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スタッフブログ

  • 2008/02/13

    口臭について

    投稿:みかさん

     

    口臭は、どんな方でも 身だしなみと同様に 気になると思います。
    特に誰か人と会う前に気になったりしますね。
    朝起きた時、ニンニクやネギを使った匂いのきつい料理を食べた時、タバコを吸った時、特に口の中の臭いが気になったりしませんか?
    私はその様な口臭は何が原因で起こるのか、どうしたら口臭を防ぐことができるのか、知りたいと思い、ひろ矯正歯科の院内勉強会で発表しました。

     

    まず口腔内(口の中)から発せられる臭いの成分ですが、
    揮発性硫黄化合物【Volatile Sulfur Compounds : VSC】というものが原因になっています。
    この揮発性硫黄化合物は3種類に分けられます。
    硫化水素・・口腔内に原因を有する場合、高濃度で検出されるもの。
    メチルメルカプタン・・歯周病を原因とする口臭の場合、高濃度で検出されるもの。
    ジメチルサルファイド・・検出濃度は上記の2種ガスより低いが歯周病を有する場合検出濃度高いもの。
    これらが臭いの成分となります。

     

    次に口臭の種類についてですが、
    1.真性口臭症(生理的口臭、病的口臭)
    2.仮性口臭症
    3.口臭恐怖症
    などに分けることが出来ます。

     

    真性口臭症は、社会的容認限度を超える明らかな口臭が認められるもの、とされています。
    生理的口臭は、器質的変化、原因疾患がないものをいい、生体の代謝および分泌物(つばなど)の質・量の変化により起こります(例:起床時口臭、空腹時口臭、月経時口臭、乳児口臭)。

     

    病的口臭は、治療を必要とする原因疾患や改善が必要とされる器質的変化が認められる口臭です。
    これはさらに2種類に分けられます。

     

    1,口腔内に原因のある疾患
    (食べかす、歯垢、虫歯、歯周病、口内炎、歯列不正)
    2,口腔外(全身的)に原因のある疾患

     

    仮性口臭症とは、患者さんは口臭を訴えるが、社会的容認限度を超える口臭は認められず、検査結果の説明(カウンセリング)により訴えの改善が期待できるものをいいます。

     

    口臭恐怖症は、真性口臭性、仮性口臭性に対する治療では訴えの改善ができないもをいいます。

     

    口臭症以外の口臭の原因となるものには、次のようなものがあります。
    1,ニンニク、ニラなどの食事
    2,喫煙
    3,アルコール類

     

    喫煙;タバコにはニコチンとタールという成分が含まれますが、この二つが口臭の原因となります。
    ニコチン・・口腔生理機能に悪影響を与える
    タール・・・歯や舌に付着(それ自体が臭気物質)

     

    アルコールは口が渇くことにより、口臭を誘発しやすくします。

     

    これらの処置法は、次のようなものがあります。
    1,一般的予防法
    2,歯口清掃  口臭の最大原因であるプラークを除去する
    (歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなど)
    歯石除去
    舌苔(舌につく白くべたべたした汚れ)の除去

     

    舌苔の除去法には、次のようなものがあります。
    舌ベラ・・口臭予防効果は低いが、舌苔を多量に除去。
    舌ブラシ・・口臭予防効果が高い。VSC減少効果が著しく高く、持続時間も長い。

     

     

    舌ベラ

     


    舌ブラシ

     

    使い方・・舌ブラシや舌ベラを舌分界溝前縁(白くべたべたした汚れがついている所)に当て前方へブラッシングします。
    朝食後、歯磨き前に行います。(朝行う理由は、日中の口臭を予防するためです。回数は一日一回で十分です。朝食後に行うのは、食事により舌苔が自然に減少し、ブラッシング回数が減るためです)

     

     

     

    私は実際に両方共使用してみましたが、舌ブラシの方が汚れをしっかり落とすことができた様に思います。舌ベラと舌ブラシはドラッグストア、ホームセンターや100円ショップでも売っています。口臭が気になるという方、舌は磨くけど歯ブラシで磨いているという方、ぜひ使用してみて下さい。

     

    また、市販の舌清掃のためのペーストですが、これについての報告はないようです。

     

    他の予防法として、マスキング効果と飲食物の改善があります。
    マスキング効果:不快な臭いを一時的に除去すること(20分程度)

     

    ・洗口剤・・直接原因に対する方法ではないので、その効果は長時間保たれません。
    ・チューインガム・・ガムを噛むことが口臭抑制に関連します。
    ・機械的清掃効果 歯面あるいは口腔軟組織(歯茎や頬粘膜)にガム本体が接触し、歯面に付着した歯垢や食べかすを物理的に排除する効果
    ・唾液(つば)分泌の促進 VSCが発生しにくくなる

     

    配合剤:
    硅酸ジルコニウム、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム・・・歯垢除去率が高い
    クロロフィル・・・葉緑素のことで、消臭効果が得られる。
    ラボノイフド(ポリフェノール)・・・強い抗酸力
    カテキン・・・口臭抑制(緑茶が口臭に効くと言われるのは、この成分が含まれているからです)

     

    チューインガムの舌苔除去効果についての報告はありませんでした。
    ・ダブレット・・システインプロテアーゼ配合(たんぱく質分解酵素、パイナッツプル、パパイア、キウイに含まれています)
    ・消臭スプレー・・アルコールの強い刺激が特徴です。殺菌効果が得られます。一時的な口臭抑制効果はあるが、口腔内の過敏や、乾燥が認められる患者が使用すると、それらの症状が悪化することが多いので、これらの症状がある方は使用しないようにして下さい。

     

    私はこれらも全部試してみましたが、チューインガム、特に砂糖が含まれていないキシリトール入りのチューインガムを噛んだ後に緑茶を飲むと更に効果があったように思います。ぜひ試してみて下さい。

     

    飲食物の改善については、口臭を発する食品の摂取、および喫煙、飲酒習慣を改善することは効果があります。

     

    喫煙・・喫煙後はただちに口に水を含み、口の中に残留するニコチンやタールを洗い流したあと、ガムを噛むなどして下さい。

     

    飲酒・・就寝4時間前以降の飲酒はしないようにして下さい。就寝直前の飲酒習慣は、口の中が乾燥して起床時口臭を引き起こしたり、翌日呼気性の口臭の原因になりやすいです。  

     

    その他;
    ・口腔内疾患の治療、改善。不良修復物は新しいものにします。
    ・全身疾患の治療。

     

    口臭に関連するドライマウス(口腔乾燥症)
    ドライマウスは、その字のごとく、口腔粘膜の乾燥が主症状です(一般には唾液分泌低下も含めての総称)

     

    原因:
    1,薬剤性口腔乾燥症(抗うつ剤、降圧剤、など)
    2,生活習慣の問題
    3,飲水行動等による唾液分泌低下
    4,口呼吸
    5,唾液腺疾患、糖尿病、腎疾患、シェーグレン症候群

     

     

    参考文献;口腔衛生学、クインテッセンス出版株式会社
    口臭診療マニュアル、第一歯科出版
    歯科口臭治療のクリニカルアプローチ、日本歯科新聞社

     

    口臭の原因や予防方法について理解していただけましたでしょうか?
    予防方法などは特に難しいものではありません。
    口臭が気になるという方は一日3回、食後に歯磨きをして、舌ブラシを使用すれば改善されると思います。
    ぜひ試してみて下さいね。

     

     

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