2008年02月24日
昨年、イタリア国立フェラーラ大学歯学部矯正学講座から非常勤教授を拝命され、Mastersや Professor達を相手に講義をするために、2月 21日、Ferrara Universityに行って参りました。
フェラーラ大学と言っても日本では御存知ない方が殆どだと思いますので、まず簡単に紹介したいと思います。
フェラーラ大学というのは、歴史を遡れば1392年に設立された、イタリア全土で2番目に古い、由緒正しい大学です(イタリアで一番最初に設立されたのは Bologna大学です)。

帰る朝、P.TTA DEL CASTELLOにて、、、おっと、モデル立ち!?
イタリアの教育システムは、日本の 6-3-3-6(医科・歯科)とは異なり、Elementally schoolが 5年、 Middle schoolが 3年、High schoolが 5年、そして Dental schoolが 5年です。
18年間の教育を終了して、歯科医師国家試験に合格すれば歯科医師として働くことが可能になりますが、イタリアの歯科大学は全て国立ですから、イタリアで歯科医師になるということ自体、並大抵の事ではありません。
晴れて歯科医師免許下附となっても、矯正歯科専門医になるには、そのあと3年間の矯正専門の研修を積みます。さらに上を目指して研鑽を積みたい先生は、1年以上の Master courseを履修します。
日本には現時点で 29校の歯学部が存在し、1学年の学生数は大学によって異なりますが、少ない大学では1学年約 40名程度、多い大学では 120名程度(間違っていたらごめんなさい)の学生が歯科医師を目指して勉強をしていますが、イタリアでは大学数は日本とほぼ同じであるものの、学生数は極端に少なく、例えば Ferrara Universityでは1学年16名(!)です。(ちなみに人口は日本が1億2700万、イタリアは5800万人です。)
どうりで、20年ほど前に C.H.Tweedの courseを Arizonaの Tucsonで受けた時も、イタリア人はたいへん優秀でした。
舌側矯正は1970年代半ばに debutし、現在 30余年が経過しました。矯正治療の盛んなアメリカでは、国民性からか舌側矯正は殆ど行われていませんが、アジア・ヨーロッパでは非常に盛んに行われつつあります。臨床に一生懸命なだけでなく、臨床を裏付け、サポートするための researchも In vivo, In vitro, Microscopic, pathological etc.,非常に多岐にわたって行われています。
日本の舌側矯正事情は後述するとして、現在、ヨーロッパの矯正歯科をリードするのは、フランスでは Paris V大学、ドイツでは Munster大学、そしてイタリアでは Ferrara大学でしょう。これらの大学はまさにヨーロッパだけでなく、世界中のThe Best of the Best、なぜなら舌側矯正は矯正歯科界の中でも頂点であり、Motor Sportsで言えば Formula 1の世界です。そんな凄い世界の頂点を目指して、舌側矯正専門の Master courseが Ferrara大学に設立されました。普通の歯科医ではなく矯正専門医を目指す先生達、しかも普通の矯正歯科医には出来ない高度な技術を持った“舌側矯正医”を目指す先生達がイタリア全土から集まってきています。
自分の約 20年間の舌側矯正に対する努力と治療のクオリティが認められ、非常勤教授として招かれましたので、僭越ではございますが、少しでもお役に立てればと思い、行って参りました。
講義の前夜にイタリアに到着し、翌朝から日没まで1日講義を行い、その翌朝に帰路に着くという2泊3日の超強行軍でした。
着後、Professor & Chairmanの Dr.Giuseppe Sicilianiと他の名高いProfessor達が Dinnerに招待してくれました(写真を撮る雰囲気ではなかったので、写真が無いのが残念です)。

宿泊は Ferrara大学から歩いて3分ほどの所にある4つ星ホテル、Hotel Principessa Leonaraを大学が用意してくれました。
このホテルは、これまた16世紀に設立された由緒正しき歴史的価値のあるホテルです。
最近の●●系資本のゴージャスホテルのように1泊5万も6万もする不当に高いホテルではありませんが、Private Gardenを備えた、静かでゆっくりとくつろげる素晴らしいホテルでした。

講義はこの部屋で行いました。
大学がまた歴史的建造物で、素晴らしい建物です。

お昼休みにシシリアーニ教授が大学の診療室を案内してくれました。診療室では8台のユニットが個室形式で配置されていました。
講義は、舌側矯正の歴史、インダイレクト・ボンディングの歴史、最新のマテリアルを使った Hiro systemのprocedureと他の Indirect Bonding Systemとの比較、European Board of Orthodontistsの試験に提出した舌側矯正8症例の紹介、若年者(Low teen patients)に対する舌側矯正、さらに世界でも竹元先生と Scuzzo先生と僕しか治療されていない Lingual Straight Wire Appliance等について詳細に説明し、講義を行いました。
他にSTbや、自分の Original bracketによる症例、IBSや Debondingの Clinical video等も紹介したかったのですが、時間切れでお見せすることが出来ませんでした。やはり20年間を1日で話すのは無理ですね。

講義終了後、感謝状を頂きました。
向かって左の背広を着ているのが Professor & Chairmanの Dr.Siciliani、右のセーターを着ているのがProf.Scuzzoです。
その夜は Residentsと数名の教授達が晩御飯に連れて行ってくれました。Pizza専門店で、みんなワイワイガヤガヤ、楽しいひとときでした。

僕の左側に座っているのが、イタリアの舌側矯正学会(Associazione Italiana Orthodonzia Linguale)の会長のDr.Lucci、右側の女性は、僕がEBOの試験管であり現 EBOの会長である Dr.Moserのすぐ近くで開業しているDr.Ganthallerです。勉強する時・仕事をする時は一生懸命真剣に、ひとたびオフタイムとなれば、陽気で楽しい人達です。
翌朝、帰る支度をしたあと朝食を取りながら教授と話していると、イタリアの矯正歯科事情について話してくれました。全く矯正のトレーニングを受けていない先生が1泊2日の矯正の講習会を受けただけで、矯正のブラケットを購入し、翌日から患者さんに矯正治療を勧める。ホームページには舌側矯正の写真を掲載し、それを見た患者さんが舌側矯正を希望すると、舌側矯正はやめた方が良い、という先生はまだましなほうで、出来ないのに手を出して大変な結果になって泣きついてくる患者さんが後を絶たないそうです。
う〜ん、何処かの国で聞いたような話ですが、やはり治療を受ける側が選球眼を持たないといけない時代なんですね。
ひろ矯正歯科では、外側から治療するか、裏側から治療するかは全て患者さんに決めて貰っています。ホームページを見て、舌側矯正をしたいから訪ねて行ったのに、いざ先生に舌側矯正希望である旨を話したら、あなたは例外的に無理だと言われて外側の治療になってしまった、ということはありませんので、ご安心下さい。

帰りの当日、朝食をすませて1時間ほど近所の散策に出掛けました。
ヨーロッパの街には至る所にこうゆう広場(Piazza)があり、憩いの場となっています。P.TTA DEL CASTELLO前のPiazza Treno Triesteでは朝市をやっていました。

朝食はこうゆうホテルではタダの事が多いのですが、このボローニャ・ソーセージといい、パンといい、とっても美味しいです。
Bologna空港からFerraraまで高速道路をカッ飛んで約1時間ですが、行きも帰りも大学の方が送迎してくださり、助かりました。
いろいろと御世話になった Siciliani教授はじめ、たくさんの教授達、そして何よりも竹元先生、Scuzzo先生に心から御礼申し上げます。

成田はポカポカの春のような陽気で半袖でしたが、松本はものすごい吹雪でした、、とほほ。
2008年01月14日
皆様、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年は皆さんにとってどんな年でしたか?
私たちは相変わらず体を休める暇もないほど大忙しでした。
どんな状況でも、何一つ文句を言わないで僕についてきてくれ、一生懸命患者さんに尽くしてくれたスタッフのみんなには本当に感謝しています。
この場を借りて御礼を申し上げます。

中央道から富士山をのぞむ
成人の日は厄除けで有名な金峯山 牛伏寺の縁日大祭です。
例年どおり、参拝、御祈祷をしてもらってきました。
今までは山麓線から上は車両進入禁止となっていたのですが、今年は通りから半ばほどにある蕎麦屋の所まで車での進入が可となりました。
何故そうなったのかはわかりませんが、当然ながら駐車場待ちの車は大渋滞で、エンジンをかけたままの車が殆どなので、徒歩で参拝の人達は排ガスだらけの中を歩いてゆくことになり、気持ちの良いものではありませんでした。
さらに、時折上から降りてくる車があり、道幅が狭い上にうっすらと雪が積もっていましたので、非常に危険でした。
来年は再び車両新入禁止となることを希望します。
夜は三九郎です。
自分は三重県出身なので、むこうでは三九郎でなく、「どんど焼き」と言います。
信州に来た当初、三九郎で子供達が木の枝に赤や白の丸い物を付けて焼いているので、「それなあに?」と聞くと、繭玉だと教えてくれました(長野県の方は御存知ですね)。
この丸めたお餅を柳の枝に付けて、三九郎の火で焼いて食べると、虫歯にならないといういわれがありますが、虫歯だけでなく、1年間の無病息災を祈念する人も多いそうです。

これが繭玉です。
12日の土曜日には、塩筑歯科医師会の新年会が松本館で行われました。
開業して以来いつも欠席してばかりでしたので、今回で3度目か4度目の出席です。
「お〜、よく来たじゃん、良かった良かった」と言ってくれる先生がいると、社交辞令でも本当に嬉しいものです。
14年前、矯正専門で開業した当初の苦しさを無事乗り越えることが出来たのは、塩筑の先生方が応援して下さったからに他なりません。 今の自分があるのは、塩筑の先生方のおかげです。
先日、例会でお話をする機会を与えていただいた際、聞いて頂きたい先生が退室されてしまったのは残念でしたが、下島先生はじめ、いろんな先生が「良かったよ」と言葉をかけて下さったのは本当に嬉しかったです。
今年も頑張りますので、皆様、御指導御鞭撻の程、宜しくお願いいたします。
昨年は振り返るといろんな事件がありました。
不二家をはじめ吉兆、赤福、ミートホープらの食品偽装、イージス艦の情報漏洩、コムスンの介護報酬不正請求、生保910億円不払い、NOVAの授業料持ち逃げ、防衛省汚職、郵政民営化、薬害肝炎問題、、。
信じられないような事件や事故も多発しました。
やはり許せないのは、年金でしょう。
以前、1円盗んで捕まったという記事が新聞に載っていましたが、人のお金を盗んだら1円でも窃盗罪で警察に捕まるのに、なぜ年金は人のお金をちょろまかして逃げてしまっている人がいまだにたくさんいるのでしょうか。
政府は時限法案を作ることが出来るのですから、年金に関しても時効撤廃し、徹底調査・厳罰とするのが当然のように思いますが、そう考えるのは自分だけでしょうか。
わたしはこうゆう弱者を食い物にしたり、人の信頼を踏みにじるようなことは絶対に許すことができませんし、許されるべき事ではないと思います。
テロ特が強行採決、給油続行が決まったようですが、日本の政治家は一体何を考えているんでしょうか。
アメリカに媚び、給油再開するより、テロ特が切れたことを理由に給油活動から撤退し、日本は違う方法で平和貢献します、と方向転換をする絶好の機会を逃してしまったことが残念でなりません。
以前、東大生相手の番組で、東大生の殆どが政治家になりたいと言っていたのを思い出しました。
驚いたのは、その理由で、一人残らず「将来が保証されているから」「天下りで遊んで暮らせるから」と答えました。
日本のトップであるべき筈の東大生が全国放送のテレビ番組でそんなアホなことを平気で言うのですから、世も末です。
「今の政治じゃ日本がダメになる、自分が政治家になって日本を良くしたい!」と言う人は一人もいなかったのです (東大がアホなのではあありません。アホなのは、そこに出ていた学生達です)。
金が足りなくなったら金の使途を見直すのではなく、さらなる負担を国民に強いることばかりで、政策と言えば一寸先の事しか考えていない。
薬害肝炎は最終的には被害者全面救済となりましたが、おかしいと思いませんか?
何故に被害者が自分の人生を何年も棒に振って政府と戦わなければならないのでしょうか。
遅すぎるでしょう。
立場が逆でしょう。
製薬会社が悪いのだという考えもあるでしょうが、もちろん、製薬会社が一番いけない。
でも、それを許可した薬事関連のお役人はもっといけないことをしているからこうなったんじゃないでしょうか。
被害者救済だけでなく、そのへんもきちんと調査し、同じ事を繰り返さないようにしなければならないと思います。
薬害エイズ、薬害肝炎、、、2度あることは3度あると信じたくないです。
もう一つ。
飲酒運転をする人が いまだになくならないのは、一体どうゆうことでしょうか。
尼崎での事故は危険運転罪が適用されませんでしたが、そもそも道交法に「酒気帯び」と「酒酔い」の区分があるのがおかしいのではないでしょうか。
酒を飲んで車を運転するなど もってのほか、僅かでも酒が検知されたら即・危険運転罪適用、執行猶予無しの厳罰化としないと、いつまで経っても悲惨な事故は無くならないと思います。
法律で根絶出来る問題なのですから、政治家はなんとかして欲しいものです。
かけがえのない大切な家族を殺されるような事件が1日も早くゼロとなるように希望します。
インターネットに悪口を書き込まれて自殺したという事件も忘れられません。
愛する我が子が殺されたら、私だったらどうなってしまうか 想像も出来ません。
昔は誰かの悪口を言っても、言った人が誰かわかっていますから、言う方も慎重になったし、言った後で反省・仲直りも出来ました。
しかし、インターネットによるイジメは、極めて陰湿で、卑劣な「犯罪」です。
最近は子供も携帯をもっていますから、書いて良い事と悪い事の判断が出来ない場合もあるでしょうが、取り返しのつかないことです。
ましてや、大の大人が 誰かを陥れるために故意に書きこむことは人間性を疑います。
歯科医院を対象とした口コミサイトというのも存在し、ここに上位にランクされたいがために患者さんに投票するように呼びかけたり、他人に成りすまして一生懸命自分の良い評判を書き込んだり、他の先生を引きずり下ろすために誹謗中傷を一生懸命書いている歯科医師もいるそうです。
こんな馬鹿げたことに一生懸命になる人間的レベルの低さにも呆れますが、こういった書き込んだ相手も特定できないような信憑性のない馬鹿げたサイトを運営することで、管理者は多大な広告収入を得て、働かなくてもぬくぬくと生活してゆくことが出来るのですから、日本人の特徴である勤勉/勤労意欲を喪失し、堕落人間が増えるのは当然でしょう。
社会で生きるということは、自分の行動に責任を持って生きる、ということだと思うのです。
以前、「太田総理」で「インターネットで無記名の書き込みは禁止します法案」が出ましたが、私は大賛成です。「過去の分についても書き込んだ者を公開します法案」が出来たら、青くなる人が一体どれくらいいるでしょうか。
歯科界は非常に苦しい状況ですが、苦しかったら人を邪魔するのではなく努力をすれば良い。
負けて悔しいなら人の邪魔をするのではなく、負けないように一層努力をすることが人の生きる道、そう考えて1日1日を頑張って生きる自分は、今や変なオジサンなのでしょうか?
歯科の苦しい状況改善にむけて、本年の4月に診療報酬改定が行われます。
今回は0.42%のアップとなるそうです(今まで1000円だったものが1004円となるらしいです)。
自分は矯正歯科専門で、保険のことはよくわかりませんが、改悪一方であったことから考えると、一見、明るい知らせに見えます。
ところが最近、治療に際していろんな書類を作ることが義務化されました。
なぜこんなに書類が増えたのかなあと不思議に思っていたのですが、書類が増えたことで歯科医師の診療時間が減少し、医療費抑制にかなりの効果を上げているそうです。
保健所が調査に来ると言われれば、誰しも一生懸命書くでしょうからね。
考えた人は ほくそえんでいるでしょうが、ちょっと待った。
頭はもっと違う方向に使うべきではないでしょうか(おそらく考えたのではなく、他国のパクリだと思いますが)。
日本の医療問題はすでにもっと深刻なものになっている、そんな事をしている場合ではないと思うんです。
例えば、技工士問題です。
全国的に歯科技工士を志望する学生数が減っており、松本歯科大学の技工士科もとうとう廃止されてしまいました。
現在、長野県内には歯科技工士を養成する機関が1つもないのです。
さらに、全国の技工士免許所持者で歯科技工の職についている人は、じつに50%以下です。
歯科技工士になる人が少ない上に、歯科技工士の免許をもっていても歯科技工の職につく人が少ないのです。
低賃金、長時間労働を強いられる過酷な労働環境、当然と言えば当然です。
政府が無駄な出費を抑えないで必要な医療費まで削減する→歯科医が苦しくなる→技工士さんの仕事がますます低賃金でキツイ物になる→歯科技工の職を目指す者がいなくなる→歯科医は診療が出来なくなる→歯科医療崩壊、、、の道を辿ってゆくことは明らかです。
歯科技工士がいなければ、歯医者は患者さんを治療することは出来ないのですから(レ充とCAD・CAMだけで技工士の代わりは務まりません)。
この悪循環を絶つには、歯科技工報酬を社会保険制度の中に組み込み、仕事に応じて所定の所得が得られるようにするなど、国として対応することが必要であると思います。 1988年に厚生大臣告示で社会保険診療報酬点数表中、第11部歯冠修復及び欠損補綴の通則5に「歯冠修復及び欠損補綴には、製作技工に要する費用が含まれ、その割合は製作技工に要する費用がおおむね100分の70である」とのガイドラインが公示されましたが、この告示がどのような効果があったかというのは、20年経過した今現在の歯科技工士事情をみると明らかです。
ひろ矯正歯科でも、以前非常に優秀な技工士さんがいました。
彼は本当に腕の良い技工士さんで、人間的にも素直で良い子だったんですが、彼の友達が鳶職をしていて、たいへんな高級取りだったので、彼も技工の職を捨てて、建築関係の仕事に転職してしまいました。
歯科技工士だけでなく、最近は あらゆる仕事で自分の仕事に誇りとこだわりを持っていてる人が非常に少ないように思います。
我慢をするということを知らない人が多く、ちょいと気に入らないと、すぐに辞めてゆく。
金が全てじゃない、この仕事は自分じゃなきゃ出来ないんだ、自分がやりたいのはこの仕事なんだ、という職人気質・プロ根性を持った人は、日本からいなくなってしまうのでしょうか。
政治家も2代目3代目が増え、こんな人に日本の将来を任せていたらダメだ、と思う人が多いです。
このままじゃあ、日本は崩壊することは間違いありません。
1日も早く「日本をどげんかせんといかん」です。
自分は元来、政治にはあまり関心のある方ではありませんが、最近は選挙が待ち遠しくて仕方がないです。
直接選挙になる日が来ることを強く希望します。
まだまだ書きたいことは尽きませんが、今日はこのへんで、、。
本来、この院長日誌は活動記録で、私の個人的な意見やプライベートなことは書かないのですが、いろいろと考えることがあり、思うがままに書き綴ってみました。
本年も宜しくお願いいたします。
注)「アホなこと」、「馬鹿げた」という言葉は敢えて使用しました。 トラックバック歓迎します。
2007年12月04日
日本舌側矯正学術会例会が11月23日、東京の都市センター会館にて開催されました。
本大会で話をしてくれないかと会長の松野先生から御連絡を頂きました。
諸先輩をさしおいて 僕ごときがしゃしゃり出るべきではないと、ご辞退申し上げたのですが、是非にとのお言葉を頂きましたので、僭越ではございましたが、舌側矯正に必要なラボラトリーワークについてお話しさせて頂きました。

トップバッターは、パリ、ロンドンなどで舌側矯正専門で開業している Fillion先生。
次に、南青山の小谷田先生。 東京、南青山です。
次に、九段の竹元先生。 千代田区。 靖国神社の正門前です。
で、謎の人物登場、、、僕です。 「塩尻市? おい、塩尻市ってどこだ?? 人口6万人だってよ、、。 長野の山奥だってよ、、。」って声が聞こえてきそうで、、。
しんがりは、大阪の布川先生。大阪府、です。
Fillion先生は "Hiro System"を紹介して下さいました。
今回はジョーク抜きで硬く行こうと思っていたのですが、小谷田先生のお話はいつも通りのユーモアーたっぷりで、すっかり僕のボルテージが上がってしまい、僕も急遽ジョークを追加しました。
ラボの話を、ということだったのですが、ラボの話だけして、「あんた、治せるのか?」と思われては、ラボが大切だという言葉も説得力を持たなくなりますので、まずは European Boardの8症例, Growing case, LSWA, Kurz, Creekmore, STbに加え、僕オリジナルの Hiro Bracketsによる治療例、Micro Implantの症例など、21症例ほど御紹介した後、本題のラボの話に入らせて頂きました。
本当は28症例、計688枚のスライドだったのですが、時間の関係から急遽削除して臨みました。
時間が押していたので、大事なことを言うのを忘れてしまいました。
現在、歯科医師募集中です、って言おうと思っていたのに、、。

会場は超満員で申し込みをお断りするほどの盛況であったそうです。
締めのお言葉は、会長の松野功先生。
「舌側矯正は、時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をする先生が多いですが、今や外側と同じ治療期間で同じ治療結果を得ることが可能です。 患者さんには、正しい情報を提供するのが私たち医療人としての使命です。 時間がかかる、ちゃんと治らない等々の説明をしたい先生は、『私が治療すると、時間がかかります』、『私が治療すると、ちゃんと治らない』と、言ってください」と おっしゃいました。
これには全く同感、さすが松野先生、良いことを仰いました。
じつは、こうゆう説明は日本だけでなく、世界中で見られることなのです。
つい先日までは舌側矯正の事をボロクソに言っていた先生が、ある日突然、舌側矯正を始める、、、おかしいと思いませんか? だったら最初から、松野先生が仰るように、「自分はまだ経験不足なので、、、」と、患者さんに正直に言えば良い。
お医者さんは自分の手に負えないと判断したときは、躊躇なく然るべき病院を紹介します。 勉強しているから、他医に紹介することを恥だとは考えない。 ところが、歯医者は、なんだかおかしい。 「自分に出来ない」ということを恥だと思っている先生が非常に多い。 自分の勉強不足を恥だと自覚するなら、ゴルフや麻雀を少し減らして、勉強すれば良い。
勉強している先生は、お互いの専門性、得意分野を理解し合い、紹介する際には自信をもって紹介状を書きます。
あまり書くと、また風当たりが強くなりますので、このへんでやめときます。
次回の日本舌側矯正学術会は 3月20日の予定です。
皆さん、是非ご参加下さい。
2007年11月18日
スペインはバルセロナのカタルーニャ国際大学歯学部歯科矯正学講座から舌側矯正全般と Hiro system Laboratory workに関する特別講義をしてくれと、大変光栄な御招待を頂き、行って参りました。

スペインの大学のシステムは日本とはかなり異なり、矯正科には15余名の教授がいます。
筆頭教授は、Professor and Chairman の Andreu Puigdollers先生で、その門下に十数名の著名な教授達がいます。
Professor達は皆開業しており、週に1日以上大学に来て、学生達の指導をし、研究をし、論文を書きます。(羨ましい限りです)
その20名近い教授達を相手に丸1日、さらに2日目、3日目は教授達に加え、大学院の先生や大学院生を相手に舌側矯正のコースをするわけですから、英語が下手な自分にとっては そのプレッシャーたるや 並大抵の物ではありません。
いつも海外の学会で発表する時には特に緊張はしないのですが、今回は質問攻めにあうのは必至だからです。
初めて世界デビューした時は、質問の意図するところが理解できず、苦しんだ思い出があります。
今回のセミナーは、半年以上前に招待の通知を受けていたものの、毎日、診療が終わるとグッタリで、食後に意識不明となってしまう事が多く、思うように準備が捗りません。
間に合わなかったら大変なことになると、毎日 マウス片手に深夜まで、、、気がつくとコックリコックリ、カミさんには「もう寝たほうがいいんじゃない?」と言われる毎日でしたが、なんとか準備は無事に終わりまして、大盛況のうちに終わることが出来ました。

飛行機は、、先方が用意してくれた British Airwayのチケットで搭乗してみると、、、うをっつ!! 個室じゃん!! すご!! (すみません、貧乏なもので、、) 食事もおいちい。

講義前日、Fernandoがビーチにあるレストランに食事に連れってくれました。
全てが美味しい、、。
市内にはこうゆうレンタルサイクルが至るところにあります。
こうゆう Stationがあちこちにあり、契約すると乗りたいところで乗り、駐めたいところで駐めれるというスグレ物です。

彼の診療所は Barcelona(人口160万人)の中でも高級住宅街にあります。
ガラスで仕切られているのは個室の診療室ではなく、中庭です。
素晴らしい診療環境でした。
スペインの歯科事情は日本よりも もっと深刻です。
Barcelonaには約3000軒の歯科医院があり、また、彼のオフィスの半径500m以内には、6軒の矯正歯科専門医が開業しているとのことです。
全ての歯科医院は、歯科技工士を置くことが認められておらず、歯科技工士は難しい試験に合格した後、歯科技工所に勤務するのが普通です。
自分で技工所を開業しようとすれば、歯科医院とつながっていない別のオフィスで、いろんな厳しい検査に合格して初めて認定番号を交付され、開業することが出来ます。
歯科衛生士は、少しでも給与が良い職場があるとすぐに辞めて行くので安定せず、大変だそうです。
ひろ矯正歯科でも昔はある朝突然辞めて行く人がいましたが、最近はみんな一丸となって頑張ってくれているので本当に助かります。
願わくば、歯科衛生士の求人に もう少し反応があると助かりますが、、。
歯科医師も末永く付き合える先生を求人しています。
興味のある方は、是非一度見学に来てください。

毎日、Fernandoが AUDI TTで迎えに来てくれました。

大学には PC roomや英語を習得するための特別な部屋もあります。

ここで講義をします。

矯正歯科診療室です。

学食です。学食なのにすごく美味しい。

学食の一部は僕のために貸しきりとなっていました、、感激。

Under graduate, Post graduate, Professor、、写真は参加者の約1/3です。

最初は Power Point内の原稿を読んでいましたが、ものの数分でアドリブに、、

今回のコースでは、是非とも実習を入れてくれと懇願し、FernandoとProf. Puigdollers、DTのGloria、それからたくさんのResidentsのおかげで、実習が実現しました。本当に本当に皆様に感謝です。

実際にセットアップを使ってHiro systemの実習を行いました。
この日は、なんと、夜8時まで!

最新の Materialを使っての Hiro systemの最新版はすでにペーパーになっています。

1日目は、ちょうど Foot ballのある日で、Fernandoは観戦に連れて行ってくれました。

打ち上げは、丘の上にある高級レストランに招待してくださいました。
この隣にもうひとテーブルあり、Chairmanと Professor達と たくさんの Residents達と楽しくお食事をすることができました。

Professor & Chairman のPuigdollers先生と Prof. Anna Molina

講演が終わった後、個人的な質問に答えていた事に加え、土曜日ということもあって、帰っちゃった先生もいて、全員で写真を撮れなかったのが残念です。
飛行機もホテルも食事も全て出してくれて、超VIP扱いの待遇には本当に感激しました。
Prof. Puigdollersはじめ、手伝って下さった Professor達、Residents達、そして何よりも Fernandoに心から感謝します。
こんな田舎の矯正専門医でも、一生懸命やっていると、いつかは良いことがありますね。
これからも患者さんに少しでも良い治療を受けて頂けるよう、精一杯頑張ります。
出張の際には休診になりますので、患者さんの皆さんにはご不自由をおかけしますが、歯科医学の進歩のためですので、御理解いただきますようお願い致します。
2007年11月03日
月曜会 という会があります。
関西の矯正歯科専門医の先生方が集まって出来た Study groupです。
以前から、舌側矯正、ひろ矯正歯科で行っている Indirect Bonding、European Boardの症例、ect. について講演しに来てくれとのお言葉を頂いていたのですが、なかなか時間が取れないし、僕のような田舎の専門医がのこのこと出掛けるのも おこがましいかと思い、ずっと御遠慮させていただいておりました。
その後も恩師の吉川先生から、見学に行っても良いかとの御連絡を何度か頂きましたが、その都度、面識のない先生の見学はお断りしていますと、ご辞退申し上げていたのですが、、、吉川先生の熱意に負け、日頃御世話になっております先生のオファーをこれ以上断るわけにはいかないなと思い、こんな田舎までわざわざ来て頂けるのでしたら、と、受けさせて頂きました。
10月31日、吉川先生を含めて5名の先生がいらっしゃいました。
黒いスーツを着た男の人が数名、診療室を右往左往している光景に患者さんの皆様は少々驚かれたかと思いますが、別に悪いことをしてコワイお役人さん達が監視に来たわけではありませんので、ご安心下さい。
患者さん皆様の個人情報は守秘しておりますので、何卒、御理解頂きますようお願いいたします。
夕方6時まで診療やラボを見学された後、美ヶ原温泉の「すぎもと」に移動、私まで招待していただき、お酒を飲みながら、いろいろとお話をさせて頂きました。
夜9時からは Short Lingual Orthodontic Courseで、持参した My Macと EPSONの Projectorを使って、夜2時まで Hiro system Laboratory Procedure を含めた舌側矯正の講演をさせて頂きました。
たった5時間では Macの中のほんの一部しか御覧頂けませんでしたので、参考にならなかったのではないかと心配しております。
美味しい料理を御馳走になり、その上に過分なお心遣いまで頂き、有難うございました。
こんな田舎のドクター相手に良くしていただきまして、恐縮しております。
お近づきになれて大変嬉しかったです。
今後は講演などと堅苦しいことは言わず、いつでもお出かけ下さい。
来週は、Barcelona で Lingual Orthodontic Courseを開催しますが、準備がまだ終わっていない、、、急げ急げ、、。
2007年07月16日
2007年7月12-17日、第二回 World Society of Lingual Orthodontic meeting が Seoulの COEX Congress Center にて開催されました。
今回は内緒でパスしようかと思っていたのですが、Invited Speakerとして招待して頂きましたので、頑張って行ってきました。

会場の COEXです。このあたりの道路には、全然人が歩いていません。
なぜか。。
物凄い地下街が広がっていて、何処に行くにも地上に出ずに行けるのです。
しかし、、、我ながら、毎年毎年演題を考え、しかも一人で準備して、よく間に合うものだと思います。
大学病院に勤務している先生なら当たり前ですが、僕は田舎の開業医、、。
みんな「そのパワーは何処から出てくるのか」と不思議がりますが、ただ単に患者さんに一生懸命向き合っていたら気がついたらこんなになっていた、、それだけです。
さすがに今回は超・ギリギリで、前日、朝から夜中までホテルに缶詰で Power pointを仕上げました。
EOSの際には Intel Macを持っていったのですが、調子が悪く、たいへんな目に遭いましたので、今回は使い慣れた12inch G4を持って行きました。
演題は、「Lingual Orthodontics for Juvenile Patients」です。
舌側矯正というと、普通は大人の患者さんが対象ですが、年々 Low teenで Lingual Orthodonticsを希望される方が増加傾向にありますので、Adult patientsとの違い、注意点等を実際の治療例をまじえて解説してきました。
僕の口演時間は、日曜日の朝イチ、8:30分という時間です。
しょえ〜、こんな時間に人が来るんかい、、と思っていると、案の定、5分前には、会場内には僕と座長と次演者の3人だけ。
Venice ESLO のあのイヤな雰囲気が思い出され、思わず笑っちゃいます。。。
プレゼン開始の秒読み態勢にはいると、、、ドカドカと皆さんが駆けつけてくれました。
あ〜、よかった。
朝早くから駆けつけて来てくれた皆さん、有難うございました。
プレゼンの最後は、冬ソナのBGMで締めくくりです。
え? 古いって?
でもまあ、韓流ドラマの先駆け、代表作ですからね。
音楽が流れ、ペ・ヨンジュンとチェ・ジュウが出てくると、座長の先生も思わずニッコリ。。
ガンバレ〜 ! 写真提供:松野功先生
途中で照明がおかしくなり、プレゼン中断です。 あはは〜、いつまで続くのかな〜〜(^^;) 写真提供:松野功先生
Coffee Breakで竹元先生、黒田先生、橋場先生と話していると、Alain Decker先生が僕の顔を見つけ、寄って来てくれて、素晴らしい発表だ、お前の治療はいつも素晴らしい、と、絶賛のお言葉を頂戴しました。
ありがたや、ありがたや、、。

物凄い立派なメインホールです。参加者は600名を超えたとか、、。
その夜は Gala Dinnerです。
Phil Kyung Jaeという Korean Restaurantですが、聞くところによると、韓国の昔の王様の家で、今もそこに住んでおられるとのことです。
Dinnerが始まるまで、お庭でジュースやカクテルを飲みながら御歓談。
日本人の先生達はいつもどおり日本人だけで集まっています。
僕は日本の先生達が嫌いなわけではないのですが、内輪で固まるのはあまり好きではないので、一人でポツンと離れて立っていると、Dirkがこっちに来い、と呼んでくれました。
すると、パリ第5大学の先生達を紹介してくれ、今日の僕のプレゼンのことを聞かれたり、逆にパリ大学でのリンガルの治療の事を聞いたり、話に花が咲きます。
そうこうしていると、Dinnerが始まりました。

左から、竹元先生、 Dirk、 僕、 Decker先生です。
カメラがいっぱいで何処を見ていいのかわからないので、みんな見ているところがバラバラです。。
Dinnerは グループ分けされていて、みんな自分のテーブルに向かいます。
僕は C-groupです。
なるべく内輪で固まらないようにと思っていると、Alain Decker先生が来てくれました。
ここでも昨年同様、先生と楽しく過ごすことが出来ました。
舌側矯正の世界は、自分がNo.1だ、と、勢力争いをして、他の妨害をする先生もいます。
自分のスキルが低いために、上手い者を引きずり降ろそうとする先生もいます。
が、このDecker先生は、話せば話すほど、素晴らしい先生です。
「妨害をする先生がいることは凄く悲しいことだと思います。負けて悔しいなら、人の邪魔をするのではなく、自分が努力すればいいことです。みんなでお互いに知恵を出し合って、少しでも患者さんが優れた治療を受けられるようにと、こうやって世界中から先生が集まってきているのに、なぜそうゆう先生がいるのか僕には理解出来ません。僕がここに参加する目的は一つしかないんです。」と、僕の考えを話すと、「そのとおりだ!」と、まったく同じ考えです。
感激と嬉しさで、もうチョイで涙が、、、(^^;)。

韓国料理のフルコースを食べたのは初めてでした。美味しかったです。
Decker先生と Becker先生は、本当に素晴らしい先生です。
来年の ESLOは必ず駆けつけます! 頑張ってください!
大会長の Hee-Moon Kyung先生、本当にお疲れ様でした。
たいへん御世話になり、有難うございました。
また、尊敬する Ryoon-Ki Hong先生、また是非御一緒出来れば嬉しいです。
カムサンミダ。
2007年07月10日
6月22-24日、ドイツ・ベルリンで 第86回 European Orthodontic Society Meetingが開催されましたので、参加し、発表してきました。
ヨーロッパ矯正歯科学会の専門医試験に合格した者は、ヨーロッパ矯正学会の European Boardの時間に発表しなければなりません。
自分は2005年の European Boardの試験に合格しましたので、昨年 applyしていたのですが、ESLOの Venice meetingのあと具合が悪くなり、EBO Presidentの Dr.Moserにドタキャンのメールを送って、休ませて頂きました。
でも、そのままではいけませんので、今年は行って、きっちり発表してきました。

学会場のベルリン・フィルハーモニック・センター
EOS設立100周年記念大会とあって、例年とは比べものにならないスケールでした。
学会にもいろんな性格がありますが、EOSはどちらかというと、大学に所属している先生がメインに活動している、research色の強い学会です。
日頃、臨床メインに頑張っている自分にとっては、非常に有益な学会です。
今回は竹元先生がEBO試験に臨まれ、目出度く合格されました。
PresidentのDr.Moser 曰く、お前達は地球外生物だとのこと。
非常に難しいケースをきちんと治しているので、人間じゃない、ETだと、絶賛してくれました。
一生懸命頑張って治療している甲斐があります。
有り難いことです。
でも、こうゆう試験を受けるために一生懸命治療をしているのではありませんので、誤解無きようにお願い致します。
自分が日頃一生懸命やっていることが間違っていないか、第三者の客観的な評価を受けることは、治療の質的向上につながることであり、患者さんのために行っていることなのです。

ベルリン大聖堂

お昼御飯はホットドッグ。たった 1 Euroなんですが、これがまた旨い!

晩御飯はLemkeというレストランで、オリジナルビールを飲みながら、ハクセを食べました。ハクセというのは、ブタの骨付きの肉を焼いたものなんですが、外側はフォークも刺さらないほどカリカリに香ばしく焼かれています。

Presidential partyで知り合ったShinya先生御夫妻です。
現在、Turku大学で勉強していらっしゃるとのこと。羨ましい限りです。

Presidential Partyは、このとおりのにぎわいです。

帰りにTEGEL空港でソーセージとハンバーグとビールで締めくくります。
レジの人が「一人でこれ全部食べるのか?」と驚いていましたが、、。

ビールもソーセージも 最高に美味しい、、。
来年のEOSはリスボンで行われます。
時期的にESLOとダブるので、行けるかな。
2006年11月18日
今年の3月、New Yorkで世界舌側矯正歯科学会が開催されましたが、学会から帰国するとすぐに1通のメールが届きました。
スペイン・バルセロナの University International of Catalunya の教授であり、バルセロナ市街の激戦区で開業している矯正専門医である Dr. Fernando de la Iglesia からです。
「NYでDr.Hiroの講演にたいへん感銘を受けたので、是非オフィスを見学させて欲しい」と、写真付き履歴書を添付で送ってくれました。
先日来たDavid Manzaneraもスペインから、Fernandoもスペインからです。
Fernandoに「日本には学会か何かで来るのか?」と聞くと、「No」とのこと。
「他の先生のオフィスを見学するついでに来るのか?」と聞くと、「日本には、Dr.Hiroのオフィスを見学するためだけに行く、ひろ矯正歯科に行くためだけにスペインから日本に行く」とのこと。
僕に何か出来ることがあればと思い、歓迎しました。
そうしたら、3月の時点でもうすでに10月の飛行機を予約したというので、近年稀に見る行動派です。
10月25日、昼11:25分に松本駅に着くというので、ホテルに迎えに行きます。
今日は月曜日なので、僕はお休みなのです。
車を駅近くの駐車場に入れ、ホテルに向かって歩いていると、駅から東急インに向かって旅行カバンを引きずる3人連れの外人がいます。
あれがFernandoだなと思いつつ、交差点で御対面。
やはりそうでした。
Ferandoと、奥さんと、技工士のGloriaさんです。
折角来るなら、技工士を連れておいでよ、それから自分のケースを持っておいでよ、ラボを教えてやるから、と伝えたんです。
ムチョ・グスト(はじめまして)、コモエスタ・ウステ(こんにちは、ごきげんいかが)と、挨拶をすませ、駅前の東急インに案内します。
駅に近い方が何かと便利なので、僕が会員価格で予約しておきました。
お昼前ですが、チェックインが可能で、部屋に荷物を置いて出掛けます。
お昼ご飯は伊勢町の「バリゾート」で「ナシゴレン」を食べ、その後、松本城を案内します。
今晩はしゃぶしゃぶだよ、と話すと、じゃあここは僕が払っておくよと、Fernandoが払ってくれました。
ごちそうさまでした。それにしても、暑かったな、この日は。寒いから上着を忘れるな、と言ってあったので、全然寒くないじゃないか、と、フード付のダウンジャケットをたたんでいました。
松本城の説明を聞く。オジサンはボランティアの英語のガイドの方です。
松本城観光は気に入って貰えたかな、、、?
その後、四柱神社、縄手通り、仲町と松本の典型的な通りを案内し、僕は一旦家に帰ります。
アスタルエゴ(また後ほど)!
晩ご飯は定番、割烹仙岳のしゃぶしゃぶです。
寿司と天麩羅は食べた事があるが、しゃぶしゃぶは初めてだというので、食べ方を説明します。
お肉をお湯につける時は「しゃ〜ぶしゃぶ、しゃ〜ぶしゃぶ」と言わなければならないのだと説明すると、彼らみんなは真面目に「シャ〜ブシャブ、シャ〜ブシャブッ」と言いながらお肉をしゃぶしゃぶしています。
えへへ、、。
「しゃ〜ぶしゃぶ、しゃ〜ぶしゃぶ、、。」
食事をしながらいろいろと話を聞きます。
彼はバルセロナで矯正専門開業していますが、彼のオフィスの半径100m以内には8軒(!)の矯正専門医があるとのこと。
バルセロナ市内には何軒の矯正歯科専門医がいるのかと尋ねると、星の数ほどで、数え切れないという。
バルセロナの人口は157万人、塩尻市の人口は6万人。
僕は都会が大嫌いです。
息が詰まります。
僕にとっては、自分のリラックス出来る環境で生活し、毎日新鮮な空気を吸って気持ちよく仕事をするのが、良い治療をする最低条件です。
僕は長野県の豊かな自然を愛し、長野県の人を愛し、自分の医院とスタッフを愛しています。
約3時間、食事をしながらお話をしてお別れです。
Fernandoからは、高級ワイン4本と、たくさんの生ハムと、たくさんの本と、おまけに子供達のお土産まで頂きました。
さぞ、重かったでしょう、、ムチョスグラッシャス。
翌日、お昼過ぎにFernandoと歯科技工士のGloriaさんが医院に来ました。
医院の中をひととおり案内し、午後から通常どおり診療です。
初診、診断、Brace on(矯正装置を装着すること)、Brace off(矯正装置を外す事)、抜歯、いろんな処置を滞りなく的確に処置をするのを見て、いささか面食らったようです。
彼は火、水、木と3日間見学してゆきましたが、マメにメモを取り、いろんな事を質問してきます。 非常に勤勉です。
ひろ矯正歯科では、普通の矯正専門医と違う部分がたくさんありますので、質問が多いのは当たり前です。
Q1:なぜ、バンドを巻かないで全ての装置を接着で治療するのか?
Ans:
1,チェアータイムの短縮
2,患者さんの不快感の軽減
3,歯肉炎の減少
4,バンドを巻くとギラギラ光って審美的に良くない
5,バンドを巻くと装置撤去後にバンドスペースが残り、食片圧入の原因となる
6,バンドを巻くと装置撤去後にバンドスペースが残って歯が移動し、咬合関係が狂う
7,バンドを巻くと、装置の位置づけが正確でなくなるので、きちんと治らない
などの理由から、ひろ矯正歯科ではバンドを使わないんだと説明します。
バルセロナではバンドを巻かないなんて不可能だ、みんな装置を壊してしまう、というので、それは日本でも同じだ、患者さんに必要性を説明して、患者さんに理解してもらって、食べ方の指導などをきちんとすれば大丈夫だよ、と話します。
真剣な顔つきで見学するFernando
Q2:エッチングの不要な接着剤について、メーカー名とそれを使っている理由は?
Ans:メーカーは松風、使用している理由は、
1,エッチングをしないことで虫歯の発生をかなり抑える事が出来る
2,さらに、フッ素徐放性であるので、虫歯になりにくい
3,チェアータイムが大幅に短縮された
4,ブラケットの脱離による急患が極端に減少した
5,除去が容易である
などなど、、。
Q3:スペースクロージングのメカニクスは?
Ans:ひろ矯正歯科では、患者さんに少しでも快適に治療を受けて頂くために、ループは使わないで、全てスライディングで行っている。外側には一切装置を付けない。パワーチェーンを外側にまわす先生もいるが、ひろ矯正歯科ではそんな不細工な治療はしない、と説明。
じゃあ、エラスティックはどうやってかけるのか、というので、内側から内側にかける、と話すと、他の先生と同じく、そんな事は出来ないだろう、という顔。
ちょうどゴムを使う患者さんがいたので、ゴムをかけてみてください、というと、その患者さんは一瞬にして裏側どうしでゴムをかけるので、Fernandoは目が点になっていました。
ひろ矯正歯科は治療のレベルも高いが、患者さんのレベルも高いんですよ。
EBOのファイルを見るFernando
ほかにも、たくさんたくさんの質問がありました。
二階では、世界に誇るひろ矯正歯科の技工士が Gloriaに最新の技工手順を指導します。
こうゆうときに日頃の英語レッスンが役に立つ!
その間、奥さんは何をしているのか、、、じつは、うちの家内が料理教室に連れて行っています。
翌日は茶道にと、日本文化を紹介します。
裏千家奥平先生、お忙しいのに、本当にありがとうございました m(_ _ )m。
夜は、焼き鳥大吉にて。大切な日本文化、ドジョウすくいを披露します。
爆笑でした。あっはっは〜、楽しい。
医院見学を受け入れるのに1日当たり10万円以上のお金を取る先生がいます。
ひろ矯正歯科では、No Chargeです。
なぜタダでそこまで見せて、ラボまで教えて、食事まで連れて行って、と、不思議に思うかも知れませんが、僕はただ、彼らにリンガルのスペシャリストになって欲しい、名ばかり有名で治療が全く出来ないくせに偉そうにしている人たちを見返せるようなドクターになって欲しい、ただそれだけが願いです。
Fernando, you must be the NO.1 Lingual Orthodontist in Spain!!
3日間、アッと言う間に過ぎました。
最後の日、11月3日は軽井沢を案内し、軽井沢から新幹線で東京へ向かいます。
毎日、朝から晩ご飯まで一緒にいたので、家族のようです。
別れ惜しいです。
軽井沢鬼押し出しにて。 またおいでね(^ε^)-☆。
2006年09月17日
第65回日本矯正歯科学会が札幌のコンベンションセンターにて開催されました。
会場の札幌コンベンションセンター
慰安旅行の頁に書いてあるとおり、ChicagoのAAO以来、スタッフの学会参加はなく、国内外の学会にはずっと自分一人で参加してきましたが、今回はDental Hygienistの2人が参加を希望したので、一緒に参加してきました。
本大会ではEBOの報告を学術展示で行うと共に、先日行われた専門医試験に合格しましたので、治療記録の展示を行ってきました。
9月13日 移動日
[1つ目のハプニング]
信州松本空港から千歳空港に直行便が出ているので、便利と言えば便利ですが、、、大事な学会のスケジュールに飛ぶか飛ばないかその時になってみないとわからないような移動手段を組み込むのは危険です。いろいろと他の方法を種々検討しましたが、結局、飛ばなければ車で羽田まで走ってそこから札幌に向かう、ということでスケジュールを立てました。
14時15分頃、札幌発の機材が松本上空で旋回をしています。
「降りれるかな、、、無理だろうな、この天気じゃ、、、絶対に無理だ。」
ところが、神は私たちに味方してくれました。
悪天候の中、何とか日航機は松本空港に着陸し、私たちは無事、札幌に向かう事が出来ました。
約1時間10分で無事千歳空港に到着、松本は大変な雨でしたが、札幌は晴天です。
電車、タクシーを乗り継ぎ、宿泊先であるホテルクラビー札幌に到着します。
[2つ目のハプニング]
自分がまずチェックインを済ませると、ウエルカムドリンクの券をくれました。
食事の時間までまだ2時間もあるので、まずはビールで乾杯をしてから食事に行きましょうか、とDHの2人に、、、ところが、彼女たちの部屋が取れていない、、。
「お名前が見つかりません」とのこと。
そんな馬鹿な、と思い、焦ってPCを起動して予約確認のメールを見せる。
絶対にそんな事は無いはずだ、僕は自分でちゃんと予約した、、、筈なんだけどなあ、、。
予約係の責任者の人にも、フロントの人にもメールを見せて、宿泊者の名前を見せて説明するが、いくら説明しても埒があかない。
しょうがないので、タウンページを借りて、札幌中のホテルに片っ端から電話するが、日本矯正歯科学会のため、どこのホテルも全て満室。
ここなら空いている気がする、と、虫の知らせで札幌ガーデンパレスに電話。
すると、ビンゴ! 本日のみツイン一部屋のみ空いているとの事。
早速予約してDHの2人が移動します。
空港からホテルクラビーに着いたのは4時半、その時すでに6時半ですから、2時間のタイムロスです。
7時からサッポロファクトリーで食事会があるというのに、、、。
待つ事30分、2人が戻ってきて、サッポロファクトリーに急ぎます。
札幌ファクトリーです。
夜の札幌を少しブラついて12時少し前、帰ろうと思ってタクシーを待っていると、うちのDHから電話があり、な、な、何と、クラビーに予約が取れていたとのこと!
フロントマンと予約係が見落としていたとのこと!
あれだけ何度も宿泊者の名前を言って確認したのに、なんたる事だ!
クラビーに戻って、フロントに一言、「勘弁してちょ」。
9月14日 学会初日
本日は朝から学会です。
今日は専門医試験に合格した人は、資料を展示しなければなりません。
今回専門医試験を受験したのは250余名、合格者は156名でした。
長野県の開業医では長野市の堀内先生と自分の2人のみでした。
これを嬉しいと考えるか、残念だと考えるか、、、複雑な気分です。
学術展示の準備もあるので、物凄い荷物です。
準備も大変で、終わったら汗だくです。
DHの2人に手伝ってもらって展示を終えて、口演の時間を再度チェックして、その合間を縫って学術展示を全てチェックします。
たくさん人が来てくれるかな、、。
1日がアッと言う間に終わり、専門医の資料を片づけに向かいます。
その日の夜は新潟大のOBの石井先生が食事に招いて下さっているので、着替えて急いで向かいます。
これが、地元の製薬会社の人に教えて貰った店だそうで、超美味しかったです。
★三つ、頂きました!
このお店でも、その後の喫茶店でも御馳走になってしまい、申し訳ありませんでした。
石井先生と山崎先生と、K先生と。
9月15日 学会2日目
今日は学会最終日です。
朝早く起きて食事を済ませ、会場に向かいます。
臨床セミナーでは、出口徹先生のMIA、井川先生のPsycho-dentistryの講演を聞きます。
出口先生といえば、あのIndianaで御一緒させて頂いた、恩師出口教授の御子息です。
歯根吸収についてもきちんと考察を加えられました。最も大きいのが遺伝的要因で、吸収のタイミングはレベリングの際。heavy forceに起因する歯根吸収は、space closingなどの際に見られる、とのことでした。 何だかホッとしました。
井川先生の講演も素晴らしく、久しぶりにたいへん感銘を受けました。
井川先生の講演です。
12時30分から13時30分は、学術展示の奇数番号の質疑応答ですので、自分のパネルに向かいます。
学会中、ポスターが剥がれていないか、模型が散乱していないか、時々チェックに行きましたが、常にたくさんの人がファイルを見ておられてホッとしました。
盛況、盛況。
[そして3つ目のハプニング]
質疑応答で何人かの先生から EBOならびに裏側からの治療の術式等について質問があり、説明していました。
これはですね、、。
皆さん、真剣に見ておられました。
大臼歯にもバンドは使っては いけません。
バンドを巻くとですねえ、、。
先生方と話をしていると、藤田欣也先生がお見えになりました。
質問を記したコピーを渡され、記入して郵送するようにとのこと。
「イヤです」と、お断り申し上げました。
「じゃ、今、答えてくれますか」とのこと。
まずは「リンガルブラケット矯正法」という語句について説明をとのこと。
「これは今回、日矯事務局から用語についての指示があり、それに従ったまでです。先生も同様の発表をしていらっしゃるんですから、日矯から連絡が行っており、当然御存知でしょう」と申し上げると、「知らされていない」とのこと。
次に「マッシュルームアーチを使われていますか」と尋ねられ、「当然です。何か問題が?」と返答、「特許の話なら、20年で特許権は消失しているでしょう」と申し上げると、「特許は20年で切れても、用語に対する知的財産所有権は50年間生きているんだ」とおっしゃる。
そこから押し問答が続き、藤田先生が自分の聞いている事に答えないまま立ち去ろうとするので、「逃げるんですか?」と申し上げると、「誰が逃げるか!」と、かなりお怒りです。
自分は何もやましい事もないし、間違ってはいない、謝る必要もないと思ったので、そのような対応を取りましたが、回りは黒山の人だかりです。
5分後、質疑応答の時間が過ぎたので退席し、藤田先生が廊下にいらっしゃったので、もう一度お話をします。
「藤田先生、あれは僕が卒業して矯正科に残って間がない頃、おそらく87年頃だったでしょうか、ある日曜日の朝、嫁さんが新聞を読んでいて、『フジタメソッド。歯の裏側に矯正の装置を付けるので装置が全く見えないんだって、すごいね、知ってた?』というので、この時は本当に『世の中には、なんてすごい人がいるんだ。一体全体、どうしたらそんな事を思いつくんだろう、、』と感動したのを昨日の事のように覚えています。藤田先生が舌側に装置を装着する方法を考案されたのが70年代初頭、歯科矯正学の歴史上、今までいろんな発明があり、いろんな人が名前を残していますが、藤田先生ほどの新旋風を起こした人はいません。正直な話、僕は毎日治療しているマルチブラケットを考案した人の名前は知りませんが、リンガルを発明したのは藤田先生だと知っています。世界中の人がそれを知っているのに、先生はなぜそこまでされるんですか。もうやめてください。先生がそうゆう事をしてもしなくても、リンガルの考案者は藤田欣也だということは動かしようのない事実であり、世界中の誰もが知っているんです。」と申し上げました。そうしたらスフェリカルアマルガムにまつわる話から、今までつらい思いをされた沢山の事を話して下さいました。
「先生の仰る事はよーくわかりますが、僕個人のお願いとしては、目をつぶって頂きたい。来年もリンガル関連の発表が沢山あると思いますが、お願いですから、来年1度だけ我慢して、リンガルの展示の前にいつものように現れて、何も言わずにニコッと笑って立ち去って下さい」と、お願い申し上げました。
藤田先生がおっしゃるには、「舌側矯正という4文字がどうしても我慢出来ない」とのことでしたが、自分流に解釈して、藤田先生をそこまで怒らしめたのは、藤田先生に感謝をするどころか、足蹴にしてきた日本の一部の先生達が原因ではないかと思います。
今後、自分は日本で発表する場合、日本語は学会の指示する語句を使用しなければなりませんが、英訳に関してはは「Lingual Orthodontics」ではなくて「Fujita Method」と表記したいと思います。これは藤田先生に対するこびへつらいではなく、舌側にブラケットを付けて治療する全ての方法を「フジタメソッド」の範疇としてとらえ、その中にいろんな先生のテクニックがある、「リンガル」という言葉も、フジタメソッドの中のリンガルと考えるのが妥当ではないかと思いました。
自分もRCIBSに関する特許を持っていますが、ちょっと変えただけで●●IBSと命名して自分の特許だと称し、業として使っている者や、僕が自作で作ったプライヤーやインスツルメントを見せたら勝手にコピーをして販売している者もいて、本当に腹立たしい思いをしているので、藤田先生のおっしゃる事は本当に我が事のように良く分かります。
こうゆう事を平気でする人がいる限り、一番馬鹿を見るのは考案者です。
頭に来るのはわかりますが、でも僕は藤田先生には我慢をして下さいとお願い申し上げます。
僕のような未熟な人間でさえ我慢しているのですから。
藤田欣也先生と記念撮影です。 先生とお話が出来て良かったです。
3時に展示を撤収し、学会場を後にします。
松本行きの飛行機は1日1便、明日の昼の便で帰るので、今日はスタッフを連れて小樽に向かいます。
いつも頑張ってくれているので、少しサービスです。
三角市場で まずは腹ごしらえです。
ウニイクラ丼と、鮭いくらの親子丼
ああ、しあわせ、、。
小樽運河です。いつ来てもきれいだな、、。
9月16日 移動日
早く起きて食事をすませ、飛行機の時間まで市内観光です。
北大のイチョウ並木、ポプラ並木、クラーク博士像、赤煉瓦の旧庁舎、時計台を見て空港に向かいます。
来年の日矯は大阪で開催の予定です。
北大のポプラ並木で記念撮影
青年よ、大志を抱け
旧北海道庁です。
追記:今から10年ほど前、自分はJLOAすなわち日本舌側矯正学術会に入会しました。ちょうど、地下鉄サリン事件のあの日です。入会して以来、ずっと出席せず幽霊会員でしたが、3年ほど前からでしょうか、会で話をする機会を与えて頂きましたので、それ以後、会の先生方にも会いたくて、時々顔を出させて頂いてきました。現会長は居波先生。毎回理事会のたびに以前の会長達と揉めています。揉めている内容がおかしい。自分はおかしい事はおかしいと、誰に対しても、いつもはっきりと申し上げてきました。言いたい事があるのにイジメられるのがイヤだから、と黙っている人が多いですが、それは卑怯だと思います。自分の事だけを考えているならば黙っていれば良いし、理事を辞めてただの会員として受け身でいれば良い。僕は会での自分の立場よりも、今、世界で日本のリンガルの先生達がどうゆう位置にいるのか、今後のJLOAの発展や、リンガルそのものの将来の発展性を考えると、余計にスジの通らない事は正しておかなければならないと思い、今まで率直に意見を述べて来ました。BrusselsのESLOで、外国の先生達がJLOAの事を何と評していたか、御存知でしょうか? でも、いつの日にか、会の中では「広はうるさい」、「お前が一番うるさい」と言われるようになり、仲の良い会員の先生からも同様に言われ、14日は「今日の理事会はお前が来なくて良かった、来てたらもっと揉めてた」と言われました。「そうですねー、僕が行っていたら火に油を注いでいたでしょうね」と笑って切り返しましたが、冗談じゃないです。誰が好きこのんで喧嘩するでしょうか。もういいです。自分の限られた時間を今後はもっと有意義な事に使い、自分のエネルギーをもっと有効に使いたいので、僕は本日をもって日本舌側矯正学術会を退会します。
9月19日、追記
たくさんの先生から考え直せとお電話を頂いております。ありがとうございます。折角ですが、今のところ、そのつもりはありません。
歯科関係者以外の方がこの頁を御覧になったら、廣ってヤバイ人? と驚かれるかと思いますが、事情の分かっている先生なら、なるほど、と御理解頂けると思います。僕は決して滅茶苦茶な歯科医ではありませんので、患者さんの皆さんはご安心ください。
9月26日、追記
今、自分が辞めると、会長の居波先生に多大な御迷惑をおかけすることになります。
もう少し待て、ということですので、一旦保留ということでお返事申し上げました。
2006年08月23日
7月16,17日、都市センターホテルにて、STbセミナーが開催され、竹元先生に呼ばれて、インストラクターとして出席してきました。
以前から竹元先生には、講習会を一緒にやらないかと誘われておりましたが、僕はアソシエイトがおらず一人で医院を切り盛りしているので、時間調整が難しいということと、セミナーの案内に名前が載っていないのに飛び入りで話をして、受講者の先生方からクレームがついてもイヤなので、今までは御遠慮申し上げてきました。今回は随分前から誘われていたので、お手伝いをさせて頂きました。

セミナー風景
STbセミナーは2日間のコースで、一般歯科の先生や舌側矯正をこれから始めようとしている矯正の先生方を対象とした Basic courseです。
初日は舌側矯正独特のメカニクスや落とし穴などについての講義、2日目はWire bending等を含めた実習があります。
僕は竹元先生とは御厚誼にさせて頂いておりますが、E-LINEで働いていたわけでもなければ、いろんなテクニカルな面で御教授を受けたわけでもないので、いろんな situationで考え方が違います。
10余年前、従来の Indirect Bonding法にとらわれず、弾力のない個歯トレーを使った bonding techniqueを思いついたのも、舌側矯正はこうゆうものだという先入観が僕には無かったからこそ生まれたのだと思います。
初日の夜は懇親会が行われました。懇親会ではいろんな先生とお近づきになる事が出来て、楽しいひとときでした。

受講の新潟大学のOBの先生達と
自分のテクニックや最新のラボテクニックを一人でも多くの先生に知って頂きたいと思いますし、ラボや舌側矯正に関する講習会をやって欲しいというリクエストをたくさん頂いております。
以前にヒロ・システムに関するセミナーを行いました。
その際には、北は北海道から西は沖縄まで、全国から200名ほどの専門医の先生が集まってくださいました。
でも、中には変わった先生もいて、自分の話をのっけから疑ってかかる先生もいたので、なぜそうゆう先生に自分の持っているノウハウを教えなければならないのかと思うと、馬鹿らしくなって、2度とやるもんかと思ってしまいました。
現在、ヨーロッパでセミナーをやってくれないかというオファーを頂いています。 自分の考えやテクニックを聞いて頂けるなら、いつでも、どこにでも喜んで参上したいのですが、いかんせん時間調整が難しく、現在調整中です。
2006年07月06日
舌側矯正では世界最大の学会、European Society of Lingual Orthodonticsの Biannual meetingが 6月15-18日、ベニスの ラグナパレスで開催されました。
本学会では講演1題、展示1題、Happy hourのモデレーター、座長等をつとめさせて頂きました。

会場のラグナパレス
WSLOの頁に書きましたが、自分は今まで ESLOという学会が好きで参加してきましたし、参加して良かったと思うのが、この学会でした。
ところが、今回は今までの ESLOとは違い、行く前からも帰ってきてからも、かなり雰囲気が悪かったです。
個人の批判をするつもりはありませんが、president と committeeは、WSLOを敵と考え、WSLOに参加した者を目の敵にし、あちこちで power harassmentを行いました。
例えば、Dr.Scuzzoは講演の依頼も受けていないのに、committeeは 当日のプログラムに勝手に彼の名前を演者として載せました。 Scuzzoは講演予定ではないのでパソコンも持ってきていません。 彼の話を聞こうと集まった人は、彼が話せなければ、「折角来たのに! Scuzzoは何だ!」と怒るでしょう。 一番困るのは Scuzzoです。(これは自分を陥れるために仕組まれた事だ、とは Scuzzoの弁)
Happy hourでは、各テーブル受講者10名のはずが、7名、8名がテーブルに来ないために、2、3名だけで discussionをした先生もいます。こうゆう前代未聞の経験をしたのは、WSLOに協力した先生でした。
On timeに進行するように努めなければならないはずの座長が、呆れるような低レベルな質問を何度も繰り返して講演の進行を意図的に遅らせ、結果的に午前最後の Speakerが お昼休みの最中に口演することになり、講演を開始するとともに聴衆が会場からみんな去ってしまったり、午後一番の講演の際には、大ホールには数名しか人がいなかったり、、。
今まで20年以上国内外のいろんな学会に参加してきましたが、こんな学会は今まで見たことがありません。
president と committeeは、ESLOは誰のために、何のために存在するのか、よく考えて自分たちの行った愚行を反省して貰いたいものです。
学会が終わったあと Committeeは、参加者数は歴代 ESLOの最高を記録したと発表していますが、Official invitationをあれだけたくさん乱発し、しかも、Invited speakerには何一つ Advantageを与えていない等々、グレーな部分が多すぎます。
この大会が終わって、次期大会長のDr. Alain Decker先生は WSLOと friendshipを結び、愚かな戦いに終止符を打たれた事を考えてみても、この Venice meetingが如何に理不尽なものであったか、明らかです。
次期大会は 2008年に Cannnesで開催されます。
以前の活気に溢れた、楽しいESLOに戻ってくれると信じております。
会場内は一時、満員でしたが、、、。
展示では Power point movieで最新の Hiro systemを紹介しました。
Gala Dinner にて 黒いネクタイが次期大会長の Alain Decker先生、髭が Germain Becker先生
Gala Dinnerだけは、いつもどおり楽しい ひとときでした。
2006年05月04日
舌側矯正の世界大会、 World Society of Lingual Orthodonticsの第1回大会が 3月2-4日、New York の Jazz At Lincolin Centerで開催されました。
今までは舌側矯正の世界最大の学会といえば、ESLOでしたが、European Society of Lingual Orthodontics はその名の示すとおり、EuropeanのSocietyです。
私は約10年間、ESLOには参加してきましたし、これは自分の自由意志で参加してきましたが、毎回、ヨーロッパ以外の国からの参加者が半数を占め、特に舌側矯正の盛んな日本、韓国の先生達の治療技術、治療結果の Quality、先進性、症例数のどれをとっても、日本と韓国の先生が本会で果たす役割は大きいことは明らかでした。
それゆえに、ESLOのActive memberの先生達は、Active memberであれば、Non EuropeanのでもEuropeanと同じに扱えと要求してきましたが、一部のBoard membersは自分たちの影が薄くなるのを恐れ、自分たちのFinancial interestを死守するために同意しませんでした。
そこで、世界中のdoctorが平等な権利で、対等な立場で集まれる会をと設立されたのがWSLOです。
わたくしは僭越ながら本大会では2題の口演発表と1題の展示発表、Pre- congress Courseの講師、Active memberになるための症例の審査などをさせて頂きました。
学会場内では写真、ビデオの撮影が禁止されており、写真を撮ろうとすると警備の人がすぐに飛んでくるので、学会の写真はあまり御紹介出来ません。
読んでもらっても退屈ではいけませんので、観光案内をたくさん盛り込みます。
2月27日(月)、行ってきま〜す!
いつもながら、自宅から成田までタクシーです。
いつも「ひろ先生、成田までどうやって来たのですか?」との問いに、「タクシーです」と答えると、みなさん「タ、タ、タ、タ、タクシー!!??」と、目を点にして驚かれますが、中央タクシーは長野県人なら知らない人はいない、自宅まで迎えに来てくれて成田まで直行のジャンボタクシーです。
いつもながら行きは僕1人、貸し切りです。
この日は成田全日空ホテルに前泊です。
この時期、長野県の天候はいつどんな雪がふるかわからないので、大切な学会に出席する時は必ず前泊するようにしています。
「ン? 全日空ホテル?」
そ〜なんです、今回からJ●LはやめてANAにしました。
J●Lは最近、機体整備不良や幹部の不祥事など、様々な問題が報道されていますが、これは今に始まった事ではない。
J●Lは利益追求で安全は二の次、ANAは安全第一・顧客最優先というカラーは、僕たちが小学生の頃から知られています。
僕自身のJ●Lに関わる問題としては、数年前に成田から上海に向かう際に油圧計の故障で墜落しかけ、酸素マスクが降りてきて、高度はみるみる低下、東京湾上空で燃料を殆ど捨てて、墜落からがら成田に緊急着陸した事がありました。
その際には、説明やお詫びなどは一切ありませんでした。
一昨年は、Indiana Univ.に向かう時のJ●L側のダブルブッキングで、あやうく Washingtonに飛ばされそうになるわ、その他にも機内食の不手際で子供がアナフィラキシーを起こす一歩手前になったり、Cabin attendantの対応の悪さ等々の理由で、J●Lにはもう二度と乗りたくないというのが本音です。
J●L関連のホテルなども二度と泊まりたくないので、今まで貯まったマイレージは全て食料品やお酒などに交換していますが、今回ANAにして本当に良かったです。
2月28日(火)、いざManhattanへ
28日の朝の便でNew Yorkに向かいます。
今回、ANAにして最も正解だったのは、座席にAC電源があり、NYに着くまで休まずパソコンで仕事が出来た事です。
12時間ぶっ通しで、誰にも邪魔されずに集中出来る時間はそうめったにあるものではありませんから。
もちろん、機内でのサービスも抜群、食事も美味しかったです。
朝9時半、NYのJFK空港に到着しました。
今回はレンタカーを借りずにタクシーでホテルに向かいます。
運転手は黒人のお爺さん、料金メーターをセットしませんが、心配ご無用。
JFKから Manhattanの downtownまでは flat fareで$45(tall road, tipは別)ですので、ご参考までに。
ホテルに到着、今回は会場の近くの Holiday Inn Midtownです。
時間は10:30a.m.、まだ部屋には入れて貰えないだろうけど荷物を預けて出掛けようと思い、フロントに向かいます。
クロークを目指しますが、receptionのオジサンが呼んでいる。
行って、予約してある旨を伝えると、部屋に入れてくれました。
ああ、ありがたい。
荷物を運んで切れた Bell captainに tipを渡し、internet accessについて尋ねると、なんと、部屋では High speed internetが無料で使い放題とのこと。
ホテルによっては1週間で15,000円ほど取られますので、これはラッキーです。
部屋はゴージャスではないが、十分です。
早々に荷物の整理を終え、メールのチェックをしたら、会場の下見に Down Townに出かけます。
これが会場の Columbus Circle前の Jazz at Lincoln Centerです。
3月上旬の松本も寒いが、NYはもっと寒い。
最低気温−8度、最高2度です。
僕は暑いよりは寒い方が好きなので、むしろ心地よく感じますが、それでも1時間ほど歩くと足の裏から冷え込んできます。
学会場の下見を終え、晩飯を食べにDown Townを歩きます。
晩飯はHootersのBeerとBuffalo Chickenに決まり。
Hootersというと、短パンのお姉さんがローラスケートで運んできてくれる、どちらかというと助平オヤジの行くお店だと思っている人が多いですが、実際には親子連れやカップルなどが多く、安い予算で飲んで騒げる健全なお店です。
ビールを3杯程と、チキン、オニオンフライを食べてホテルに帰ります。
Hooters名物、バッファローチキンです。
3月1日(水)予備日
翌日、3月1日は予備日です。
観光のために予備日を取っているのではなくて、交通事情で予定どおり学会場に到着出来ないと大変な事になるので、前日入りするわけです。
On scheduleで到着したので、結果的には1日観光です。
でも、あちこち写真を撮りまくり、いつものように講演の際のスライドに引っぱります。
この日は、19時半から明日の Pre-congress courseの打ち合わせがあるので、まずは打ち合わせ場所のレストランの下見です。
歩いていけない距離ではないので、歩いて行く事にします。
地図を見ながら、レストランに向かいますが、途中、Rock Feller Centerを見つけます。
クリスマスになると、このビルの前のコンコースに巨大クリスマスツリーが飾られます。
買い物かごを下げたおばさんに、「ここはクリスマスになるとみんながスケートをするところですか?」と聞くと、「スケートをするのはここではなくて、その交差点を右に曲がって2ブロックほど行くと、左側に国旗がたくさん立っている所があるので、そこがスケートをするところよ。今もみんな滑っていると思いますよ。」と教えてくれました。
レストランと同じ方向なので、おばさんに御礼を言って、そちらに向かってみます。
すると、あった、あった、みんな滑っています。
おや、ここにもロックフェラーコンコースと書いてあります。
ヒエー、凄いな、ロックフェラーさんは。
これ以外にもロックフェラー大学、ロックフェラー病院など、ロックフェラーと名の付く物が山ほどあります。
僕もいつかは、、。
少し歩くと、目的のレストランを発見。 ホリデイ・インから歩いて20分弱です。
OK、ここだな、わかった。 さて、どうしようかな、、。 まだ10時です。
歩いてタイムズ・スクエアを訪れ、その後は観光船であるCircle Lineに乗ることに。
それにしても、NYというのは、なんと汚い街だ。
カリフォルニアなどでは歩きながらタバコを吸っている人、タバコの投げ捨てをする人、ゴミを捨てる人などあまり見かけないが、NYはみんな、平気で歩きタバコをして、ポイポイ捨てる。
タクシーの運転手なんて、走りながらコーラの空き缶を投げ捨てます。 考えられない。
もっと綺麗で、オシャレで、洗練された街だと思っていましたが、偉い違いです。
建物も古く汚いビルが多い。 ヨーロッパだと、古くても威厳があり、趣があるのですが、NYにはガッカリしました。
歩く事、小一時間。 Circle line乗り場に到着、切符を買って、船に乗ります。
3時間かけてマンハッタン島を1周します。
早速デッキの後ろのオープンテラスに座ります。
出発してから15分位でしょうか、自由の女神の前を通ります。 「おー、これが自由の女神か、、、」。
World Trade Centerの無き Manhattanの Down Townを海から眺め、Brooklyn Bridgeをくぐります。
ヤンキースタジアムを右手に眺め、左手には Empire State Buildingと Chrysler Buildingを望みます。
これらのビルはほぼ同じ時期に工事が行われ、Chryslerのほうが Empire Stateよりも高かったのですが、Chryslerに負けている事を知った Empire Stateの設計士が、後からビルのテッペンの尖っている部分を追加工事しました。 これによって、Empire State buld.は当時では世界一高いビルとなったのです。
赤い矢印がエンパイアステート、緑の矢印がクライスラーです。
コロンビア大学を右手に眺めた後、ダウンタウンに少しづつ近づいて行きます。
このクルーズの間、音声による案内が流れていたのですが、僕はテープだと思っていました。
そしたらなんと、これはオジサンがずっと生でガイドをしてくれていたのです。
僕はずっと外にいたので気がつきませんでしたが、ガイドが終わると同時にみんなで拍手拍手の嵐です。
本当に楽しい3時間でした。
結局、昼飯は抜きでホテルに帰り、少し横になってから着替えて打ち合わせに出掛けます。
打ち合わせを終えると、夜10時過ぎです。
夜のダウンタウンを1人で歩くのは少々抵抗がありますが、一人歩きの女性なども結構歩いているので、「郷に入りては郷に従え」で、1人で歩いて帰ります。
3月2日(木) Pre-Congress Course at Rose Theater
今日はPre-Congress Courseの日です。
8時に会場に向かいます。
Registrationを済ませ、Takemoto先生、Scuzzo先生、Fillion先生、LeClerc先生などに挨拶、昨日はお疲れ様でしたと。9時半から講演が始まります。
最初は Takemoto先生が STbの特徴やAdvantageについて総括します。
1時間半ほどの講演のあと、Scuzzo先生に交代です。
Sccuzo先生は、現在彼が行っているラボワークや IDBSの方法について1時間半かけて説明です。
お昼ご飯を3階の「Masa」という日本料理屋で食べました。
天麩羅ランチを食べましたが、あつあつ、サクサク、安くて、美味しい!
皆さんもNYに行かれたら、是非寄ってみてください。
お昼を済ませて、いざ、僕の講演の番です。時間は1時間半です。
369枚の Power Point Slide Showに2つの movieを入れて、2つの musicを入れて、total 160M程の presentationです。
Windows machineならいくつかに分けないといけないところでしょうが、さすがはMac、僕の12inch Power Bookはこの程度の presentationは物ともせず、快調にプレゼンが出来ます。
まずは Lingual のIndirectの歴史から説明します。
Allen roomは一杯の人で埋め尽くされています。
San DiegoのRoncone先生も一番前に座っていますが、いつもどおり緊張することもなく、むしろ楽しみながら話を進めます。
TARG, CLASS, それから最新の Hiro Systemについて説明したあと、STbの治療例を17例紹介し、講演を終えます。
最後に質問はありませんか、と聞くと、数名の先生から Wire sequence、Bracket height、 模型の分離材、 materials等に関する質問があり、答えて講演を終わります。
受講された方々の反応がイマイチだったかな、、、と思いきや、コーヒーブレイクの時に沢山の先生が直接聞きに来てくれて、休む暇がありません。
時間をかけて準備をした甲斐がありました。
しんがりはFillion先生。 コンピューターを使ったラボワーク等々についての説明でした。
5時過ぎに Pre-congress copurseを終え、Fair Well Partyが始まります。
その夜は、明日の Case presentationの evaluationについての会議です。
自分を含め、審査をする先生達が集まり、評価の方法等、詳細についての打ち合わせです。
大切な事なのでじっくりと話し合い、結局終わったのは23時頃だったでしょうか、、、疲れました。
深夜ですが、勝手はわかったのでホテルまで歩いて帰ります。
3月3日(金) WSLO第1日目
WSLO大会初日は、朝9時からです。
本日の僕の役目は、Active memberになるために提出された症例を採点する事です。
まずは展示室に向かい、自分のケースをDemonstrative presentationとして展示します。
そのあと、Rose theaterに向かうと、最初、Takemoto先生、Fillion先生の挨拶があり、続いて Wick Alexanderの講演が始まります。
続いて、Ronald Roncone, Couteny Gorman, Mario Paz先生達の話を聞き、もっと聞きたいのですが、症例の評価をしなければならないので展示室に向かいます。
症例審査を始めます。
試験は完全に匿名で行われましたので、どのファイルが誰の物であるか、わからないようになっています。
これは当初、完全に匿名にするには非常に難しいと思いましたが、実際にやってみると非常に有効であったと思います。
Candidateは全部で50人ほどですので、自分に割り当てられた症例を評価します。
採点を始めて、驚いたのは、日本の先生達のレベルの高さです。
よく、日本の矯正はアメリカのレベルまで達していないとか、ヨーロッパの先生の治療の質が高い、などと言う人がいますが、それは矯正の事がわかっていない人が言う事です。
もともと白人とアジア人は治療の難易度が全然違います。
白人の90%はNon-extraction、Low angle、Minor crowdingですが、日本人の患者さんは約70%がExtraction, High angle, severe crowdingです。
こうゆう患者さんは彼らにはとてもじゃないですが、治せません。
日本の先生達の治療のレベル、特に舌側矯正に関しては世界を一歩(正確には数歩)リードしています。
症例を採点していて、残念であったのは、治療はとても上手いのに、レギュレーションに沿っていないために "Incomplete"として不合格にせざるを得なかった candidateが数名いたことです。
例えば、治療前、治療後、保定後のシールの色を守っていない先生、平行模型でない先生、治療中の写真が違うケースの物が入っている先生など。
レギュレーションは、皆が同じ条件で、公平に審査をされるためには絶対に守られなければならないもので、例えて言うと、いくら運転が上手くても、信号の青、赤、黄を守らなければ、運転免許試験には合格しないのと同じです。
つまり、最低限揃えなければならない物が揃っていなければ、いくらプラスアルファをアピールしたところで、それらは加点にはならず、揃っていないということで減点されるのみであるということです。
例えば、模型は「平行模型、中心咬合位で、プラスターベースの高さ7cm、トリミング角度が55°、所定の位置に所定の色のシールを貼ること」と規定されていれば、そのとおりに平行模型を準備しておかなければなりません。
咬合器にマウントした模型を出したいならば、平行模型を提出した上で、咬合器に装着した模型を説明とともに展示すべきで、平行模型を出さずにマウンティングの模型だけで提出したら、“incomplete”で審査対象から外されるのが普通です。
ましてや、マウンティング模型が咬合器なしで転がしてあれば、試験官は中心咬合位が再現出来ませんので、審査中止となります。
これは、私が決めたことではなく、ABOやEBO、M-Orthoなどの試験では決められていることですので、ご承知頂きますようお願いいたします。
治療がきちんと出来ているだけに、どうしようか随分悩みましたが、ここはやはりきちんとしておかなければいけないと思い、公平に採点しました。
ある先生から、「コイツは俺の友達だ、通してくれ!」と、執拗に頼まれましたが、そんなナンセンスな要求はお断りしたのは言うまでもありません。
あとから聞いた話ですが、僕が incompleteにしたのは、僕のよく知っている先生だったそうで、恨み節が聞こえてきそうですが、裏を返せば、私情を挟まず公平な判定が出来たという事の証明であると、プラス思考に考えて頂ければ幸いです。
特に、先に述べたように、日本の先生達の治療のレベルは非常に高度である事、この先、世界の舌側矯正を引っぱって行くのは間違いなく、日本の先生であると思いますので、余計にこうゆう基本的な事はきちんと守って頂かなければならないと思います。
今回、合格出来なかった先生、私は決して自惚れて落としたのでもなければ、私的感情で落としたのでもありません。 もう一度、case presentationの原文(英語のほう)を注意深く読み直して頂くようにお願い致します。
症例の採点を終えて会場に戻ります。
Allen roomでは義澤先生が講演しています。 英語が上手いです。 後で聞くと、若い頃から外人と交流があったとの事です。 英語下手の自分には羨ましい限りです。
GreeceのKanarelis先生、Kokkas先生らの講演を聞いた後、Cocktail Partyです。
国内外のいろんな先生と交流できる楽しいひとときです。
北京大学の先生方と
3月4日(土) WSLO第2日目
学会最終日です。
嘉ノ海先生と朝ご飯を一緒に食べようと、嘉ノ海先生の泊まるTrump Hotelに向かいます。
Trump Hotelは Central Parkの前に位置する超高級なDesigners Hotel です。
Receptionに向かい、嘉ノ海先生を呼び出して貰って待つ事数分。
嘉ノ海先生が現れましたが、な、な、なんとレストランが閉まっている。
Receptionで聞くと、今日は土曜日だから、レストランは11時からとのこと。 近所のホテルもみんな同じで、朝食を取る事が出来ません。
Receptionの人があちこち聞いてくれますが、みんなダメだというので、こうなったら、アソコしかない。
「そこの角のStarbucksは?」と聞くと、reseptionの人が「良く気が付いたなあ! そうさ、スタバならやっているよ!」とのこと。 嘉ノ海先生とスタバで朝食をとり、学会場に向かいます。
Rose theaterでは、Whiteningについての講演をしています。
この先生は以前、ホワイトニングの講習会で質問した矯正専門医に対して、質問に答えようともせずに、「矯正専門医は矯正だけやっていればいいじゃん」と、信じがたい発言をしています。
こんな先生の話は聞いても時間の無駄、Allen roomに移動します。
ラボに関するテーマで、松野先生のハイブリッドに関する講演を聞いた後、1題はさんで自分の出番です。
Indirect bonding の備えるべき条件をまとめ、最新のヒロシステムについてムービーを含めて紹介します。
「先ほど松野先生が、ハイブリッドでボンディングすると片顎6〜7分で出来ます、と言っていましたが、このニューヒロシステムを使えば、5〜6分で出来ます、、!」と、冗談を飛ばします。
会場内バカウケでした。
松野先生は冗談がわかってくれる人なので、こんな事を超満員の学会で言えるわけです。
昼食をとったあと、講演のため、Rose theaterに向かいます。
僕の講演は European Boardの報告ですが、なんとなんと、僕の出番は一番最後、まさに大トリです。
こんな田舎のドクターにこんな栄誉を与えて頂いて、本当に光栄です。
次は僕の出番だ!!
3月5日(日) 帰国
学会が終わって、JFKからANAで日本に向かい、翌日、無事田園風景の空気の綺麗な町に到着しました。
家に帰ると、何人かの先生が僕のところに見学に来たいとメールをくれています。
「うちは田舎だよ」、「東京から電車で3時間もかかるんだよ」、「なーんにもないよ」と言っても、とにかく「感激したので、うちに来たい」、「Dr.Hiroのオフィスを見てみたい」とのこと。
学会か何かのついでに来るのか、と聞くと、うちに来るためだけにヨーロッパから飛行機に何時間も乗って来るというので、そんなに来たければおいでよと、OKしました。
近々また見学の先生が来ますが、患者さんの皆さんには迷惑がかからないように注意しますので、皆様、御理解くださいますよう、お願いいたします。
2005年03月29日
3月26日〜28日、赤坂のホテルニューオータニにて、第2回国際舌側矯正歯科学会が開催されました。
僭越ながら、今回も口演発表をさせて頂きました。
講演内容は、Lingual Straight Wire Applianceに関する治療、そして、私が現在使っている超小型の舌側矯正用ブラケット、Micro Lingual Applianceについてです。
前者は第4回ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ベルリン)で、後者は第5回ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(バルセロナ)および、アメリカ舌側矯正歯科学会(オーランド)で報告したものですが、本邦においては未だ未公開となっていましたので、報告をさせて頂きました。
毎年恒例の Dr.Fillionの Pre-congress course.舌側矯正初心者、これから舌側矯正を始めようと思っている先生は受けた方が良いと思います。
Micro Lingual Applianceは、現在世界中で広く用いられているKurz Applianceが抱えている問題点、すなわち、
1、ダブルオーバータイ、
2、発音障害、
3、舌の痛みに関する問題、
4、ブラケット脱離、
5、ブラケットが大きいことによる隣在歯・対合歯への干渉、
6、ブラケットのコスト、
等々の問題を改善するために、私がオリジナルで開発した超小型ブラケット(現在、ひろ矯正歯科での治療に用いられている装置です)です。
この装置を用いるようになってから、以前とは比較にならないほど快適に舌側矯正が受けられるようになっています。
よく、舌側矯正の事を「治療期間が長い」とか、「ちゃんと治らない」等々、悪く言う先生が多いですが、現在では、外側からの矯正と同じ治療結果を、外側からの治療期間よりも短期間で治せるようになっています。
学会最終日の最後の講演だというのに殆ど帰る人も見られず、皆さん聞き入って下さったのには感激しました。
口演は2日目の最後から2つ目、俗に言う「大トリ」で、こんなゴールデンタイムに時間を与えていただきました日本舌側矯正学術会の幹部の先生方に心からお礼申し上げます。
学会前夜から終了まで、世界を代表する舌側矯正の先生方と交流をはかりました。
舌側矯正学術会は今期で会長が交代し、新たなスタートを切ります。
2004年09月10日
大学の医局員時代、公私共々大変お世話になった 松本歯科大学教授 出口敏雄 先生が、このたび Indiana University で、名誉ある Jarabak Award を受賞されました。
それにともなう Mini residency があり、舌側矯正について話す機会を与えて頂きましたので、僭越ながら行ってきました。
日本からは僕の他には、浅井先生、嘉ノ海先生と、出口徹先生が行かれました。
インディアナ大学の矯正科といえば、世界を代表する数々の著名な先生を送り出している The best of the best です。
出口徹先生は、インディアナ大学の大学院を出られているし、浅井先生、嘉ノ海先生は世界でも名の通った先生。
皆さんに迷惑をかけないように頑張らねば、、。
いつもどおり、JAL悟空エコノミーでアメリカに向かい、お昼過ぎに無事Indianapolis に到着。
空港にはなんと Indy Car が飾ってあります!
ラスベガスは空港にスロットマシンがあるし、アメリカはさすが、やりよるの〜。
空港に Indy Car が!
右から2つ目の茶色いビルがColumbia Club
いつもはレンタカーを借りるのですが、今回は Dr. Roberts の言うとおり、タクシーでホテルに向かうことにしました。
ホテルは Monument Circle 前の Columbia Club。
Monument は天辺まで登れます。
歴史のある、格式高いホテルで、短パンやTシャツ、野球帽などのラフなスタイルは禁止されています。
ホテルチェックインを済ませて、お昼を食べに出かけます。
Downtownを歩いていると、Brewery がたくさんあります。
交差点の角にある Brewery のパティオに席をとり、まずは、乾いた喉を潤します。
ランチはもちろん、ステーキ。
ベーコン巻きのテンダーロインが $12.80、安い割には柔らかくて美味しい。
ぷは〜っ、うめ〜っつ!こいつも、うめ〜っつ!
翌朝、Dr. Roberts がホテルに迎に来てくれました。
ロバーツ先生の車で走ること5分足らず、Indiana University School of Dentistry に到着。
部屋には過去に J. Award を受賞している Dr. Manuel Chanavaz、矯正界では知らない人はいない Dr. Boldwin や、Indiana Univ. の Resident students が20名ほどいます。
1日目は Dr. Chanavaz の講義が丸1日あります。
彼は医者ですので僕たちと住む世界が若干違います。
CT、MRI、Implant、TMJ の話から Distraction Osteogenesis まで、こんな素晴らしい講義を聴くのは久しぶりです。
誰にでも聞ける話ではないので、感謝、感謝。
講演中、質問がボンボン飛び出し、いつ当てられるかと冷や汗をかきながら1日が無事終わりました。
その日の夜は Dr. Roberts が Dinner に招待してくれました。
こんなに歴史のある、格調高いホテルは
滅多にないですね。立っているのが Dr. Chanavaz.
咽の手術をしたばかりだというのに、大声で1日中熱演でした。
[ 2日目 ]
2日目の午前中、トップバッターは浅井先生。
Molar extraction と Retention について講演されました。
普段、Ext 部位で悩むことがありますが、さすが、浅井先生です。すげ〜。
浅井先生、さすが。
コーヒーブレイクをはさんで、嘉ノ海先生。
嘉ノ海先生は CT と MIA について講演。これもすげ〜。
何せ、個人開業医で CT や 3D printer を持っているんですから。
嘉ノ海先生、さすが。
途中から原稿を捨てて熱弁です。
昨日は日本人の事をバカにしていた Dr.xxx、口をポッカリ開いて、目が点になっています!
日本人をなめたらいかんぜよ。
絶対的なパワーではやはりアメリカが優位ですが、治療のクオリティなどを見ると、日本人の治療技術は やはり傑出しています。
午後1番は僕です。
開口一番、" Hello, everyone !! "というと、" Hello ! "という言葉が返ってくる。
お〜、こんなレスポンスは初めてだ、頑張らねば!!
自己紹介を済ませて、舌側矯正は一般に期間が長くて治らないと言われているが、それは間違っているということを示した後、舌側矯正を成功させるための 6 keys を紹介。
TARG、CLASS、TOP System やRCIBS などの Laboratory Procedure について解説するとともに、Lingual SWA (これは世界で、僕と竹元先生と Dr. Scuzzo しか治療したことがないんだぞ! と)、僕がオリジナルで注文製作し、現在治療に用いている超小型ブラケットについて解説。
その後は出口先生が御自身の Orthodontic Career や ABO について講演されました。
僕も、がんばれ〜。
出口先生の講義を受けるのは久しぶりです。
[ 3日目 ]
3日目の朝は 7:30から Resident student の配当された症例の検討会。
日本の大学の症例検討会も、こうあるべきですね。 是非、見習って欲しいです。
そのあと、出口徹先生が Osseointegrated MIA について、さらに日米の矯正患者の比較や PAR Score などについて講演。
徹先生は幼少期を Indiana で過ごされ、日本の歯科大学を卒業された後、つい最近まで Indhiana 大学の大学院にいらっしゃいましたので、英語は堪能、学業優秀、容姿端麗、、、真似をしたくても僕にはとても無理です。
日本の大学の症例検討会も、こうあるべきですね。是非、見習って欲しいです。
徹先生は Fluent というより、Native speaker です。
午後は University of Southern California の Dr. Kishibay が成人矯正について講演され、最後に出口先生が永年研究されている Chin Cap Therapy について講演されました。
講演が終わった後、Columbia Clubの10階 Ball room にてパーティーです。
Jarabak Award の過去の受賞者は、Hans Pancherz, Ram Nanda, John Lindquist, Robert Ricketts, Jim Baldwin, Charles Burstone, Manuel Chanavaz(non-US), and Webster S. S. Jee(non-US)で、出口先生の受賞は日本人で初めてです。(間違っていたらゴメンナサイ)
出口先生は今までにも日本人で初めて American Board of Orthodonticsに合格されています。
今回の受賞も本当に名誉ある事です。
弟子の一人として出口先生の受賞を心から嬉しく、誇りに思います。と同時に、これからも出口先生の名を汚すことがないよう、常に勤勉努力を欠かさないようにしなければならないと、あらためて思いました。
出口先生、おめでとうございます。
Dr.Roberts からバッジをつけてもらう出口先生
[ 4日目 ]
翌日は飛行機の関係で、フリーです。
もう一度大学の売店に行きたくて、ホテルから大学まで歩いて行ってみました。
歩いて20分位だったでしょうか。大学の売店でしか買えないオリジナルグッズをゲットしました。
Indiana University
School of Dentistry
こちらは医学部。
Book store でオリジナルグッズを!
れは何だったけな?
大学からホテルに行く途中にありました。
帰る前にもう一度、一杯。
(正確には、2杯です。)
明日は朝イチの便で帰国です。
明日からまた患者さんがギッシリ入っています。
時差ボケだとか、疲れたなんて言っている暇は 僕には ありません。
毎日、1日1日を無駄にしないよう、精一杯 頑張っています!
2004年07月05日
世界最大の舌側矯正専門の学会、
「European Lingual Orthodontic Society Biannual Congress」
が 6月30日から7月 4日まで Spain Barcelona の Hotel Arts で開催されました。
日本からは 50名以上の先生が参加されましたが、著名な先生方をさしおいて、僭越ながら本年もメイン・スピーカーとして講演をさせていただきました。
いつもながら一人、成田を発ち、Zurich経由でBarcelonaに向かいますが、、、
乗り継ぎのZurichでは誰も人がいない!
一人旅というのは、時々迷ったりすることもありますが、皆さんも一度は一人で旅をしてみてください。
2度とツアーなどには参加したいとは思わなくなります。
Zurichからの飛行機もガラガラでしたが、午後4時頃、無事、会場であり、宿泊先でもあるHotel Arts Barcelonaに到着しました。
Zurich空港では、、誰もいない!!
あれに見えるは、Arts Hotelだ!
時差ボケ解消のため、いつもどおり周辺を歩き回ります。
ホテルからサグラダ・ファミリアまで2キロ程なので歩いて行くことにしました。
教会の中には入らずに、外からだけ拝んで来ましたが、、。
これぽっちの運動では、まだ時差ボケは解消されないので、とにかく歩き回ることに。
市内の名所を見がてら、10キロほど歩きましたが、途中で、足が痛くなって、ドクター・ショールの御世話になりました。
これが、かの有名な桜田ファミリア、
じゃなかった、
サグラダ・ファミリアかあ、、、、。
ガウディの「カサ・ミラ」。
中が見学できますが、あまり興味がないので、1階の土産物売場だけ立ち寄りました。
途中、休憩をかねて、ビールと生ハムを、、。
最近は日本にいても世界中の物が安く手に入りますので、別にどうってことはないのですが、、
やはり美味しい、、ような気がしました。
雰囲気のせいでしょうね。
明日は朝から学会です。
僕は 7:30 のラウンド・テーブル・クリニックに申し込んでいるので早起きをしなければならない。
時差ボケは直ったかな、、? 起きられるかな、、?
学会は Pre-congress, Post-congressのcourseを入れると計5日間ですが、演題が多くて入りきらないため、途中は会場を2つに分けて2部屋で同時進行します。
1日目と 3日目の午後は、会場は1つに絞られましたが、僕は3日目の午後、Golden timeに割り当てて頂いて、なんとも光栄でした。
今回の僕の演題は、新型の超小型ブラケットの紹介と、治療結果の報告です。
現在、世界中で舌側矯正に使用されている Bracketは、Ormco社の Kurz Applianceが主流ですが、この Kurz Applianceは大きくて発音障害や舌の痛みなど、ざっと考えただけで6つの問題があります。
これらを解決するために、僕は10年ほど前から全く新しい装置の開発に取り組んできました。
現在、ひろ矯正歯科で舌側矯正のために使われている装置は、全てこの新型の超小型装置で行っていますので、発音障害や舌の痛みや、治療期間の問題が解決されています。
この新しい装置は、どうゆうコンセプトで開発したのか、この新型の装置で治療を行うと、いかに素晴らしい治療結果が得られるか、ということを紹介するために発表を行いました。
講演終了後、何人もの先生から個人的にいろんな質問を受け、講演内容についても絶賛され、是非、この「新兵器」を自分のクリニックでも使いたい、と、拍手喝采を頂きました。
学会場にて
講演に力が入ります。
学会中、見ず知らずの たくさんの先生からも "Hiro System" の紹介や、Laboratory Procedure, Modified Hiro System等々について、講演がありました。
こんな長野の山奥で開業しているチッポケなドクターが、矯正歯科が好きだというだけで、いろんな事を考えついて、、それを世界の先生方が使ってくれるということは、本当に有り難いことです。
最後の夜はいつもながらGala Dinnerです。
みんなタキシードやドレッシーなドレスで正装しています。
食事中は会長の Pabloや、前会長の Dirk、時期大会長の Dr. Stefano Veloや、アメリカの会長の Mario、ドイツの親しい先生方と楽しいひとときを過ごしました。
左がドイツの親友、Dr.Rummel、右隣が同じくドイツの親友、Dr.Brunoです。
こうゆう学会に参加し、発表するということは世界中の先生が見ているわけで、中には、誰が見ても理解に苦しむ、「何なの、これ??」という声が幾度となく聞かれる、酷評されている発表や展示などもあるわけで、無難に生きるならば、何も発表しないのが安全なのでしょうが、、僕はそうゆう Negativeな生き方は出来ません。
いつも自分に出来る限り全力でベストを尽くす。
日々の診療においても、学会発表においても。
特に学会発表は準備が本当に大変で、自腹で行っている限り出費のみ、発表しても何も貰えるわけではないし、留守中は医院も休診にしなければならないので、毎年、これで終わりにしようと思っているのですが、いつも終わると「Toshi, おまえのレクチャーはいつも素晴らしいよ!」といわれると、また頑張ろうかなって思います。
次期大会は2006年、Italy のVenisで開催される予定です。
2004年05月06日
例年どおり、世界最大の矯正歯科学科大会である American Association of Orthodontistsの Annual Meeting が Orlandoの Orange Country Convention Centerで、また、アメリカの舌側矯正専門の学会である American Lingual Orthodontic Association Meeting が AAOの Official Hotelである Hotel Pea Bodyの Ball roomで開催されました。
いつもどおり、「何か話せるか?」と会長の Marioからメールを頂きました。
こんな山奥で頑固一徹な治療をしている僕を招待してくれるとは、本当に有り難いものです。
ALOAは昨年のハワイ大会には参加できなかったので、今年は何としても出なければ、と思っていました。
例によって、JAL前売り21、エコノミークラスで成田を出発し、シカゴ経由でオーランドに到着、空港でレンタカーを借りて一路ホテルに向かいます。
いつもどおり、レンタカーで行動。
え? 車運転しながら写真撮ったら危ないって?慣れているから大丈夫です。
写真を撮りにKennedy Space Centerに。
撮った写真はスライド・バックにして翌日の発表に使用!
昨年のハワイの大会で発表する予定であった New Weapon, すなわちTakemoto & Scuzzoの Lingual Straight Wire Applianceでの治療を報告しました。
PCの Power Cableを忘れ、講演中にバッテリーが切れてしまわないかと冷や汗をかきながら、いつもより早口で飛ばします。
英語は下手だが、ガンバレ〜!
講演途中、聞いている人達の反応がないとやりにくいので、いつもウケねらいでギャグを入れていますが、、今年は "watch your steps", バカウケでした、ガハハハ。
今度は何にしようかな、、。
講演終了後、Presidentの Marioから御菓子の詰め合わせを頂きました。
アメリカの御菓子はなぜこんなに甘い!?
これが American Association of Orthodontists Annual Meeting会場の Orange Country Convention Centerです。
O.C.C.C.の正面
例年は2万人以上参加者がいるのですが、今年は何だか人が少なかったです。
シャトル乗り場も閑散としていました。
年々、国外からの演題が増えていますが、、毎年思うのは、舌側矯正に関する演題が少なすぎます。
自分に出来ないから、舌側矯正自体を否定するという傾向が感じられます。
日本にも同様の先生がたくさんいますが、「自分には出来ない」と言うことが「恥」であると勘違いしている先生が多いです。
医者は「うちでは治療できないので、○○病院を紹介します」と、正々堂々と言いますが、歯医者はなぜそう言えないのでしょうか。
正しい情報を提供しないと、迷惑するのは患者さんなのです。
2004年03月20日
例年どおり、春分の日に日本舌側矯正学術会例会が京都リサーチパークで開催されました。

会場の京都リサーチパーク。周辺に食事の出来るところが少なく、非常に不便!
僭越ながら、依頼講演で舌側矯正のボンディング・テクニックについて講演させて頂きました。
1996年に日本矯正歯科学会雑誌で Resin Core Indirect Bonding Systemを紹介してから、たくさんの先生や技工士さんが coreを removableにしたり、容易に除去が出来るように工夫して modifyしておられます。
私自身、これら modifyされたtechniqueをいろいろと試してみましたが、trayの適合が良くなかったり、lab. workが複雑になっていたり、trayが大きくて臨在歯に干渉したり等々、イマイチで、得たものより失った物のほうが多いように思います。
私自身は現在、日矯歯誌に紹介した原法に戻っています。
Lingualの Indirect Bondingに関する講習会を再度開いて欲しいという要望が多く、現在、検討中です。
御希望の方はメールにてお問い合わせ下さい。
学会の前日は、京都で開業しておられる岡本先生が食事に招待して下さいました。
岡本先生とは2002年、Berlinで開催されたEuropean Lingual Orthodontic Congress で知り合いました。
ベルリンの学会の後、Associateの松岡先生と御二人で、はるばる塩尻まで見学に来て下さいました。
岡本先生は大阪歯科大学卒業後、UCLAの顎咬合科に留学されていた先生で、現在、医療法人奨和会の会長でいらっしゃいます。
「よく遊び、よく学べ」のお手本のような先生で、一緒にいるとネアカでとても楽しいのですが、実は学ぶところが非常に非常に多い先生です。
この日は京都・祇園で本物の京料理を御馳走して下さいました。
一見さんお断りのお店で、岡本先生が連れていってくれない限り、僕のような平民は暖簾をくぐる事さえ出来ません。
味のほうは、43年間の僕の人生で、一番最高に美味しかったです。

横にいる女性は、岡本先生の患者さんでもあり、モデルさんです。現在舌側矯正中です。
手前が、生き字引の吉川先生です。
お二人とも、僕のような田舎の町医者にしてみれば、雲のまた上の先生です。
岡本先生、お忙しいのに御接待して下さいまして、有り難うございました。
2003年10月11日
10月8-10日、新潟市の朱鷺メッセにて第62回 日本矯正歯科学会大会が開催されました。

本大会に於いて、僭越ながら、わたくしはRound Table Discussionのモデレーターをつとめさせて頂きました。
演題は「リンガル・ストレートワイヤー・テクニック」についてです。
舌側矯正が考案されてから、ほぼ30年が経過しますが、舌側矯正はいまだに一部の矯正専門医のエキスパートにしか治療出来ない、大変高度なテクニックが要求される、非常に難しい治療です。
Andrewsは Standard Edgewiseを Straight化し、世界中にセンセーションを巻き起こしました。
今日、外側からの矯正治療はSWAなしでは成り立たないのが現状です。
この難しい舌側矯正を少しでも simpleで easyなものにするために、Lingual applianceを Straight wire化しようと努力しておられる方がいらっしゃいます。
その方こそ、イーラインの竹元先生です。
現在、Lingual SWAは現在、開発の最終段階で、まだ市場には出回っておりません。
したがって、この次世代矯正装置で実際に治療を行ったことのある先生は、現時点では世界中で竹元先生とScuzzo先生と、私の3人だけです。

LSWA
例年はRTDで竹元先生ご自身が LSWAについて講演されるのですが、本年は第三者の立場から LSWAで治療を行う上での注意点、将来的展望などを話させて頂きました。
装置が良いか悪いかは、言葉で論ずるよりも私が実際に治療した症例を見ていたければおわかり頂けたかと思います。
セルフライゲーションとなると、驚異的に短いチェアータイムで、非常に良好な結果が得られると思います。
1日も早く、 self ligationの LSWAが市場に出回ることを希望します。