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院長日誌

院内の事

  • 2023年 年頭に際し

    はやいもので、年が明けてもう1月も終わりです。

    新年の御挨拶を申し上げるには少々遅いですが、本年も、ひろ矯正歯科のスタッフ全員、皆様の治療に精一杯取り組んで参りますので、宜しくお願いいたします。

     

    昨年は皆様にとってはどんな年だったでしょうか。

    私はといえば、私の知り合いや長年御厚誼にして頂いた人がたくさん他界された年でした。

    正月早々書くことでは無いと思い、少し間があいてからアップしようと考えていましたので、この時期になりました。

    他界された方々の中で一番ショックだったのが、大学の矯正科の医局で長年苦楽を共に分かち合い、一緒に海に行ったり、ゴルフをしたり、私の家ですき焼きパーティーをしたり、公私共々仲の良かった後輩が肺癌で鬼籍に入ってしまったことでした。

    彼は死ぬ間際、ひろ矯正歯科に電話をしてくれていました。

    しかしながら、その時私は仕事で大阪に出掛けており、彼の電話を受けた新人の受付が電話を切ってしまっただけでなく、マニュアルに従わずに私への連絡を怠ったために、彼は私と話しをする機会を失い、言葉を交わすこと無く逝ってしまったということでした。

    彼は喫煙者で、私も医局にいた頃は煙草を吸っていました。

    当時は学内は喫煙は自由で、どこの医局でも技工室でも、みんなパカパカと煙草を吸っていました。

    私は煙草をやめたかったので、彼と煙草を吸ったら罰金1万円という約束を交わし、私は禁煙することが出来ましたが、彼は私の禁煙に付き合ってくれただけで、彼自身は禁煙をするつもりは無かったようです。

    あの時、彼から煙草の匂いがする度に罰金を取っていたら、もしかしたら彼も煙草をやめ、まだ健在だったかも知れません。

    煙草の害については、こちらを御覧下さい。

     

    私事ですが、私の親は 92才と 90才になりました。
    最近、何度か大怪我をして、とても心配しましたが、幸にも今のところ両親共に元気です。

    私の家のすぐ近所におりますので、毎週末には顔を見に行きますが、長生きして欲しいと思います。

     

    人間は1人で生きているのではありません。

    必ず誰かと出会い、その人の影響を受けます。

    自分もまた、他の人に影響を与えます。

    恩を受けたら感謝、毎日御飯を頂くときにも感謝、感謝の気持ちを忘れてはいけません。

    一度も会ったことのない義父の墓にしょっちゅう参っている人もいれば、さんざん苦労をかけた実の親の顔を見にも来ない人もいるようですが、親の恩を忘れないよう、死んでから後悔することが無いよう、今のうちに自分に出来る事を精一杯やりたいと思います。

    皆さんも親、兄弟、友達を大切にしてください。

     

    12月29日は、午前中大掃除、午後はあさひ館で忘年会を予定していましたが、コロナ拡大のためにキャンセル、医院の2階でハンバーガーを食べながらいつもどおりビンゴ大会をしました。

     

    みんな一生懸命で大掃除、当然 私も頑張ってお掃除です。

     

    午後は例年どおり一人一人御給料と記念品を手渡しし、1年を振り返って私からの御挨拶。

     

    そのあとは、フララのハンバーガーを頂いて、ビンゴ大会ですが、その前に、、

     

    歯科衛生士さんがマイホームを新築、歯科技工士さんが新築のマイホームを購入されましたので、お祝いにEmilio Robbaのお花をプレゼントさせて頂きました。
    ひろ矯正歯科で頑張ってお仕事してくれている人は、次々とマイホームを購入されます。

    院長として嬉しい限りですね。

     

    さて、お待ちかね、恒例のビンゴ大会!
    今年も豪華景品がいっぱいです!

     

     

     

     

    皆さん、今年も1年間、本当に有り難うございました。
    感謝、感謝。
    2023年も宜しくお願いいたします。

     

    現在のひろ矯正歯科のスタッフは、みんなとてもよく気がついて、優しく、以前のようにイジメをする者もおらず、毎日本当に気持ち良く仕事が出来ます。

    2023年も患者さん第一にスタッフ一同、一生懸命頑張りますので、宜しくお願いいたします。

     

     

     

     

     

  • 第81回 日本矯正歯科学会大会開催さる

    2022年 10月 5~7日、大阪の国際会議場で第81回日本矯正歯科学会大会が開催されました。

    コロナが蔓延してから、いろんな学会が On line、On demand、会場とwebinarの hybridで開催されています。

    現地会場のみだと、聴きたい演題が同じ時間に重複している場合、どちらか一方を諦めざるを得ないのですが、On demandだと全て聴くことが出来るので、なんとも有り難いものです。

    コロナが終息しても、On demand配信は続けて頂けたら有り難いな、と個人的には希望します。

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    .私が矯正科の医局に入った頃は、開業している矯正専門医というのは非常に少なく、特別な存在でした。

    当時から矯正専門医を志していた私にとっては、日矯学会は世界中で最も威厳のある学会だと常にリスペクトしてきましたので、日本矯正歯科学会の専門医試験に合格した時には、歯科医師国試に合格した時よりも嬉しく、感激したのを覚えています。

    日本矯正歯科学会学術大会といえば、日本の矯正歯科界では最高の学会であり、最高の演者と最高の講演。

    今回の学会では、国内外からその方面に関しては第一線で活躍されている著名な先生の講演をたくさん拝聴できたのはとても素晴らしい事でした。

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    10月5日は「顎関節症治療の最前線」では東京医科歯科大学の儀武先生、広島大学の谷本幸太郎先生、神奈川歯科大学の玉置勝司先生の講演に、指導者講習会。

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    10月6日のシンポジウムでは、『顎関節に問題のある患者さんへの対応』として、広島大学の谷本幸太郎先生、前松本歯科大学教授の山田一尋先生、神戸市立医療センター中央市民病院の竹信俊彦先生の講演。

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    今回の学会で最大の目玉は教育講演、USCのGlenn T. Sameshima先生の『矯正歯科治療における歯根吸収(最新版)Orthodontic Root Resorption:An Update for the Clinician』、たいへんためになる素晴らしい講演でした。

    歯根吸収に関しては、教科書的には「強すぎる矯正力」と言われていますが、私の経験上は遺伝的要因が非常に大きく関与している、つまり、お兄ちゃんお姉ちゃんの矯正治療で著しい歯根吸収が認められたなら、その妹弟や親を治療するときも歯根吸収する傾向が非常に強いと思っていましたので、Sameshima先生の講演を聴いて、私の考えは正しかったのだということが確認出来ました。

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    10月7日の臨床セミナーでは、『エビデンスに基づいたリンガルブラケット矯正法の臨床』というテーマで、3名の先生が講演されました。

    出口先生は Louisville Univ.で臨床・研究を行っておられますので、文献考察もされていましたが、他のお二方は、上記テーマに沿った講演とは少しかけ離れていて違和感を感じました。

    リンガルの歴史を振り返ると、世界中の先生達が既説を鵜呑みにして治療を行った結果、同じ失敗を何度も繰り返してきました。

    例えば、リンガルの anchorageが強いのは Cortical bone anchorageのためであるとリンガルの先駆者達は信じ、それを広く教えてきましたので、リンガルをやっている先生の殆ど100%は そのとおり信じてきましたが、これは大きな間違いであるということを私は理論的に説明し、anchorageが強いのでリンガルの診断はラビアルの診断とは異なるということ、それにより抜歯部位も異なるということ等は、何十年も前からヨーロッパの舌側矯正学会で報告してきました。

    症例によってセットアップを変えたり、オーバートルクをブラケットに組み込んではいけないということは、30年ほど前からヨーロッパだけで無く、アメリカの舌側矯正歯科学会においても講演し、巷で行われていることの何が間違っているのか、ではどうすれば良いかということを繰り返し説明してきました。

    演者の先生達が自分の臨床でどのようにされるのは自由ですが、学会で話される際には、エビデンスを示した上で、「但し私は、」と付け加えて頂かないと、リンガルを勉強中の先生達が過去と同じ失敗を再び繰り返すことになります。

    過去の失敗から学び、同じ失敗を繰り返さないこと、これこそが真のエビデンスであり、患者さん相手の治療で最も大切なことではないでしょうか。

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    そもそも、リンガル関連の研究であれば、ヨーロッパの大学、例えばパリ大学には舌側矯正専門のマスターコースがあり、学位論文もたくさん書かれていますので、この分野での第一人者を呼ばずに、演者をどういった基準で選んでいるのか関係者に聞いたところ、人選に関しても小児歯科で有名な某先生が介入し、自分のコントロールの出来る先生を演者に推しているとのこと。

    テーマや演者を決めるのは大会長ですし、誰に何を話させようが大会長が一存で決めれば良いと思いますが、折角の日矯大会、勿体ないなあという気がしないでもありません。

    そもそも、政治家に何かを頼むと、その政治家には頭が上がらなくなり、今回のようなことが今後も続けば、日矯会員は勉強する機会を失い、日本の矯正歯科医学は発展が滞り、将来的には矯正専門医の存在自体さえも危うくなる可能性があります。

    40年近く矯正一本で浮気もせずに必死で走り続けてきた 矯正専門医の個人的な希望としては、大学の教授をはじめとする諸先生方は特別な存在なわけですから、自分達は一般歯科や小児歯科とは違うのだ、矯正歯科専門医として日本の矯正歯科界を引っ張ってゆく責任があるのだ、という誇りと自信を持って、胸を張って生きて頂きたいなと思います。

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    他には、前から思っている事ですが、認定医、指導医、臨床指導医(専門医)の試験に提出されて合格した症例は、先生の所属、氏名とともに症例の写真や概要を会員限定で公開したほうが良いと思います。

    そうすることで、他人の症例を借りて出す等の不正を防げるだけで無く、会員がいろいろな研究のデーターベースとして使え、論文も研究も増えることは間違いないからです。

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    また、症例審査に関しては、私は10年ほど前から日矯学会や地方学会で提案している症例の難易度評価(Difficulty Index)がまだ導入されていないようです。

    公平な評価のためにも早急に導入して頂きたいなと、個人的には思いました。

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    私ごときが日本矯正歯科学会を批判するつもりは毛頭ありませんので、あくまでも純粋な矯正専門医としての希望ですので、誤解無きようお願いいたします。

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    今回の学会では、講演を聴くだけなら大阪に出向く必要は無かったのですが、会場でやりたい事があり、現地入りしました。

    会場はかなりの人で、久々に日矯学会らしい空気でした。

    会場に何をしに行ったのかは、時期が来ればわかると思います。

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    やはり日矯学会大会は素晴らしいです。
    自分が矯正専門医であるということを誇りに感じ、明日からも頑張ろう、と思います。

    次回の第82回 日本矯正歯科学会大会は、2023年11月1日、新潟市の朱鷺メッセで開催されます。

    今から楽しみです。

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  • 松本歯科大学にて歯学部4年生に舌側矯正の講義

    コロナ以前は、ヨーロッパの国際学会パリ大学に招かれては、大学の教授や先生達を相手に舌側矯正の講演をすることを楽しみに感じていましたので、辞退すること無く快諾しておりましたが、コロナが蔓延してからは、出入国の関係から全ての講演依頼を辞退しております。

    海外に出向いて、万が一にも入国時に隔離されて、予定どおり帰れなくなったら、来院予定の患者さんにたいへんな迷惑がかかるからです。

     

    日本では9月から帰国時の対応基準が大幅に緩和され、現在ではコロナ以前とほぼ同じように出入国が出来るようになりました。

    そのニュースを聞いたのでしょうか、来年6月にフランスの Le Touquet-Paris-Plageで CEO学会が開催されるので、特別講演をしてくれないかと、大会長の Dr. Guillaume Lecocqから頼まれました。

     

    CEOは2011年に 故 Alain Deckerを驚かせるためにフランス語で講演し、会場から standing ovationを頂いた思い出深い学会です。

    最近では、2019年に Nantesで講演させて頂きました。

    フランスとフランス人が大好きな自分にとっては、有り難いお話しです。

     

    来年6月なら、今から半年以上も先だから、おそらくコロナ関連の状況は相当改善しているでしょうが、万が一、ドタキャンしないといけない状況になっては、CEOの会長、大会長、学会員など、皆様に多大な迷惑がかかりますので、残念ながら辞退させて頂きました。

    コロナが蔓延してからの講演は、記憶の限りでは、甲北信越矯正歯科学会の講演をオンデマンドでやった事ぐらいでしょうか。

     

    母校松本歯科大学での学生講義は2〜3年ほど前から頼まれていたのですが、これもコロナの影響で延び延びになっていました。

    昨年末に松本歯科大学から連絡があり、歯学部4年生の最終講義をやってくれないかとの事でしたので、お受けさせて頂きました。

     

    松本歯科大学の講義館に足を踏み入れるのは、卒業以来のような気がします。

    教室に入ると、学生時代のことが昨日のように思います。

     

    講義はまず、皆さんの先輩として、皆さんはなぜ歯科医師になろうと思ったのか、将来どうゆう歯科医師になろうと考えているのか、という質問から始めさせて頂きました。

    というのは、私が矯正歯科の医局に入って矯正歯科を専門的に勉強したいと思ったのは、ちょうどその頃だったからです。

     

    私の知っている先生の中には、お金の事など考えずに、自分に出来る限り最高の治療を一生懸命でやっている先生がいます。

    恩師の故 橋本先生などは本当に歯医者の鏡のような先生でした。

    ところが、金、金、金、金、お金第一主義で、本来保険診療である筈の歯周病治療でさえも自費で診療し、1人の患者さんから1000万円もの治療代をふんだくってノウノウと生きている歯医者がいます。

    その先生曰く、きちんと治療をしたらそれだけチャージするのは当然だ、とのことですが、自画自賛にすぎず、その言い分がまかり通るのであれば、私の矯正治療は、海外の専門医試験に合格しているから、と言って、患者さんに数千万円請求して良いのでしょうか?
    私はそんな非常識なことはしませんが、流石にここまでくると、洗脳宗教じみていると思います。

     

    また矯正歯科分野では、矯正歯科をやりたくて志したのでは無く、矯正歯科が儲かりそうだと思って矯正歯科を開業し、治療の勉強など全くせずに、お金第一主義、治療を開始する前に契約書を取り、100万円以上のお金を前払いさせて、転居などで治療継続が困難になったとしても、一旦支払ったお金はいかなる理由があろうとも鐚一文返金しないという、暴力団か詐欺師になったほうが良いような歯科医師がいます。

     

    勿論、生きてゆく上ではお金は必要ですし、医院を経営してゆく上でもお金は必要です。

    しかしながら、医業は利益追求主義でやってはいけない筈ですし、ましてや本来保険で診療すべき歯周病治療を自費で診療して、1000万円も請求し、金、金、金、金と、お金の事しか考えていない金の猛者は歯科医師を辞めるべきだと思います。

    学生の皆さんには、こんな歯科医師になって欲しくない、道を踏み外して欲しくないという思いが伝わったでしょうか?

     

     

    90分間、矯正歯科の役割、重要性、難しさ、舌側矯正の特殊性についてお話しをさせて頂きました。

    フランスの大学と同じように、殆どの学生さんが非常に熱心に聞き入ってくださいました。

    コロナの影響で海外に出ることが無くなりましたので、他大学でも講演の機会を頂ければ、お話しさせて頂きたいと考えております。

    謝礼は一切不要です。

     

     

     

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