お盆が過ぎると、信州は一気に涼しくなります。
夏まっただ中のパリ・オリンピックが終わりました。
今回は例年よりもたくさんメダルを取りましたね。
結果的にメダルが取れなくても、一生懸命頑張ることは素晴らしいことですし、見ていると熱くなってテレビの前で叫んでしまうことが何度かありました。
私が小学生の頃、アニマル 1 というアニメがテレビで放映されていました。
主人公の東一郎という中学生が上級生相手にレスリングをして、いとも簡単に勝ってしまったことから、メキシコ五輪を目指すというストーリーで、オリンピックの時期になると、今でも主題歌を口ずさんでしまいます。
元々は、オリンピックにはプロは参加出来なかった筈ですが、最近のオリンピックは、野球やゴルフなど、いろんな種目でプロが出てきます。
もちろん、プロ・アマ関係なく、応援しますが、やはりプロがオリンピックに出てくるというのは、何か違和感を感じます。
私たちが海外の学会に参加するには、移動費、宿泊費などとてもお金がかかります。
オリンピックも同様、参加するには、旅費や宿泊費だけでなく、日頃のトレーニングにもお金がかかる筈ですので、選手は何処かの会社に勤務して、その会社が旅費や普段のトレーニングや生活に必要なお金をサポートするという方法が一般的だったと思います。
昔は「報奨金」は禁止されていた筈ですが、最近では、メダルを取った選手には数千万円もの報奨金を支給し、さらに家や車を無償で与え、ガソリン生涯無料、航空券生涯無料などにとどまらず、金メダルを取った選手には 1億円もの報奨金を与える企業があるのは、オリンピックの本来の目的と違うと思います。
オリンピックを会社の宣伝に使うような会社の製品は買いたくないです。
もっと納得がいかないのは、染色体検査で「男」であることが証明されているのに、女子部門に出場を認めてしまったことを撤回せずに、金メダルを与えてしまった。
しかも、クダラナイ言い訳を並べる主催者。
この選手の画像を見るたびに腹が立ちますし、こんな前例を作ってしまえば、この先はゴルフ、陸上、やり投げ、レスリングなどなど、全ての種目でY染色体を持つ個体が出場してくることは明らかです。
「gender平等」と、変な言葉を声高らかに主張する人が増えていますが、その人達は、自分の言っている意味をわかっているのでしょうか?
トイレや浴場は、当たり前ですが、男女別です。
これは「差別」ではなく、「区別」です。
「○○を男だけでなく、女にも認めろ」と言う前に、それがどうしてそのように「区別」されているのかを考えるべきだと思います。
「○○の権利を認めろ!」と主張するのは自由ですが、「権利」には必ず「義務」が付いて回るということを忘れないで頂きたい、と私は考えます。
オリンピックの開催地決定について、IOCが歪んでいることが報道されていますが、IOCが歪んでいるから出場する選手も歪むわけで、一層のこと、金目当てで出て来た選手には、金メダル(Gold medal)でなく、紙幣を束ねて作った金メダル(Money medal)を渡したほうが良いと思いますし、某会長に大金が動いているのならば、閉会式で現金を山積みにして、「会長、今回は ○億ユーロです」と、会長が受け取るところを放映して、オリンピックの締めくくりにすれば良い。
そうすれば、いろんな人が目を覚まし、意識が変わると思います。
私だってお金は必要ですが、汚いことをしてまでお金が欲しいとは思いません。
今までも、これからも、お金の事を考えずに、自分に出来る限り最高の治療をしてゆきたいと思います。
自分は、テレビはあまり見ないほうですが、毎週、これだけは録画しても必ず見るという番組があります。
日曜日の朝 8時から BSでやっている 「ゴルフ侍」 という番組で、腕に覚えのあるアマチュアがプロと対戦するというものです。
プロは、第一線のツアーから退いたシニアで、年配の方は 70才を超えていることもあります。
しかも、そのコースは番組収録で初めて回るというプロもいます。
一方、アマチュアは、年に何十回もラウンドしている自分のホームコースで、コース攻略法も、落とし穴も全て知り尽くしており、幾度かクラブチャンピオンになっている、番組が選りすぐったアマチュアで、自分でも相当の自信があって出てきている筈ですので、条件的にはアマチュアが断然有利な筈です。
ところが戦績は、2024年 2月 18日の時点で、プロが 415勝、アマチュアが 84勝、59引き分け、と、プロの圧勝です。
結果も然りですが、見ていると、アマチュアとプロはゴルフの内容とレベルが全く違います。
プロとアマチュアの決定的に違う部分、それは、プロはアマチュアのような、あり得ないような失敗をしない、そして、キチンと結果を出す、ということです(中には超下手くそなプロもいますが、、)。
有名なプロが言うには、アマがプロに勝てないのは、練習量の違いもさることながら、「考えていることが違う」からだそうです。
何を言いたいか、、、ゴルフの話ではなく、矯正歯科の話です。
以前、非常に大規模な小児・矯正歯科の先生の医院にお邪魔した際、院長先生から「廣くん、症例検討会に出るか?」と聞かれたので、出ました。
そこの勤務医のプレゼン中、「なんでそうなるのかなあ、、」と思い、聞いていました。
プレゼンが終わった後、院長先生から「廣くん、何かあるか?」と聞かれたので、「この患者さんの主訴は何ですか?」と聞いたら、院長は真っ赤な顔をして怒り出し、「廣くんなあ! この子らには、まだそんな事教えてへんのや! あまり変な事言わんといてくれるかな!」と怒鳴られました。
別に怒られるような事は何も言っていないので、唖然として返す言葉を失いましたが、この先生達は、患者さんを治療する上で最も大切な「患者さんの主訴」を知ろうともせず、レントゲンと歯列模型だけを見て「歯並べ」をしようとしている、つまり、その医院の矯正の患者さんの殆どは小児歯科治療からの持ち上がりで、患者さんが矯正治療を希望していないことが多いので、主訴を聞かれて激怒したのでした。
かかりつけの一般歯科や小児歯科の先生(以下GPオルソ)に矯正を勧められたので治療を開始したが、何年経っても治らない、と、ひろ矯正歯科に泣きついてくる患者さんが毎年相当数います。
混合歯列期にパノラマを撮って、側方歯群が重なっている、これはアゴが小さいからだ、だからアゴを拡げる治療をしないといけない、と言ってアゴを拡げるのです。
でも、混合歯列期にパノラマを撮れば、側方歯群が重なって写るのは当たり前のことで、重なっているから隙間が足りない、アゴを拡げないといけない、というのは間違っているのですが、それを知らない先生が非常に多いです(GPオルソだけでなく、矯正専門医にもいます)。
(症例 1)
7才 10ヶ月の女の子のパノラマで、未萌出永久歯が重なり合って、永久歯が入りきらないように見えますが、女の子の成長のピークは概ね 11才くらい、これから身体もアゴも成長する時期です。一般歯科でアゴを拡げると言われて、セカンドオピニオンで来院されました。
経過観察して 11才 9ヶ月の時のパノラマです。アゴを拡げてはいませんし、第一段階の治療も何もしていませんが、永久歯萌出後、叢生は殆どありませんでしたので、非抜歯で矯正治療を行いました。
(症例 2)
9才 8ヶ月の男の子のパノラマで、症例 1と同じように未萌出永久歯が重なり合って、永久歯が入りきらないように見えます。やはり、一般歯科でアゴを拡げると言われて、セカンドオピニオンで来院されました。男の子の成長のピークは概ね 14才くらい、これから身体もアゴも成長する時期ですので、このまま経過を観察しました。
経過観察して 12才 8ヶ月の時のパノラマです。アゴを拡げてはいませんし、第一段階の治療も何もしていませんが、永久歯は問題なく生え、非抜歯で矯正治療を行いました。
治療経過など、詳細はまた別の機会に御紹介します。
GPオルソがホームページにアップしている治療例を見ると、専門医よりも安い費用で、専門医と同じような矯正治療が受けられるように書かれていることが多いですが、治療中に不信感からひろ矯正歯科に相談に来られた患者さんの中には、その不適切な処置がなければ何でもない症例だったのに、その処置のせいで外科矯正(アゴ切りの手術です)を余儀なくされた、本当に気の毒な患者さんもいました。
GPオルソと私達矯正専門医との違いは、「ゴルフ侍」のアマチュアとプロの違いです。
GPオルソの殆どは、歯科大学を卒業してから一般歯科医としてスタートし、一般診療のかたわら収入アップを目的とする矯正セミナーなどを受けて、矯正治療を始めたという先生で、矯正歯科の専門教育を受けていません。
一方、矯正専門医の多くは、大学卒業と同時に大学の医局に残り、矯正歯科専門医を目指して何年も矯正歯科一筋に勉強します。
こうゆう背景の違いでしょうか、GPオルソの先生と話していると、私達矯正専門医とは本質的に考え方が違うと感じることが非常に多いです。
ただ、症例数に関しては、大規模小児歯科などは矯正専門医よりも多いことがあります。
これは、虫歯治療で来院した小児の患者さんをエスカレーター式に矯正治療に誘導してゆくためですが、治療の方法、治療内容や治療結果は全く違うことが多いと感じます。
日々診療してると、こんなアフォみたいな DMや SNS広告が毎日送られて来ます。
金、金、金、金、そんなに金が欲しければ歯医者をやめて、他の仕事をすれば良いと思います。
こうゆう会社が成立するのは、それを申し込むアフォな歯医者が多いからに他なりません。
矯正専門医とは何か?
ひろ矯正歯科の HPには、患者さんが相談できる「相談室」があります。
私からの返事には、決まり文句のように、「日本矯正歯科学会の臨床指導医の先生のところに行ってください」と書いていますが、その理由は、「日本で最高の矯正歯科学会が認めた専門医(臨床指導医)」は、GPオルソの先生達が普通にやらかしてしまうような、とんでもない失敗をする心配がない、というのがその理由です。
日本矯正歯科学会の臨床指導医の先生は、日本矯正歯科学会の HPから検索する事が出来ます。
医療ですから、全て完璧ということはありませんし、プロゴルファーの中にも「超下手くそ」がいるように、矯正歯科専門開業している先生にも知識や力量に差があるのが当然です。
私は自分の治療が完璧とは思っていませんし、全ての患者さんを 100点満点で終わっているなどとは思っていませんが、患者さんに満足して頂けるよう、他の専門医からも尊敬されるような矯正医でありたいと、毎日一生懸命精一杯頑張って診療しています。
おかげさまで、私が治療した患者さんが結婚されて、お子さんや配偶者を連れてきてくれるのは、私の腕を信頼されているからだと思います。
舌側矯正に関しては、私が舌側矯正を始めた 30年前は、舌側矯正は治療期間が長く、ちゃんと治らないと信じられており、実際に、世界で有名だと言われていた先生達でさえ、間違った通説を信じて治療し、臼歯部には外側に装置を付け、治療のレベルも低くて、見ていて絶句する事が多々ありました。
私が 2005年に舌側矯正で EBOに挑んだのは、リンガルでもラビアルと同じ治療期間で同じ治療結果が得られるということを証明するために、第三者に評価してもらうのが目的であり、自己研鑽のためでした。
先日、歯科医師会の書類を読んでいたら、某先生の略歴に「EBO(ヨーロッパ上級矯正専門医)」と書いてあるので、「は? 上級って何だ?」と思って、Yahooに「ヨーロッパ上級矯正専門医」と入力してみると、「ヨーロッパ上級矯正専門医」とホームページに書いている先生が EBO holder 日本人 11名の中で 4人いることがわかりました。
しかもその 4人は全員、日本矯正歯科学会臨床指導医。
European Board of Orthodonticsは、日本語では「ヨーロッパ矯正歯科専門医」であり、「advanced」、「senior」、「upper superior」などの上級を意味する語句は何処にも付いていません。
4人の中には HPに「アジア人で初めて合格」と書いている先生もいますが(この人が最初に「上級」をつけ加えたようです)、これは当時の主任教授がこの先生に EBO受験の機会を与えただけであって、誰も受からない難しい試験に初めて合格したアジア人ではありません。
「上級」の先生に連絡してみると、返って来たのは、サイトは自分では修正出来ないとか、EBOの試験は昔と今は違うとか、おかしな言い訳を並べたてるので、試験の内容について EBO事務局に問い合わせてみましたが、試験は昔も今も何も変わっていないという返事が返って来ました。
この「上級」の 4人、HPを見ると、EBOを宣伝目的で使っているのが丸出しですが、これは EBOの本来の目的・規約違反の筈です。
一体、この人達は、何を目的で専門医試験を受けているのでしょうか。
自己研鑽、第三者評価が目的じゃ無いのでしょうか。
こうゆうことをする人がいるから、海外の試験に日本人が Apply出来なくなるのだということがわからないのでしょうか。
EBOの HPに掲載されている EBOの目的には、“EBO for your advertisement”などとは書かれていません。
勝手に「上級」を付け加えるのは、厚労省広告規制の「患者に誤解を与える表現」、「自分が他よりも優れているかの表現」、「事実と異なる記載」等に該当する筈です。
医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)を読んでも、明らかに違反事項だと思います。
「上級」と付けている人がいるから自分も「上級」を付ける、私はそんなアホなことは死んでもしませんが、真面目に矯正専門医をやっている者からすると、何とも不愉快な話であり、由々しき問題であると思います。
自分が日本で最高の「日本矯正歯科学会専門医」であるという誇りと、自覚を持って欲しいと切に思います。
私はこんな専門医には なりたくないです。
これを読んで、私を悪者にして騒ぐ先生がいると思いますが、御自由にしてください。
私は、おかしいものはおかしい、間違っている物は間違っている、そんなことも言えない人間にはなりたくないです。
患者さんの皆さん、歯医者選びは慎重に、一般歯科で矯正治療を受けるのは、やめてください。
特にアライナー、インビザラインなどのマウスピース矯正を患者さんに勧める GPオルソが増えていますが、トラブルが物凄く多いです。
取り返しのつかない事になってからでは遅いです。
矯正治療は日本矯正歯科学会の臨床指導医の先生のところで受けて下さい。
はやいもので、年が明けてもう1月も終わりです。
新年の御挨拶を申し上げるには少々遅いですが、本年も、ひろ矯正歯科のスタッフ全員、皆様の治療に精一杯取り組んで参りますので、宜しくお願いいたします。
昨年は皆様にとってはどんな年だったでしょうか。
私はといえば、私の知り合いや長年御厚誼にして頂いた人がたくさん他界された年でした。
正月早々書くことでは無いと思い、少し間があいてからアップしようと考えていましたので、この時期になりました。
他界された方々の中で一番ショックだったのが、大学の矯正科の医局で長年苦楽を共に分かち合い、一緒に海に行ったり、ゴルフをしたり、私の家ですき焼きパーティーをしたり、公私共々仲の良かった後輩が肺癌で鬼籍に入ってしまったことでした。
彼は死ぬ間際、ひろ矯正歯科に電話をしてくれていました。
しかしながら、その時私は仕事で大阪に出掛けており、彼の電話を受けた新人の受付が電話を切ってしまっただけでなく、マニュアルに従わずに私への連絡を怠ったために、彼は私と話しをする機会を失い、言葉を交わすこと無く逝ってしまったということでした。
彼は喫煙者で、私も医局にいた頃は煙草を吸っていました。
当時は学内は喫煙は自由で、どこの医局でも技工室でも、みんなパカパカと煙草を吸っていました。
私は煙草をやめたかったので、彼と煙草を吸ったら罰金1万円という約束を交わし、私は禁煙することが出来ましたが、彼は私の禁煙に付き合ってくれただけで、彼自身は禁煙をするつもりは無かったようです。
あの時、彼から煙草の匂いがする度に罰金を取っていたら、もしかしたら彼も煙草をやめ、まだ健在だったかも知れません。(煙草の害については、こちらを御覧下さい。)
人間はいつ死ぬかわかりません。
さっきまで一緒に食事していた人が、帰り道死んでしまうことも有り得ます。
人間は1人で生きているのではありません。
必ず誰かと出会い、その人の影響を受けます。
自分もまた、他の人に影響を与えます。
その人との出会いが自分の人生にとって、とてつもなくプラスに働く相手もいれば、限りなく負の影響を及ぼして自分を不幸に導く相手もいます。
彼は今も時々夢に出てきますので、もっと一緒にゴルフしたかった、一緒に酒を飲みたかった等々つくづく思いますが、命日に何百回墓参りをしたところで、生きているうちの 1回には勝てません。
私事ですが、私の親は 92才と 90才になりました。
最近、何度か大怪我をして、死ぬんじゃ無いかと、とても心配しましたが、幸にも今のところ両親共に元気です。
私と兄が歯科医になるために、両親には途方もない苦労をかけました。
親が死んでから、あれをしてあげれば良かった、これもしてやれば良かった、と、墓の前で泣いても遅いですので、今のうちに自分に出来る事を精一杯やりたいと思っています。
恩を受けたら感謝、毎日御飯を頂くときにも感謝、感謝の気持ちを忘れてはいけません。
皆さんも親を大切にしてください。
12月29日は、午前中大掃除、午後はあさひ館で忘年会を予定していましたが、コロナ拡大のためにキャンセル、医院の2階でハンバーガーを食べながらいつもどおりビンゴ大会をしました。
みんな一生懸命で大掃除、当然 私も頑張ってお掃除です。
午後は例年どおり一人一人御給料と記念品を手渡しし、1年を振り返って私からの御挨拶。
そのあとは、フララのハンバーガーを頂いて、ビンゴ大会ですが、その前に、、
スタッフにはいつも感謝、自然と頭が下がります。
今年は歯科衛生士さんが念願叶ってマイホームを新築、歯科技工士さんが新築のマイホームを購入されましたので、お祝いにEmilio Robbaのお花 をプレゼントさせて頂きました。
ひろ矯正歯科で頑張ってお仕事してくれている人は、次々とマイホームを購入されます。
院長として嬉しい限りですね。
さて、お待ちかね、恒例のビンゴ大会!
今年も豪華景品がいっぱいです!
皆さん、今年も1年間、本当に有り難うございました。
感謝、感謝。
2023年も宜しくお願いいたします。
現在のひろ矯正歯科のスタッフは、みんなとてもよく気がついて、優しく、以前のようにイジメをする者もおらず、毎日本当に気持ち良く仕事が出来ます。
2023年も患者さん第一にスタッフ一同、一生懸命頑張りますので、宜しくお願いいたします。