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院長日誌

プライベート

  • 2008/01/14

    四方山話

    皆様、あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
     
    昨年は皆さんにとってどんな年でしたか? 
    私たちは相変わらず体を休める暇もないほど大忙しでした。 
    どんな状況でも、何一つ文句を言わないで僕についてきてくれ、一生懸命患者さんに尽くしてくれたスタッフのみんなには本当に感謝しています。
    この場を借りて御礼を申し上げます。
     

    中央道から富士山をのぞむ
     
     

    成人の日は厄除けで有名な金峯山 牛伏寺の縁日大祭です。 
    例年どおり、参拝、御祈祷をしてもらってきました。 
    今までは山麓線から上は車両進入禁止となっていたのですが、今年は通りから半ばほどにある蕎麦屋の所まで車での進入が可となりました。 
    何故そうなったのかはわかりませんが、当然ながら駐車場待ちの車は大渋滞で、エンジンをかけたままの車が殆どなので、徒歩で参拝の人達は排ガスだらけの中を歩いてゆくことになり、気持ちの良いものではありませんでした。
    さらに、時折上から降りてくる車があり、道幅が狭い上にうっすらと雪が積もっていましたので、非常に危険でした。
    来年は再び車両新入禁止となることを希望します。
     

     

    夜は三九郎です。 
    自分は三重県出身なので、むこうでは三九郎でなく、「どんど焼き」と言います。
    信州に来た当初、三九郎で子供達が木の枝に赤や白の丸い物を付けて焼いているので、「それなあに?」と聞くと、繭玉だと教えてくれました(長野県の方は御存知ですね)。
    この丸めたお餅を柳の枝に付けて、三九郎の火で焼いて食べると、虫歯にならないといういわれがありますが、虫歯だけでなく、1年間の無病息災を祈念する人も多いそうです。
     

     


    これが繭玉です。
     
    12日の土曜日には、塩筑歯科医師会の新年会が松本館で行われました。
    開業して以来いつも欠席してばかりでしたので、今回で3度目か4度目の出席です。
    「お~、よく来たじゃん、良かった良かった」と言ってくれる先生がいると、社交辞令でも本当に嬉しいものです。
    14年前、矯正専門で開業した当初の苦しさを無事乗り越えることが出来たのは、塩筑の先生方が応援して下さったからに他なりません。 今の自分があるのは、塩筑の先生方のおかげです。
    先日、例会でお話をする機会を与えていただいた際、聞いて頂きたい先生が退室されてしまったのは残念でしたが、下島先生はじめ、いろんな先生が「良かったよ」と言葉をかけて下さったのは本当に嬉しかったです。
    今年も頑張りますので、皆様、御指導御鞭撻の程、宜しくお願いいたします。
     
    昨年は振り返るといろんな事件がありました。
    不二家をはじめ吉兆、赤福、ミートホープらの食品偽装、イージス艦の情報漏洩、コムスンの介護報酬不正請求、生保910億円不払い、NOVAの授業料持ち逃げ、防衛省汚職、郵政民営化、薬害肝炎問題、、。 
    信じられないような事件や事故も多発しました。
    やはり許せないのは、年金でしょう。
    以前、1円盗んで捕まったという記事が新聞に載っていましたが、人のお金を盗んだら1円でも窃盗罪で警察に捕まるのに、なぜ年金は人のお金をちょろまかして逃げてしまっている人がいまだにたくさんいるのでしょうか。
    政府は時限法案を作ることが出来るのですから、年金に関しても時効撤廃し、徹底調査・厳罰とするのが当然のように思いますが、そう考えるのは自分だけでしょうか。
    わたしはこうゆう弱者を食い物にしたり、人の信頼を踏みにじるようなことは絶対に許すことができませんし、許されるべき事ではないと思います。
     
    テロ特が強行採決、給油続行が決まったようですが、日本の政治家は一体何を考えているんでしょうか。
    アメリカに媚び、給油再開するより、テロ特が切れたことを理由に給油活動から撤退し、日本は違う方法で平和貢献します、と方向転換をする絶好の機会を逃してしまったことが残念でなりません。
    以前、東大生相手の番組で、東大生の殆どが政治家になりたいと言っていたのを思い出しました。
    驚いたのは、その理由で、一人残らず「将来が保証されているから」「天下りで遊んで暮らせるから」と答えました。
    日本のトップであるべき筈の東大生が全国放送のテレビ番組でそんなアホなことを平気で言うのですから、世も末です。
    「今の政治じゃ日本がダメになる、自分が政治家になって日本を良くしたい!」と言う人は一人もいなかったのです (東大がアホなのではあありません。アホなのは、そこに出ていた学生達です)。
    金が足りなくなったら金の使途を見直すのではなく、さらなる負担を国民に強いることばかりで、政策と言えば一寸先の事しか考えていない。
    薬害肝炎は最終的には被害者全面救済となりましたが、おかしいと思いませんか?
    何故に被害者が自分の人生を何年も棒に振って政府と戦わなければならないのでしょうか。
    遅すぎるでしょう。
    立場が逆でしょう。
    製薬会社が悪いのだという考えもあるでしょうが、もちろん、製薬会社が一番いけない。
    でも、それを許可した薬事関連のお役人はもっといけないことをしているからこうなったんじゃないでしょうか。
    被害者救済だけでなく、そのへんもきちんと調査し、同じ事を繰り返さないようにしなければならないと思います。
    薬害エイズ、薬害肝炎、、、2度あることは3度あると信じたくないです。
     
    もう一つ。
    飲酒運転をする人が いまだになくならないのは、一体どうゆうことでしょうか。
    尼崎での事故は危険運転罪が適用されませんでしたが、そもそも道交法に「酒気帯び」と「酒酔い」の区分があるのがおかしいのではないでしょうか。
    酒を飲んで車を運転するなど もってのほか、僅かでも酒が検知されたら即・危険運転罪適用、執行猶予無しの厳罰化としないと、いつまで経っても悲惨な事故は無くならないと思います。
    法律で根絶出来る問題なのですから、政治家はなんとかして欲しいものです。
    かけがえのない大切な家族を殺されるような事件が1日も早くゼロとなるように希望します。
     
    インターネットに悪口を書き込まれて自殺したという事件も忘れられません。
    愛する我が子が殺されたら、私だったらどうなってしまうか 想像も出来ません。
    昔は誰かの悪口を言っても、言った人が誰かわかっていますから、言う方も慎重になったし、言った後で反省・仲直りも出来ました。 
    しかし、インターネットによるイジメは、極めて陰湿で、卑劣な「犯罪」です。
    最近は子供も携帯をもっていますから、書いて良い事と悪い事の判断が出来ない場合もあるでしょうが、取り返しのつかないことです。
    ましてや、大の大人が 誰かを陥れるために故意に書きこむことは人間性を疑います。
    以前、「太田総理」で「インターネットで無記名の書き込みは禁止します法案」が出ましたが、私は大賛成です。「過去の分についても書き込んだ者を公開します法案」が出来たら、青くなる人が一体どれくらいいるでしょうか。
     
    歯科の苦しい状況改善にむけて、本年の4月に診療報酬改定が行われます。
    今回は0.42%のアップとなるそうです(今まで1000円だったものが1004円となるらしいです)。
    自分は矯正歯科専門で、保険のことはよくわかりませんが、改悪一方であったことから考えると、一見、明るい知らせに見えます。
    ところが最近、治療に際していろんな書類を作ることが義務化されました。
    なぜこんなに書類が増えたのかなあと不思議に思っていたのですが、書類が増えたことで歯科医師の診療時間が減少し、医療費抑制にかなりの効果を上げているそうです。
    でも、頭はもっと違う方向に使うべきではないでしょうか。
    日本の医療問題はすでにもっと深刻なものになっている、そんな事をしている場合ではないと思うんです。
    例えば、技工士問題です。
    全国的に歯科技工士を志望する学生数が減っており、松本歯科大学の技工士科もとうとう廃止されてしまいました。
    現在、長野県内には歯科技工士を養成する機関が1つもないのです。
    さらに、全国の技工士免許所持者で歯科技工の職についている人は、じつに50%以下です。 
    歯科技工士になる人が少ない上に、歯科技工士の免許をもっていても歯科技工の職につく人が少ないのです。
    低賃金、長時間労働を強いられる過酷な労働環境、当然と言えば当然です。
    政府が無駄な出費を抑えないで必要な医療費まで削減する→歯科医が苦しくなる→技工士さんの仕事がますます低賃金でキツイ物になる→歯科技工の職を目指す者がいなくなる→歯科医は診療が出来なくなる→歯科医療崩壊、、、の道を辿ってゆくことは明らかです。
    歯科技工士がいなければ、歯医者は患者さんを治療することは出来ないのですから(レ充とCAD・CAMだけで技工士の代わりは務まりません)。
    この悪循環を絶つには、歯科技工報酬を社会保険制度の中に組み込み、仕事に応じて所定の所得が得られるようにするなど、国として対応することが必要であると思います。 1988年に厚生大臣告示で社会保険診療報酬点数表中、第11部歯冠修復及び欠損補綴の通則5に「歯冠修復及び欠損補綴には、製作技工に要する費用が含まれ、その割合は製作技工に要する費用がおおむね100分の70である」とのガイドラインが公示されましたが、この告示がどのような効果があったかというのは、20年経過した今現在の歯科技工士事情をみると明らかです。
    ひろ矯正歯科でも、以前非常に優秀な技工士さんがいました。
    彼は本当に腕の良い技工士さんで、人間的にも素直で良い人だったんですが、彼の友達が鳶職をしていて、たいへんな高級取りだったので、彼も技工の職を捨てて、建築関係の仕事に転職してしまいました。 
    歯科技工士だけでなく、最近は あらゆる仕事で自分の仕事に誇りとこだわりを持っていてる人が非常に少ないように思います。
    我慢をするということを知らない人が多く、ちょいと気に入らないと、すぐに辞めてゆく。
    金が全てじゃない、この仕事は自分じゃなきゃ出来ないんだ、自分がやりたいのはこの仕事なんだ、という職人気質・プロ根性を持った人は、日本からいなくなってしまうのでしょうか。
    政治家も2代目3代目が増え、こんな人に日本の将来を任せていたらダメだ、と思う人が多いです。
    このままじゃあ、日本は崩壊することは間違いありません。
    1日も早く「日本をどげんかせんといかん」です。
    自分は元来、政治にはあまり関心のある方ではありませんが、最近は選挙が待ち遠しくて仕方がないです。
    直接選挙になる日が来ることを強く希望します。 
     
    まだまだ書きたいことは尽きませんが、今日はこのへんで、、。
    本来、この院長日誌は活動記録で、私の個人的な意見やプライベートなことは書かないのですが、いろいろと考えることがあり、思うがままに書き綴ってみました。
    本年も宜しくお願いいたします。
     

    注)「アホなこと」、「馬鹿げた」という言葉は敢えて使用しました。

  • 2007/06/18

    San Diegoの Remo Sagastume 矯正ラボを訪問

    今年のGWには、CAに住む友達に会いに行く予定だったのですが、日本を出る2日前に、San Diegoで矯正ラボを開業している Remo Sagastumeからメールが届き、「自分のラボでは Modified Hiro System for Lingual Orthodonticsを使っている、僕のBlogを読んだのだが、出来れば Dr.HiroのOfficeを見学させて欲しい」とのこと。
    あまりにもタイミングが良かったので驚きましたが、「今からちょうどLAに行くところだから、Remoのラボに寄るよ」と連絡し、行ってきました。
    彼のラボは San Diegoの El Caminoというところにあります。
     

     
    彼が言うには、ちょうどラボを引っ越ししている最中で、僕が一番最初の訪問者だとの事でした。
    彼がメインに使っているのは、ドイツのリンガルのスペシャリストである Hatto Loidleや、Bruno Wihelmyが使っているジグを使ったやり方で、現在、America、Mexico、Australia、Europeから Hiro system Lingual Orthodontic Laboratory Workを頼まれて作っているとのことでした。
     
    新しいラボは、これから機材の引っ越しをするところでしたので、製作中の技工物はあまりありませんでしたが、大変気を遣ってくれ、とても良い人でした。
    San Diegoの大学に講義に行ったり、学会で商社展示をしたりと、とてもお忙しいようでしたが、近い将来、日本で会えれば嬉しいです。
     

    Set upを見ながらdiscussion. 
    Materialなど、逆に僕が教わる点が多かったです。

     


    17年ぶりのUSCです。懐かしいな、、。

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