menu
MENU

院長日誌

舌側矯正

  • 恩師 出口敏雄先生

    1月31日、Tucsonでの E. H. Angle Society Meetingに参加中、医局の先輩から Lineがあり、恩師の出口敏雄先生が永眠されたとの連絡を受け取りました。

     

     

    Angle meeting中に、しかも Tucsonにいる時に、と、Toru先生も私も驚きました。

    Tucsonは、36年前、出口先生と一緒に Tweedの講習会に参加した思い出の場所、そして  Angle学会は、これもまた出口先生に Hohlt先生を紹介して頂いて Applyした学会だからです。

    今回の Angle meetingでは、自分が Long term stability について発表しましたので、「廣〜、ちゃんとやっとるか〜」と、出口先生が聞きに来てくれたような気がしました。

     

    1990年に Tweed courseを受講した時です。

     

    Old Tucson行こう、

     

    Phoenix行こう、と、言ってくださり、当時はナビなんてありませんでしたので、僕が運転手を、出口先生が道案内をしてくれました。

     

    2012年、Angle Midwest meetingに Guestで参加した時の写真です。

     

    Angle meetingの Scientific programは朝 7:00からも昼までですので、午後、一緒にラウンドしました。

     

    Naplesでの Angle meeting、welcome cocktail partyにて

     

     

    今から 41年前、私が松本歯科大学を卒業する頃、橋本先生のもとで FDを勉強するか、それとも矯正専門医を目指すか迷っていましたが、矯正の出口先生はアメリカ帰りで、教授の中には研究面では長けていても臨床が全く出来ない先生が多い中、出口先生はインディアナ大学の大学院を出ていて、臨床も研究もバリバリで、日本の矯正歯科界をリードする存在だと知り、自分が矯正科の医局のドアを叩けば、出口先生から直々に矯正を教わることが出来る、こんなチャンスを逃してはならないと思い、矯正科に入局したのでした。

     

    ちなみに、出口先生は、1964年に東京医科歯科大学を卒業、1973年に大阪大学大学院歯科矯正学課程を修了されたあと、名古屋で 5年ほど GPをされ、そのあと、GPがつまらなかったのか、矯正歯科の必要性を感じたのかはわかりませんが、奥さんと子供さん3人を連れて渡米、Indiana大学 Master courseに入学し、1983年に同カリキュラムを修了されています。

    驚くべきは、当時の GPは物凄い高収入で、生活には何一つ困っていなかった筈なのですが、それを自ら断ち切って、しかも、単身では無く、奥様と幼い 3人のお子様達を連れて、家族で渡米されたということです。

    今では矯正専門医はたくさんいますが、50年前は矯正歯科専門など日本では考えられなかった時代ですから、出口先生の先見性がいかに凄いか、着眼点がいかに凄いか、行動力がいかに凄いか、並の人間にはとても真似の出来る事ではありません。

     

    出口先生は、当時から英語が堪能だったのかと思いきや、出口先生がある日私に話してくれたのは、「当時は英語が出来なかったもんだから、名古屋駅の河合塾に通って英語を勉強したんだよな〜」とのこと。

    その話を聞いたときに、なんで河合塾?と思いましたが、当時は英会話スクールとかも無かったのでしょう。

    Indiana Univ.で出口先生の指導教官であった Dr. Hohltは、Toshioが来たときは英語が喋れなかった、と仰っていましたので、まさに命がけで渡米され、大変な苦労をされたのだということがわかります。

     

     

    出口先生が Jarabak Awardを受賞された時の Indiana Univ.での祝賀会

     

    出口先生が Master courseを修了された Indiana Univ.でリンガルについて講演させて頂きました。

    帰りの空港で、先生の奥様から「主人が廣先生の講演にすごい感激していましたよ」との言葉を頂き、ものすごく嬉しかったのを覚えています。

     

     

    私が矯正科に入局してから 3年目、医局の臨床ゼミで自分の治療した症例を発表してから、先生はいつも廣、廣と気にかけて下さり、医局にはたくさん先生が居る中で、お前は他の奴らとレベルが違う、と、私にだけ USC Daugherty courseを受けるように話をつけて下さったり、M-Orth, European Boardなどの試験を受ける機会を与えて下さったり、家庭の事情でお金が無かった私のことを気遣って、タイポドントの講習会を手伝ってくれるかな〜、と呼んで下さったり、大学院が無かった当時、福岡歯科で学位を取らせて下さったり、Dr. Alexanderには “He is my friend”と紹介して下さったり、Indiana大学で Lingualの講演をしてくれと呼んで下さったり、Class III bookを執筆するから Lingualの C/3治療について書いてくれるかな〜、と執筆の機会を下さったり、先生が ABOに提出した Activator Headgearの治療について教えて下さったり、一緒にゴルフに連れて行って下さったり、仲人もして頂きましたし、Tweed courseを一緒に受講したときの思い出や、M-Orthで香港に行ったときの思い出や、EBOで Amsterdamに行った時の思い出や、何度か Angle学会で御一緒させて頂いた時の思い出や、まだまだ先生との思い出はたくさんありますが、2015年、Naplesでの Angle meetingで出口先生は  “Deformation of Clear Aligners”という演台で講演され、午後に私が運転して一緒に食事に出掛けたのが最後の思い出です。

     

    Naples の Tin cityで海を見ながら Lunchを頂きました。

     

    2005年、Amsterdamで EBOを受験、合格した時です。

     

    先生はロンドン、シンガポール、ドバイ、中国などなど、世界中で教授の職に就かれ、業績はあまりにも多くて  1冊の本になるほどですので、とてもここに書ききれるものではありませんが、個人的に凄いなと思うのは、松本歯科大学に来られた際に、地元小学生を対象に数年間、発育研究をされたこと、そしてもう一つは Chin capに関する研究です。

    Chin capはアメリカでは否定的で、日本でも否定する先生が多いですが、私は Chin capの効果を長年のセファロで確認しており、下顎の成長方向を変えることが出来る有効な治療だと考えています。

     

    出口先生 15周年の際に業績集を発刊された際の記念祝賀会

     

    先生の名古屋でのお葬式は平日でしたので、ひろ矯正歯科には 40名近くアポイントが入っていて移動することは不可能でしたので、葬儀にはお伺いすることが出来ませんでした。

    出来れば四十九日までに先生のお宅にお伺いして、仏前で御焼香させて頂きたかったのですが、奥様も体調が優れないとのことで、御遠慮させて頂きました。

    3月15日に予定されていた松本歯科大学矯正同門会は中止となり、「出口先生を偲ぶ会」が塩尻市のホテル中村屋で行われましたので、出席させて頂きました。

     

    故・吉川仁育先生が学位を取得された際の祝賀会にて

     

    自分と西本先生が学位を頂いた時にも祝賀会をしてくださいました

     

    毎年恒例の八方スキー新年会にて

    医局員や歯科衛生士には、研究や臨床だけでなく、こういった息抜きも忘れない先生でした。

     

    出口先生はゴルフが大好きで、毎年医局のゴルフコンペ以外にもプライベートでしょっちゅう誘ってくださいました。

     

    当時の僕のスイングです、、イイ感じですね。

    ジャンボ尾崎に憧れて、Taylor madeの 8°のドライバー、ハイティーで 300Y飛ばしていました。

    当時は上手かったんだけどなあ、、開業してから 20年ブランクがあり、今は下手っぴです。

     

    恒例、医局の同門会・忘年会にて

    出口先生は殆どお酒が飲めませんでしたが、お酌されると、断ること無く付き合ってくれました。

     

    これは第 11回 甲北信越矯正歯科学会の懇親会ですが、当時、最寄りの学会が近畿東海矯正歯科学会だったのですが、長野、山梨、新潟、富山、福井で学会を作ろうと、出口先生が新潟の花田先生、亀田先生を誘って甲北信越矯正歯科学会を設立されました。

     

     

    出口先生が松本歯科大学矯正歯科教授を退官された時の記念式典です。

    この時も寂しかったです。

     

    出口先生には仲人もして頂きました、、2回も(笑)

    「出口先生、もう一回仲人して頂けますか?」と、教授室に行った時、笑って「いいよ」って言ってくれたのを今も鮮明に覚えています。

     

     

    花に囲まれた先生の遺影に供花、合掌したあと、お食事を頂いたのですが、医局にいた先輩から順にマイクで一言、みんな医局員時代のことを淡々と、中には笑いを取ってお話しされる先生も居る中、自分はマイクを持った瞬間、悲しくて言葉が出なくなってしまいました。

    偲ぶ会というのは、あの時はこうでしたよね〜等々、思い出話をするのが普通だと思いますが、今まで 41年間、公私共々たいへんお世話になり、自分にとってはもう一人の親のように私は思っていましたので、先生がお元気だった時のことを思い出すと、涙がどっと溢れて、声が詰まって普通に喋れませんでした。

     

    なんとか頑張って、それでも思っていることの半分くらいしかお話し出来ませんでしたが、自分が今、矯正歯科専門医として活躍出来るのも、海外で活躍出来るのも、今日のメシが食えるのも、出口先生のおかげです。

    人はいつか死ぬ、それはわかっているのですが、本当に悲しいです。

    出口先生、今まで、本当に有り難うございました。

    ゆっくりとお休みください。

     

  • Angle Midwest meeting in Tucson

    E. H. Angle Societyの Midwest Annual Meetingが Tucson AZで行われましたので参加、Long term stabilityについて講演しました。

    そうです、 2024年12月の長期安定矯正研究会で講演したあと、酒の席でさんざん私の悪口を言いまくった上に、あろうことか、SNSで「長期安定と長期保定は違う」と騒ぎ立てたアフォ(こうゆう言葉は使いたくないのですが、還暦も過ぎて 2つも医院を経営している者が全体公開の SNSで、誰のことを指しているのか容易に特定が可能な状態で悪口を書くというのは、幼稚なアホだと思います)がいましたので、あの時の LTSOAと全く同じPPTを矯正大国アメリカの Angle meetingで発表したら、世界の矯正歯科界をリードする先生達はどう考えるのかを見ることが目的です。

    「長期安定と長期保定は違う」という意見が一人でも出ればあのアフォの言っていることが正しくて私の負け、そうゆう意見が一人も出なければ私の勝ちでアフォの負け、ということになります。

     

    さらに、下顎犬歯間幅径を拡大してはいけないという、矯正学の大原則として教えられて、今も世界中の矯正医が信じていることが、じつは間違っているということ、そして下顎埋伏智歯の抜歯をしなくても下顎前歯の叢生の後戻りには影響が無いということ、後戻りを防ぐには臼歯をどのように排列すれば良いのか等々について、私の考えをAngle Societyでプレゼンしたら、世界の一流の先生達はどう反応するのかを見るのが目的です。

     

    今回の私の発表は、Scientific researchでもなければ、Case presentationでもありませんので、文献的考察もなければ、症例の分析値や診断結果、術前術後のセファロの重ね合わせもありませんので、予めそのことは Discusserに連絡した上で発表しました。

     

     

    Angle学会では、演者のプレゼンのあと、Discusserがその演者の口演内容について、コレはこうだ、アレは違うと、事前に Discusserに送った PPTの内容について詳しく調査検証した結果を報告するのです。

    入会した時には、なんという恐ろしい学会だ、と思いましたが、いい加減な発表は許されない、ということです。

    今回の私の Discusserは、Dr. Toru Deguchi、恩師の出口敏雄先生のご長男で、Univ. of Louisvilleの現役の Professorです。

     

    Prof. Deguchiからは、まず、私のプレゼンに対して、舌側矯正でここまでキチンと治していることに驚嘆と賞賛のお言葉を頂きました。

    そして、20年以上もの長期に及ぶフォローアップを続けていることについて、それほど長期間のフォローアップを一体どうやって行っているのか、アメリカでは考えられない(お金にならないから)とのお言葉を頂きました。

    これはアメリカだけでなく日本でも同じで、ひろ矯正歯科では、保定の患者さんが来院する毎に観察料として 2,200円、或いは 3,000円頂いていますが、来院された患者さんの噛み合わせやリテーナーの不具合をチェックし、問題があれば修正し、歯石除去や歯のクリーニング等を行いますので、医院側のコストは最低でも 30,000円ほどかかりますので、長期保定を行うということは大赤字なのです。

    それでも私は一生懸命治療に通ってくれた患者さんのためにボランティアで長期保定を続けていますので、医院経営の観点からすると、あり得ない話なのです。

     

    長期保定に関しては、ひろ矯正歯科では、初診時、診断時、リテーナーセット時、治療終了時、治療終了から2年半経過時、3年経過時、と、最低でも6回は説明をしていますが、それでも、患者さんの中には「いつまでリテーナーを付けておかないといけないのか」とか、「いつになったら外してくれるのか」と言う人がいます。

    そういった人に対してまでボランティアを続ける必要は無いと思いますので、そのような患者さんは、再度後戻りの説明をしてからリテーナーを除去し、経過観察も打ち切りとしています。

    外したいという患者さんの中には、一般歯科で「外さないと虫歯になる」、「歯周病になる」等々言われ、それを信じて外してくれと言う人もいますが、リテーナーが付いた状態でフロスや歯間ブラシを使う事が出来ますので、お教えしたとおりにキチンと手入れをして頂ければ、虫歯や歯周病の心配はありません。

    何年もリテーナーが入っている状態でキチンとメンテナンスされているのに、虫歯になるという歯医者は口腔清掃に疎い歯医者に違いないと思います。

     

    話を学会でのプレゼンに戻しますと、Discusserの Prof. Deguchiからは Technical questionとして、

    1. Buccal crown torqueはどうやってコントロールしているのか、V-bendsかRCOSか?
    2. Wireの種類とWire sequenceは?
    3. 他にExpanderやHGやTADsやTPAは使っていないのか?
    4. 前歯のRetractionはどうやって行っているのか、loopsなのかslidingなのか?
    5. どうやって Biteをsettle (detailing)しているのか、Up-down elastics?
    6. Transverseはどうやってmaintainしているのか?
    7. Arch coordinationはどのように行っているのか?
    8. それぞれの症例のsuperimpositionsを見たい
    9. Molar intrusion/extrusionなのかincisor intrusion/extrusionなのか
    10. Bite plane effectは?
    11. Retractionの際の上顎前歯のtorque controlはどうやって行っているのか?
    12. Anchorage value はCortical bone anchorage?
    13. Retention中の一般的な変化は?
    14. Lingual bracketsのタイプの違いによる効果は?
    15. Retention protocolsは異なるのか?
    16. Soft tissue の変化は?

    などの質問がありました。

    1~6,8,9,11,16は今回のプレゼンの目的から外れますので説明しませんでしたが、今後の大会で Case presentationを行い、そこで説明する予定です。

    7は Lingualでは Arch Wire Coordinationは無意味であるということは既に過去の大会で発表済み(その時は確か Deguchi先生はK先生と帰られて会場に居なかったように記憶しています)、10は使いませんし使ったらダメです、12はプレゼンで説明したとおり Cortical bone anchorageではありません、13は Horizontal, Verticalなrelapseが見られる症例があります、14は私はオリジナルの mienai bracketsを使用しており、この bracket以外では良好な治療結果が得られません。CAD/CAMの装置や他社のリンガルブラケット、特に self ligationは使いません。これは過去に使って2度と使いたくないとウンザリしたのが理由です、15は全て画一的ですが、deep bite症例に対しては bite plate付きの Circumferential typeを夜間のみ使用することがあります。

     

    そして、

    1. Normal OJ & Ob の症例に関しては、非常に良く安定している
    2. 僅かに上顎前歯がflareし、overbiteが増加しているように思われた
    3. Deep overbite caseでは、前歯のflaring, A-Pの変化とOBの増加が見られた
    4. 開咬症例では、非常によく安定している

    という評価を頂きました。

    1,4は私もそう思います、2,3は実際にはそうではありません。

     

    Conclusionでは、

    1. Lingual applianceによる治療の長期経過では、以下の3つの傾向が見られた
    • Flaring of maxillary incisors
    • Mesial drift of maxillary canine
    • Increase of overbite
    1. Cases with normal A-P (overjet and overbite) and open bite cases seems to be stable in lingual cases in the long term
    2. Deep bite and Class II (increased overjet) cases tends to relapse in lingual cases in the long term

    とのことでした。

    1-①、②は、そうではありません、③はそうゆう症例もあります、2はそのとおり、3はそうゆう症例もありますが、長期にわたって戻らずに安定している症例もあります(Labialなので今回は提示しませんでした)

     

    私の Summaryに対する見解は、

    • 過蓋咬合を浅く仕上げる:過蓋咬合の良好な治療結果は fixed retainersと removable upper plateの使用によって deep biteの再発は最小限に維持される
    • 開咬症例を深く終了する: 文献的には10年間の follow upで30%が開咬を再発している。Lingual applianceは舌位を改善し、安定させる傾向がある
    • 捻転歯の Over correction、Septotomy に関する Evidenceは乏しい
    • 水平埋伏智歯に関しては前歯部の叢生とは関係無いという研究論文もあるが、影響ありという報告もある
    • Lingual は labialよりも安定しているかという点に関する文献はみつからなかったが、2年、5年、10年という期間での異なった種類の不正咬合に関する定量的観察は見られた

    とのことでした。

     

    そのあと、会場の 2名の先生から質問がありました。

    1人目、Michiganの Dr. Oppenhuizenは、私が Deep bite case の retentionに関しては、Clear retainerは臼歯部の離開を招き、Deep biteがrelapseする原因になるので使うべきでは無い、Circumferential typeの Retainerに Bite planeをつけて Fixedの上から就寝時のみ装着すると良いと言ったのに対し、彼は Clear retainerの7番部分のみを Cutして装着すると7が挺出してきて Deep biteのrelapseを予防できる、という意見でしたが、私はこの方法には賛成できません。なぜなら、clear retainerは咬合調整されておらず、咬合接触が不均一なので、咬合が狂ってくることがわかっているからです。さらに Deepbiteの治療は臼歯を Extrusionさせるのでは無く、前歯を Intrusionさせなければならず、それは保定に関しても同じだと考えるからです。

     

    2人目は Wisconsinの Dr. Liu、私の医院の患者の年齢層に関する質問で、ひろ矯正歯科の患者さんの 50%は成人で、60台後半の方もおみえになるとお答えしました。彼のもう一つの質問は、日本の LTSOA研究会の詳細を教えてくれとのことでしたので、LTSOA Presidentの明海大学歯学部歯科矯正学講座教授 須田直人先生が会場におみえになりましたので、須田先生に振りました。

    須田先生は、LTSOAの目的は機械的保定に頼らずに舌圧と口唇/頬圧で歯の安定を期待する、という回答でしたが、この概念は 今から 70年以上も前、1952年に Brodieらが Buccinator mechanismとして提唱しており、矯正歯科以外の分野でも Neutral zoneとして知られています。

    私の意見は、繰り返しになりますが、治療後の stabilityとは、前歯の叢生の後戻りだけではありません。

    • 2級/3級治療においては、2級/3級に戻らずに安定していること
    • 開咬治療では開咬が再発せずに Biteが安定していること
    • Deep bite症例では、Biteが深くならずに安定していること

    などなどが維持されていて、初めて安定と言えるのだと私は考えます。

    Crowdingの relapseだけならば、daidzeinに関する研究が行われていますので、その研究を進めるべきではないでしょうか。

     

    これらの公開質問のあとも、会場では数名の先生から個人的に質問を受けましたが、あの SNSに書き込んだアフォと同じレベルの先生は一人もいませんでした。

    SNSでは「见贤思齐焉」と評してくれた先生もいました。

    South Carolinaの Dr. Zhouです。これは、孔子の『論語』に由来する言葉で、「優れた人物に出会ったら、自分もそのようになりたいと努力・見習うこと」を意味するそうです。

    良かれ悪かれ、SNSで書かれるのはあまり好きではありませんが、結論として、Discussorの Prof. Deguchiからも、会場にいた先生達からも、誰一人として「長期安定と長期保定は違う」という意見は出ませんでしたし、アフォに「いいね」するアフォも居ませんでした。

     

    Univ. Paris Vの Professor、Dr. Guillaume LECOCQ, 僕が Sponsor となって Midwestに Applyされました。

     

    今から36年前、C.H.Tweed courseを受講した時と、

     

    今の私です。

     

    アメリカに着いたら必ずホテルのバーでハンバーガーを食べます。

    何処のホテルでも、ファストフードのハンバーガーとは全く違って、凄く美味しいです。

     

    ホテルにはゴルフコースが併設されており、プレーしている先生もたくさんいました。

    僕もラウンドしたかったなあ、、。

     

    Tucsonと言えば、サボテンです。

     

     

     

    滞在中、恩師の出口敏雄先生の弔報を受け取りました。

    これについては、長くなるので別のブログで書きたいと思います。

     

    次回の Midwest meetingは、2027年1月29日~2月3日、Puerto Ricoで行われますが、、、Puerto Ricoまでは行けないなあ、、アメリカは広いのにわざわざそんなところでやらなくても良いと思うんですが、、。

     

     

     

  • 第84回日本矯正歯科学会大会開催さる

    2025年 9月 29日から 10月 1日、札幌コンベンションセンター札幌市産業振興センター第84回日本矯正歯科学会学術大会が開催されました。

     

    会場に行く前にホテルから歩いて札幌市時計台に。

     

    会場には早く着きましたので誰もいませんでした。

     

    松本から札幌まで JRで移動すると 11時間、約35,000円、松本空港から新千歳経由では札幌入りまでFDAでの飛行時間1時間40分、約34,000円、快速エアポートで約40分、1,230円、計 2時間少しです。

     

    松本空港は天候不良で欠航になることが頻繁にあり、以前、福岡から帰る際に松本空港上空を2回ほど旋回して、視界不良のため伊丹空港に連れて行かれたことがあったために、学会など大事な用の際には松本空港は避けて、羽田を利用していました。
    最近は欠航が結構少ない(笑)ように思われ、欠航なら欠席で結構か〜(笑)、と、松本発着で行って来ました。
    往路は離陸直後、ひろ矯正歯科の上空を旋回、その後は白馬山麓を見ながらの楽しい飛行でした。

     

    広丘駅、ひろ矯正歯科、エプソンが見えます。

     

    白馬山麓

     

     

    29日の生涯研修セミナー「唾液から知ろう、口腔機能のこと。からだのこと」の演者、九大口腔予防医学分野の古田美智子先生、講演中に呂律が回らなくなり、私とめぐみ先生は即、「梗塞だ、 ヤバイぞ、これ」って気付きましたが、座長はじめとする学会関係者は座ったままで何も対応せず。古田先生はそのまま呂律がまわらないまま暫く講演を続け、会場がざわつき始めた後、完全に失語、直立不動となり、それからやっと座長と学会関係者が演台に駆け寄りましたが、古田先生は壇上で倒れてしまいました。

    私は演台から最も遠い位置に座っていたのと、講演中に一聴講者の私が走って駆け寄り、壇上に上がって対応するなどということは問題があると思い、暫く様子を見ていましたが、座長というのは、演者の紹介と質疑応答だけなく、講演時間のコントロールや、このような事故対応もいち早く行わなければならない立場にある筈です。

    臨床セミナー1の某外国人の講演も大幅に時間が過ぎているのに、座長はコントロールせず、時間超過。10月1日にも、問題のある座長がいましたが、学会とは何であるのか、座長とは、理事とは何であるかをわきまえていない人間がそういったポジションに着くというのは大問題で、ましてや、学会のために自分の臨床の時間を削って身を粉にして働くなら兎も角、自分の名誉のため、私利私欲のために学会を利用するのは、断じて許されないことです。
    学会側はそこまでチェックしようが無いでしょうから、会員の一人一人が謙虚に、真剣に考えて立たないと、日本の矯正歯科自体が危うくなります。

     

    30日のシンポジウム1「危機管理に学ぶ」は3題ともたいへん有益な講演でした。
    特に、歯科医師と弁護士のダブルライセンスをお持ちの小畑 真先生には、講演後に個人的に質問させて頂きましたが、親切に教えて下さったことに感謝しています。

    一方で、海外特別講演や一部の教育講演などは、矯正歯科学会で話をする内容じゃないだろうというものもあり、治療のレベルもアレで、聞いていてイヤになりました。

     

    学会場では布川先生が声をかけてくださり(写真を撮るのを忘れた!)、「いろいろタイトル持って、真剣にリンガルやってるのは、オレとヒロちゃんだけや、頑張ろうな!」と仰っていました。
    布川先生も私と同様、ハイブリッド・リンガルなどというクダラナイ エセリンガルを広めようとしている3流歯科医がいることを憂いています。
    某大学卒の先生から、「廣先生、ハイブリッド・リンガルって何ですか? リンガルの治療で、なぜ途中でアライナーに切り替えるんですか?」と聞かれました。

    私は正直に、「アイツら下手くそやから、リンガルで仕上げる腕が無いから、最初リンガルのブラケット付けて、舌側にブラケット付けました、って言って、暫くしたらブラケット外してアライナーに切り替えて誤魔化すんよ。リンガルが出来ないのに、自分はリンガルが出来ません、と正直に言う謙虚さがないから、患者を捕まえたいから、そうゆうアホなことするんよ」と答えたら、その先生は、「じゃあリンガルやらなきゃイイじゃん、患者さんよく怒りませんね」と言っていましたが、まさにそのとおりです。
    ハイブリッド・リンガルなんてのは、如何にして患者さんからリンガルとアライナーの費用を取るか、少しでも楽をして金を稼ぐか、そうゆうことしか考えていない3流歯科医がやることで、私たちが一生懸命、40年間かけてやっと築きあげた舌側矯正の信用と、今まで行って来たリンガルの改良を台無しにするものです。
    こうゆう人達は、そのうち外側の矯正治療もハイブリッド矯正とか言って、短期間ブラケットを付けて、アライナーで誤魔化すなんてことを始めるでしょう。

    昔、腕の悪いドクターがブラケットを外した後、仕上げはポジショナーに逃げていたのと同じです。

    真面目に、真剣に矯正歯科に取り組んでいる者からすると、まさに「矯正歯科界の恥」で、矯正歯科医としての倫理観に問題ありと言わざると得ません。
    布川先生とは、学会のあと北海道で一緒にゴルフしようと約束していたのですが、お互い忙しくて、またの機会になりました。

     

     

    札幌と言えば、ジンギスカンとビール園、ラーメン横丁です

     

    美味しい海鮮丼もしっかり頂きました

     

    日矯学会終了後は、“Club Three Hundred”(詳細は非公開ですが、矯正専門医のための meetingです)のため、定山渓温泉に移動、温泉に入って、お酒はほんの少しだけ頂き、夜中まで discussionが続きました。

     

    定山渓ではすでに紅葉が始まっており、雪虫が飛んでいました

     

     

    来年の日本矯正歯科学会学術大会は 2026年 10月 12日〜16日、パシフィコ横浜で開催されます。
    ひろ矯正歯科からは 2演題学術発表を行う予定です。

     

     

1 2 3 4 5 12
to top