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院長日誌

  • 2010/02/18

    早いもので

    ついこの間、仕事納めをしたと思っていましたが、早いもので、とうに節分を過ぎ、もうバレンタインデーさえも終わってしまいました。
     
    年末年始と原稿の締切りに追われ、院長日誌の更新が出来ずにおりましたが、一息つきまして、ホッとしているところです。
     
    昨年同様、本年も脇目を振らず精一杯、患者さんのために、治療のために、出来る限りの努力をして参りますので、宜しくお願いいたします。
     
    昨年は、自民党から民主党に政権交代し、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思ったのも束の間、政権交代後は詭弁と責任転嫁の毎日。
     
    「マニフェストどおりに全て上手く行くわけない」と悪びれず言われると、一体、マニフェストとは何なんだと、憤りさえ感じるのは、私だけではないと思います。
     
    小泉元総理は、現役時代、「マニフェストを守らなかったら、何が悪い!」と開き直りをして見せましたが、それは、政治家は皆「マニフェストなど信じて、騙されるほうが悪い」と考えているということでしょうか。政治家が自ら約束したことを平気で覆すならば、我々国民は一体何を信じて一票を投ずれば良いのでしょうか。
     
    高速道路を無料化すれば、料金収入以上の経済効果は上がると自信をもって言っていたなら、1日も早く実行すべきです。利用率の少ない地域だけ試験的に無料化し、そのかわり上限1000円は廃止するとか、あるいは子供手当を支給すると美味しそうな事は大声で言いますが、その代わり扶養控除を廃止するなどということは、殆どの国民が気づいていないのではないでしょうか。天下り先には、ン兆円ものお金が流れているのに、必要な所にはお金が回ってこない(回って来ないのではなく、回さない)。
     
    公金で潤うのは、いつも政治家と一部の特権階級だけで、庶民が困ろうが、自分さえ良ければ関係ない、日本を支えているのは俺たちだと勘違いしている人が増えているように思いますが、日本を支えているのは、政治家じゃありません。国民が一生懸命働いてこそ、日本の経済は回り、日本国は成り立っているのだ、一人一人の国民が国を支えているのだという、基礎の基礎もお分かりにならないようでは、政治家失格どころか、成人失格です。
     
    ましてや、一国の総理ともあろうお方が税金を払っていない、年金を取り仕切るお方が年金を払っていない、、、日本はいつからこんな国になったのでしょうか(個人的には、長妻大臣と、前原大臣は応援しますが、、)。
     
    昨年もまた、たくさんの会社が倒産し、長野県内でも、あっと驚くような大型倒産がいくつもありました。
     
    私たち医者・歯医者は楽で高収入と思われているようですが、医者・歯医者は倒産とは無縁と言われていたのは、私が子供の頃の話で、昨年2009年の病院・医院の倒産件数は、これまで最多であった1989年の52件よりも7件多い59件となり、最多を更新したとのことです。
     
    負債額合計は、277億4800万円、原因別では、「業績不振」が26件で最多、以下「設備投資過大」が9件、「既往のしわ寄せ」が8件、「事業上の失敗」が7件と続くそうで、負債総額10億円以上の大型倒産は前年より2件多い7件、医療機関別では、病院の倒産が15件、一般診療所が27件、歯科診療所が17件とのことです。
     
    倒産まで行かなくとも、経営がかなり危機に陥っている医療機関も多いらしく、経営改善を目的として高価な医療機器を導入する医院、自費割合を増やすことに躍起になっている医院、あるいは、医院の実態とはかけ離れたホームページを開設して患者獲得を目論んでいる医院等々、いろんな「悪戦苦闘」がみられるようです。
     
    医療費抑制という言葉がよく聞かれますが、保険診療にも、どう考えても納得の出来ないおかしな部分がたくさんあります。
     
    私は矯正専門医ですので、保険点数の詳しいことはわかりませんが、そもそも高価な検査器械は、治療を行うために、その検査をすることが必要であって、初めてその検査器械が使用されるべきであるはずです。
     
    ところが、「CT撮れば儲かる」、「○千万円するが、何年でペイできる」という、愚考回路で設備導入し、片っ端からCTが必要の無い患者にまで撮りまくり、その費用を患者に請求するという、まさに「治療を行うための検査」ではなく、「検査のための治療」で、患者を「財源」としか考えていない先生もいます。そんな「悪銭駆刀」で、医院経営が成り立つとすれば、そもそも、そのような医院は保険医指定除外されるべき、いやそれどころか、そのような先生は医療に携わる資格さえ無いと思います。
     
    幸いにも、ひろ矯正歯科は、不況の影響など全く関係なく、開業以来15年間、私の限界を超えるほどの患者さんが来て下さっていることは、まことに有り難いことですが、これは、私の経営戦略でも、広告効果でもなんでもなく、ただ、自分にとって最高の治療が出来るように常に精一杯の努力をしている、その姿勢を皆様が評価してくださっている結果、ただそれだけであると思います。
     
    患者さんの皆様には、いつも大変長時間お待たせして、本当に申し訳ありません。
     
    お待たせした分、より一層素晴らしい治療が出来るように精一杯頑張っておりますので、お忙しい中、長時間お待たせしていることをお許し下さい。
     
    暮れの12月29日には、浅間温泉のホテル小柳にて忘年会を行い、1年間の労を労いました。
     
     
    御給料明細は、12月だけは感謝の意を込めて手渡しします。いつもスタッフのみんなには本当に感謝しているので、自然とスタッフよりも頭が低くなります(ヤラセじゃありませんよ)。
     
     
    別に酔っぱらっているわけではないんですが、楽しい方がいいかなと思いまして、、。 さんまさんも来てくれましたしね。
     
     
    ゆうちゃんも結構やりますね! maruさんの反応もメチャいけてる!
     

    はいっ! 全員集合!
     
    お正月3日には、昨年同様、豊川稲荷に参拝して来ました。
     
    昨年のゴタゴタを無事脱出する事が出来たことの御礼と、本年の繁栄と健康をお祈りいし、御祈祷をして頂いて精進料理を頂いてきました。
     
    いつもながら、この精進料理を頂くと、心が洗われる思いです。
     
    食への感謝、生への感謝の意を込めて、食事五観の偈を、昨年同様、ここに記したいと思います。
     
    食事五観の偈
    一つには功の多少を計り彼の来処を量る
    二つには己が徳行の全欠をはかって供に応ず
    三つには心を防ぎ過を離るるは貧等を宗とす
    四つには将に良薬を事とするは形枯を療ぜんがためなり
    五つには成道のための故にいま此の食を受く
     
    すなわち、
     

    1. この食物が食膳に運ばれるまでには、神仏の加護と幾多の人々の労力によることを思って感謝いたします。
    2. 私の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います。
    3. この食物にむかって貧る心を起こしません。
    4. この食物は私の心身を癒す良薬と心得ていただきます。
    5. この食物は、まことの道を行ぜんがために頂くことを誓います。

    という意味です。
     
    私はいつもスタッフや家族に言いますが、感謝する心を忘れるな、今、当たり前だと思っていることは、実は当たり前ではなくて、たいへん有り難いことなのだ、ということです。
     
    当たり前に御給料を頂き、当たり前に食事をし、当たり前に物を買い、当たり前に物を捨てる。普段、当たり前に思っていることが、じつは、とっても有り難い事なのだということをわかっていない人が多いように思います。
     
    食事をするときにも、有り難い、有り難いと感謝し、毎日暖かいお風呂に入れることも、有り難い、有り難いと感謝し、お布団で寝れることも有り難い、有り難いと感謝し、明日朝も、いつもどおり健康に働けることを有り難い、有り難いと感謝しなければなりません。
     
    良いことがあったときには、有り難い、有り難いと感謝し、悪いことがあったときには、この程度で済んで良かった、有り難い、有り難いと感謝していれば、福は向こうからやってくると思います。
     
    なんだか説法のような日誌になりましたが、私は基本的に無宗教です。
     

    豊川稲荷は、いつもながら超満員でした。
     

    ありがたい、ありがたい、、。
     
    今年も、1日1日を精一杯、一生懸命頑張ります。

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