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院長日誌

2010.03.29 学会・セミナー DT.Massimo Piersanti and JLOA meeting

SIDO から帰るとすぐに、ある一通のメールを受信しました。
イタリアの Mr. Massimo Piersantiからです。
イタリアで技工所をやっているが、SIDO での私の講演を聞いて感動したので、塩尻の私のオフィスまで来て、ラボを教えて欲しいというのです。

数回のメールのやり取りで、いつもどおり No chargeで歓迎することにしたのですが、ちょうど3月に日本舌側矯正学会があるので、その時に合わせて来ることを勧めました。
日本に来るのは初めてだということなので、折角来るなら、観光もしてゆきなよ、JLOAは大阪だから、Rail passを買ってきて、広島の原爆公園や厳島神社も見て行きなよと勧めました。
京都・奈良は、来年 WSLOが大阪であるので、その際に行く機会があるでしょうから。

いつもどおり松本での宿は東急インを紹介し、松本駅から広丘駅までの電車の乗り方も詳細に説明してあったので、3月18日の朝、時間通りに彼はひろ 矯正歯科に現れました。
18日は、午前中にちょうど Indirect Bondingの患者さんと、Brace offの患者さんが入っていましたので、現在使用しているコアが如何に正確に位置づけることが出来、コアの除去も容易であるか、また、私のオリジナルプラ イヤーを使った装置撤去はどんな具合であるかを紹介しました。


技工室にて


晩御飯は、「かつ玄」で


翌日は、ヒカリヤ東にて和食を頂きました。

3日間、私のオフィスに滞在した後、土曜日は一緒に大阪に向かいました。


大阪では、お決まりの「串の坊」に。小倉の瓜生先生も御招待しました。

なんだかグルメ日誌のようになってきましたので、学会の話題に移りたいと思います。

JLOAでは、5人の invited speakerを含む6題の演題発表がありました。

最初の特別講演は、大阪で一般歯科を開業されている本多正明先生と韓国の Young Hoon Yun先生の共同発表、2題目は、六本木で ソフィア矯正歯科を開設されている島本和則先生、3題目は、竹元&Scuzzo先生の共同講演です。

島本和則先生の講演は、先生がインディアナにいらっしゃった頃のお話を含めた50年間の回顧録で、大変興味深いお話でした。
というのは、私の師である出口先生がJarabak awardを受賞された際に、私も Indiana Universityに私も呼んでいただき、リンガルについて講演をさせて頂いたからです。
また、私の臨床ではIndian Cephalometricsを現在でも使用し、医局員時代には、Standard Edgewiseを用いて Burstone の Segmental Arch Techniqueで治療した患者さんもいますので、先生が当時苦労されたお話は大変興味深く、面白く拝聴することが出来ました。

残念であったのは、本多先生のお話で、先生の日常臨床に於ける補綴のレベルが如何ほどのものかは存じませんが、講演中に「矯正の先生が○○を理解し てくれれば、、、」という言葉が 何度も何度も出てきたことです。
全てのプログラムが終了後、最後の質疑応答の座長を私が務めさせて頂いたので、その際に、座長としてからではなく、いち矯正専門医として質問ではなく、お 願いをさせて頂きました。
まず、矯正歯科治療は、その状態だけを見て治療の良し悪しを判断するのではなく、治療前の状態や治療途中の経過も考慮して頂きたいということ。なぜなら、 矯正治療終了時には、治療前の状態を考慮して、必ずしも他科的観点から評価した場合の Ideal occlusionに仕上げていないからです。
治療前に下顎前歯が見えないほどの Deep Overbiteであれば、治療後は切端咬合で終わります。そのような場合には Anterior guidanceや Canine guidanceは確保されていません。
また、II級症例に於いては、いわゆる Tweed finish、すなわち、上顎の7番を Distal tippingさせ、下顎の6の遠心辺縁隆線に、少し mesial tipさせた上顎の6番を引っかけるように仕上げるような事もあるということ、或いは、治療前に Openbiteであれば、finishは、かなり Deep Overbiteに仕上げる、等々。
私たちは、「知らないから、出来ていない」のではなく、「知っていても5年、10年、20年という永い目で見て、そうしている」ということを理解して頂き たいと、質問ではなくてお願いをしました。
もちろん、私は座長、先生は特別講演の演者ですので、失礼がないように、まず最初に賞賛し、ジョークをいれながら柔らかく申し上げたのですが、残念ながら 私の言っている意味を理解して頂けなかったようで、気分を害されたように見受けられました。
私自身、矯正歯科専門に25年の歳月が経過し、患者さんの口腔内をより良い状態に持って行くには、矯正歯科単独でなく、時には歯周病医や補綴医とのチーム アプローチが必要であると痛感しておりますが、やはり矯正歯科の学会でお話をされる際には、矯正のことをもう少し理解して頂きたいと思いました。

竹元 & Scuzzo先生は、いつもと同じ STbと LSWAのお話でしたが、質疑応答も終わらないうちに会場を去られたのでしょうか、おみえになりませんでした。

時期 JLOAは11月3日です。
皆様、ふるってご参加ください。

プロフィール

院長

長野県松本市在住

  • 1960年生まれ

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