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院長日誌

  • 2004/09/10

    出口教授、Jarabak Awardを受賞!!

    大学の医局員時代、公私共々大変お世話になった 松本歯科大学教授 出口敏雄 先生が、このたび Indiana University で、名誉ある Jarabak Award を受賞されました。
    それにともなう Mini residency があり、舌側矯正について話す機会を与えて頂きましたので、僭越ながら行ってきました。
    日本からは僕の他には、浅井先生、嘉ノ海先生と、出口徹先生が行かれました。
    インディアナ大学の矯正科といえば、世界を代表する数々の著名な先生を送り出している The best of the best です。
    出口徹先生は、インディアナ大学の大学院を出られているし、浅井先生、嘉ノ海先生は世界でも名の通った先生。
    皆さんに迷惑をかけないように頑張らねば、、。
     
    いつもどおり、JAL悟空エコノミーでアメリカに向かい、お昼過ぎに無事Indianapolis に到着。
    空港にはなんと Indy Car が飾ってあります! 
    ラスベガスは空港にスロットマシンがあるし、アメリカはさすが、やりよるの~。
     

    空港に Indy Car が!
     

    右から2つ目の茶色いビルがColumbia Club
     
    いつもはレンタカーを借りるのですが、今回は Dr. Roberts の言うとおり、タクシーでホテルに向かうことにしました。
    ホテルは Monument Circle 前の Columbia Club。
     

    Monument は天辺まで登れます。
     
    歴史のある、格式高いホテルで、短パンやTシャツ、野球帽などのラフなスタイルは禁止されています。
    ホテルチェックインを済ませて、お昼を食べに出かけます。
    Downtownを歩いていると、Brewery がたくさんあります。
    交差点の角にある Brewery のパティオに席をとり、まずは、乾いた喉を潤します。
    ランチはもちろん、ステーキ。
    ベーコン巻きのテンダーロインが $12.80、安い割には柔らかくて美味しい。
     

    ぷは~っ、うめ~っつ!
     

    こいつも、うめ~っつ!
     
    翌朝、Dr. Roberts がホテルに迎に来てくれました。
    ロバーツ先生の車で走ること5分足らず、Indiana University School of Dentistry に到着。
    部屋には過去に J. Award を受賞している Dr. Manuel Chanavaz、矯正界では知らない人はいない Dr. Boldwin や、Indiana Univ. の Resident students が20名ほどいます。
    1日目は Dr. Chanavaz の講義が丸1日あります。
    彼は医者ですので僕たちと住む世界が若干違います。
    CT、MRI、Implant、TMJ の話から Distraction Osteogenesis まで、こんな素晴らしい講義を聴くのは久しぶりです。
    誰にでも聞ける話ではないので、感謝、感謝。
    講演中、質問がボンボン飛び出し、いつ当てられるかと冷や汗をかきながら1日が無事終わりました。
     
    その日の夜は Dr. Roberts が Dinner に招待してくれました。
     

    こんなに歴史のある、格調高いホテルは
    滅多にないですね。
     

    立っているのが Dr. Chanavaz.
    咽の手術をしたばかりだというのに、大声で1日中熱演でした。
     
    [ 2日目 ]
     
    2日目の午前中、トップバッターは浅井先生。
    Molar extraction と Retention について講演されました。
    普段、Ext 部位で悩むことがありますが、さすが、浅井先生です。すげ~。
     

    浅井先生、さすが。
     
    コーヒーブレイクをはさんで、嘉ノ海先生。
    嘉ノ海先生は CT と MIA について講演。これもすげ~。
    何せ、個人開業医で CT や 3D printer を持っているんですから。
     

    嘉ノ海先生、さすが。
    途中から原稿を捨てて熱弁です。
     
    昨日は日本人の事をバカにしていた Dr.xxx、口をポッカリ開いて、目が点になっています!
    日本人をなめたらいかんぜよ。
    絶対的なパワーではやはりアメリカが優位ですが、治療のクオリティなどを見ると、日本人の治療技術は やはり傑出しています。
     
    午後1番は僕です。
    開口一番、” Hello, everyone !! “というと、” Hello ! “という言葉が返ってくる。
    お~、こんなレスポンスは初めてだ、頑張らねば!!
    自己紹介を済ませて、舌側矯正は一般に期間が長くて治らないと言われているが、それは間違っているということを示した後、舌側矯正を成功させるための 6 keys を紹介。
    TARG、CLASS、TOP System やRCIBS などの Laboratory Procedure について解説するとともに、Lingual SWA (これは世界で、僕と竹元先生と Dr. Scuzzo しか治療したことがないんだぞ! と)、僕がオリジナルで注文製作し、現在治療に用いている超小型ブラケットについて解説。
     
    その後は出口先生が御自身の Orthodontic Career や ABO について講演されました。
     

    僕も、がんばれ~。
     

    出口先生の講義を受けるのは久しぶりです。
     
    [ 3日目 ]
     
    3日目の朝は 7:30から Resident student の配当された症例の検討会。
    日本の大学の症例検討会も、こうあるべきですね。 是非、見習って欲しいです。
    そのあと、出口徹先生が Osseointegrated MIA について、さらに日米の矯正患者の比較や PAR Score などについて講演。
    徹先生は幼少期を Indiana で過ごされ、日本の歯科大学を卒業された後、つい最近まで Indhiana 大学の大学院にいらっしゃいましたので、英語は堪能、学業優秀、容姿端麗、、、真似をしたくても僕にはとても無理です。
     

    日本の大学の症例検討会も、こうあるべきですね。是非、見習って欲しいです。
     

    徹先生は Fluent というより、Native speaker です。
     
    午後は University of Southern California の Dr. Kishibay が成人矯正について講演され、最後に出口先生が永年研究されている Chin Cap Therapy について講演されました。
     
    講演が終わった後、Columbia Clubの10階 Ball room にてパーティーです。
    Jarabak Award の過去の受賞者は、Hans Pancherz, Ram Nanda, John Lindquist, Robert Ricketts, Jim Baldwin, Charles Burstone, Manuel Chanavaz(non-US), and Webster S. S. Jee(non-US)で、出口先生の受賞は日本人で初めてです。(間違っていたらゴメンナサイ)
    出口先生は今までにも日本人で初めて American Board of Orthodonticsに合格されています。
    今回の受賞も本当に名誉ある事です。
    弟子の一人として出口先生の受賞を心から嬉しく、誇りに思います。と同時に、これからも出口先生の名を汚すことがないよう、常に勤勉努力を欠かさないようにしなければならないと、あらためて思いました。
     

    出口先生、おめでとうございます。
     

    Dr.Roberts からバッジをつけてもらう出口先生
     
    [ 4日目 ]
     
    翌日は飛行機の関係で、フリーです。
    もう一度大学の売店に行きたくて、ホテルから大学まで歩いて行ってみました。
    歩いて20分位だったでしょうか。大学の売店でしか買えないオリジナルグッズをゲットしました。
     

    Indiana University
    School of Dentistry
     

    こちらは医学部。
    Book store でオリジナルグッズを!
     

    これは何だったけな?
    大学からホテルに行く途中にありました。
     

    帰る前にもう一度、一杯。
    (正確には、2杯です。)
     
    明日は朝イチの便で帰国です。
    明日からまた患者さんがギッシリ入っています。
    時差ボケだとか、疲れたなんて言っている暇は 僕には ありません。
    毎日、1日1日を無駄にしないよう、精一杯 頑張っています!

  • 2004/07/05

    ヨーロッパ舌側矯正歯科学会開催さる!

    世界最大の舌側矯正専門の学会、
    「European Lingual Orthodontic Society Biannual Congress」
    が 6月30日から7月 4日まで Spain Barcelona の Hotel Arts で開催されました。
    日本からは 50名以上の先生が参加されましたが、著名な先生方をさしおいて、僭越ながら本年もメイン・スピーカーとして講演をさせていただきました。
     
    いつもながら一人、成田を発ち、Zurich経由でBarcelonaに向かいますが、、、
    乗り継ぎのZurichでは誰も人がいない!
    一人旅というのは、時々迷ったりすることもありますが、皆さんも一度は一人で旅をしてみてください。
    2度とツアーなどには参加したいとは思わなくなります。
    Zurichからの飛行機もガラガラでしたが、午後4時頃、無事、会場であり、宿泊先でもあるHotel Arts Barcelonaに到着しました。
     

    Zurich空港では、、誰もいない!!
     

    あれに見えるは、Arts Hotelだ!
     
    時差ボケ解消のため、いつもどおり周辺を歩き回ります。
    ホテルからサグラダ・ファミリアまで2キロ程なので歩いて行くことにしました。
    教会の中には入らずに、外からだけ拝んで来ましたが、、。
    これぽっちの運動では、まだ時差ボケは解消されないので、とにかく歩き回ることに。
    市内の名所を見がてら、10キロほど歩きましたが、途中で、足が痛くなって、ドクター・ショールの御世話になりました。
     

    これが、かの有名な桜田ファミリア、
    じゃなかった、
    サグラダ・ファミリアかあ、、、、。
     

    ガウディの「カサ・ミラ」。
    中が見学できますが、あまり興味がないので、1階の土産物売場だけ立ち寄りました。
     

    途中、休憩をかねて、ビールと生ハムを、、。
    最近は日本にいても世界中の物が安く手に入りますので、別にどうってことはないのですが、、
    やはり美味しい、、ような気がしました。
    雰囲気のせいでしょうね。
     
    明日は朝から学会です。
    僕は 7:30 のラウンド・テーブル・クリニックに申し込んでいるので早起きをしなければならない。
    時差ボケは直ったかな、、? 起きられるかな、、?
    学会は Pre-congress, Post-congressのcourseを入れると計5日間ですが、演題が多くて入りきらないため、途中は会場を2つに分けて2部屋で同時進行します。
    1日目と 3日目の午後は、会場は1つに絞られましたが、僕は3日目の午後、Golden timeに割り当てて頂いて、なんとも光栄でした。
    今回の僕の演題は、新型の超小型ブラケットの紹介と、治療結果の報告です。
    現在、世界中で舌側矯正に使用されている Bracketは、Ormco社の Kurz Applianceが主流ですが、この Kurz Applianceは大きくて発音障害や舌の痛みなど、ざっと考えただけで6つの問題があります。
    これらを解決するために、僕は10年ほど前から全く新しい装置の開発に取り組んできました。
    現在、ひろ矯正歯科で舌側矯正のために使われている装置は、全てこの新型の超小型装置で行っていますので、発音障害や舌の痛みや、治療期間の問題が解決されています。
    この新しい装置は、どうゆうコンセプトで開発したのか、この新型の装置で治療を行うと、いかに素晴らしい治療結果が得られるか、ということを紹介するために発表を行いました。
     
    講演終了後、何人もの先生から個人的にいろんな質問を受け、講演内容についても絶賛され、是非、この「新兵器」を自分のクリニックでも使いたい、と、拍手喝采を頂きました。
     

    学会場にて
     

    講演に力が入ります。
     
    学会中、見ず知らずの たくさんの先生からも “Hiro System” の紹介や、Laboratory Procedure, Modified Hiro System等々について、講演がありました。
    こんな長野の山奥で開業しているチッポケなドクターが、矯正歯科が好きだというだけで、いろんな事を考えついて、、それを世界の先生方が使ってくれるということは、本当に有り難いことです。
     

     

     
    最後の夜はいつもながらGala Dinnerです。
    みんなタキシードやドレッシーなドレスで正装しています。
    食事中は会長の Pabloや、前会長の Dirk、時期大会長の Dr. Stefano Veloや、アメリカの会長の Mario、ドイツの親しい先生方と楽しいひとときを過ごしました。
     

    左がドイツの親友、Dr.Rummel、右隣が同じくドイツの親友、Dr.Brunoです。
     
    こうゆう学会に参加し、発表するということは世界中の先生が見ているわけで、中には、誰が見ても理解に苦しむ、「何なの、これ??」という声が幾度となく聞かれる、酷評されている発表や展示などもあるわけで、無難に生きるならば、何も発表しないのが安全なのでしょうが、、僕はそうゆう Negativeな生き方は出来ません。
    いつも自分に出来る限り全力でベストを尽くす。
    日々の診療においても、学会発表においても。
    特に学会発表は準備が本当に大変で、自腹で行っている限り出費のみ、発表しても何も貰えるわけではないし、留守中は医院も休診にしなければならないので、毎年、これで終わりにしようと思っているのですが、いつも終わると「Toshi, おまえのレクチャーはいつも素晴らしいよ!」といわれると、また頑張ろうかなって思います。
    次期大会は2006年、Italy のVenisで開催される予定です。

  • 2004/05/06

    ALOA & AAO開催

    例年どおり、世界最大の矯正歯科学科大会である American Association of Orthodontistsの Annual Meeting が Orlandoの Orange Country Convention Centerで、また、アメリカの舌側矯正専門の学会である American Lingual Orthodontic Association Meeting が AAOの Official Hotelである Hotel Pea Bodyの Ball roomで開催されました。
    いつもどおり、「何か話せるか?」と会長の Marioからメールを頂きました。
    こんな山奥で頑固一徹な治療をしている僕を招待してくれるとは、本当に有り難いものです。
    ALOAは昨年のハワイ大会には参加できなかったので、今年は何としても出なければ、と思っていました。
    例によって、JAL前売り21、エコノミークラスで成田を出発し、シカゴ経由でオーランドに到着、空港でレンタカーを借りて一路ホテルに向かいます。
     

    いつもどおり、レンタカーで行動。
    え? 車運転しながら写真撮ったら危ないって?慣れているから大丈夫です。
     

    写真を撮りにKennedy Space Centerに。
    撮った写真はスライド・バックにして翌日の発表に使用!
     
    昨年のハワイの大会で発表する予定であった New Weapon, すなわちTakemoto & Scuzzoの Lingual Straight Wire Applianceでの治療を報告しました。
    PCの Power Cableを忘れ、講演中にバッテリーが切れてしまわないかと冷や汗をかきながら、いつもより早口で飛ばします。
     

    英語は下手だが、ガンバレ~!
     
    講演途中、聞いている人達の反応がないとやりにくいので、いつもウケねらいでギャグを入れていますが、、今年は “watch your steps”, バカウケでした、ガハハハ。
    今度は何にしようかな、、。
    講演終了後、Presidentの Marioから御菓子の詰め合わせを頂きました。
     

    アメリカの御菓子はなぜこんなに甘い!?
     
    これが American Association of Orthodontists Annual Meeting会場の Orange Country Convention Centerです。
     

    O.C.C.C.の正面
     
    例年は2万人以上参加者がいるのですが、今年は何だか人が少なかったです。
     

    シャトル乗り場も閑散としていました。
     
    年々、国外からの演題が増えていますが、、毎年思うのは、舌側矯正に関する演題が少なすぎます。
    自分に出来ないから、舌側矯正自体を否定するという傾向が感じられます。
    日本にも同様の先生がたくさんいますが、「自分には出来ない」と言うことが「恥」であると勘違いしている先生が多いです。
    医者は「うちでは治療できないので、○○病院を紹介します」と、正々堂々と言いますが、歯医者はなぜそう言えないのでしょうか。
    正しい情報を提供しないと、迷惑するのは患者さんなのです。

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